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2018年3月30日金曜日

都立高校卒業式 正門前ビラまきの報告(その4)   2018.3

都立高校卒業式 正門前ビラまきの報告(その4)   2018.3

■い高校
 7時40分~10時 299枚、2人で。校門には「卒業式」の簡素な看板。ぽつぽつ来る生徒に配布をするがほとんど受け取らない。まあいつの頃からかこの学校の生徒は余り受け取らなくなった。でも配っているとそれでも受け取る生徒はいる。おとなしそうな生徒がにこっと笑って2・3歩走って丁寧に受け取ってくれるとそれだけでうれしくなる。
 管理職と思われる人+3名くらいが「日の丸」を揚げに出てきたもようなのだがどこに挙げたのかよく分からない。(掲揚塔が周りの樹木より低いので見えなかった)以前の学校で同僚だった方2名ともご挨拶。
 生徒の受け取りも以前よりはいいかも。保護者の受け取りは悪くはない。早めに来る保護者も少しいたが、9時を過ぎてからは配っても配っても保護者が来る感じ。土曜日ということが関係しているかもしれない。知り合いも保護者で来ていました。
 9時40分頃、校門にひもで固定していた「卒業式」の看板を奥の校歌の碑の隣に移動する。記念写真を撮りやすくするためか。Kさんの柔らかさもあり、校門に出ている職員とも友好的な感じ。腰の低いにこやかな女性の副校長も丁重なありきたりの注意だけ。
 帰りに掲揚塔を見てみると3本の旗は半旗になっていました。(初めに見たときは上まで揚がっていたと思ったのですが)東京大空襲の半旗なのでしょうか。

■う高校
3人で、8時15分~9時50分まで、開始が遅れたため配布数180枚
在校生は10数枚、卒業生は20数枚で、ほとんど受け取らない。昨年も同様だが、受け取らないよう指導がされているのか。保護者は半数が受け取る。入口の指導教員がビラを見ても何も言ってこない。副校長は今年は出てこなかった。

■え高校
 8時から市民の会3名で配布開始。南部法律事務所所属の弁護士1名に立ち会う。
 当該校は、2003年以来、学校側の何かと強気の姿勢が顕著で、初期は警察官を交えての小競り合いを起こしたりしている高校である。ただ、最近は目立ったトラブルはなく、学校側の対応も他校と同様で、副校長とおぼしき職員が出てきて、敷地に入るな、生徒に配るな、交通の邪魔をするなと言って引っ込むかたち。ただ、いまはあまり見かけなくなった青いポリバケツ2個を門近くに置いて、当方への意思表示はその名残りか。
撒いている途中で校内から教職員が一人出てきて撒き手と言葉を交わした。この人は被処分者のKさんで、今年、この学校に転任してきたとのこと。10時に終了したが、配布枚数は270枚となり、数字的には良好であった。
    
お高校
 この高校は環七通りから50~60m入ったところに位置するが、狭い通りが曲がりくねった角に正門があるため、生徒たちの自転車や保護者の車が行きかうとビラ撒きも容易ではない。正門の左右の門柱には、お約束ともいうべき大きな日の丸が取り付けられていた。
毎年見る光景だが、本来はポールに掲揚するサイズではないかと思われ、大田区内の他校では見られないものだ。
 8時になり、市民の会3人で配布を開始する。8時5分、「卒業式」と大書された大きな看板が門柱の一方に据え付けられた。8時9分、副校長とおぼしき人が出てきて、撒き手に対しいつものコメントを告げたとのこと。続けて、8時14分には、校長自らが出てきて、別の撒き手に「できれば配らないでほしい」と、なんどかお辞儀をしながら言ってきた。8時20分、建物の玄関わきに赤い小さめのポリバケツが置かれた。ビラをいれるための物のようだ。8時50分すぎ、本格的に保護者が訪れるようになる。その直後、ポリバケツが2個になったが、ビラを受け取った保護者が入れた様子はない。9時ちょっと前、門のわきに出てきていた職員の1人がやって来て、ビラを1枚持っていき文面に眼を落していた。配布枚数は165枚で、毎年この程度かと思われる。

■か高校
 Kさんと2人でビラ配りをしました。Kさんによると一昨年よりも生徒はビラを受け取ってくれると言っていました。それでも受け取らない生徒が圧倒的でした。保護者は比較的受け取りがよかったと思います。それでも保護者の半分程度かもしれません。私が「もとこの高校の教員です」というと、あわてて受け取ってくれる保護者も中にはいました。保護者も来なくなったので、9:50に止めましたが、およそ200部を超える枚数をまけたのではと思います。
学校に制服がないせいか、女子は和服袴が圧倒的で、男子はスーツが多かったと思います。8:20過ぎに、副校長らしき人物が、「ビラをまかないでくれ」との趣旨のことをいったので、「なんで」と繰り返し聞くと、「通行の邪魔だから」といいました。「副校長か」と聞くと、「そうだ」と答えました。あまりしつこく撒くなとは言いませんでした。またゴミ箱を置くとか、ビラを生徒から回収するとかということもありませんでした。9:00過ぎに少し離れたところでこちらを見ていた50代の男性がいましたので、「先生ですか」と聞くと、「そうです」と答えたので、ビラを渡したら受け取って校舎に入っていきました。また、ビラを受け取って10mぐらい歩いてから私のところに戻りビラをさして、「全くこの通りだ」と言ってくれた50代の男性もいました。
 生徒は政治の問題を見て見ぬふりをしてやり過ごそうとしているような気がします。

■青山高校
 7時45分~9時45分撒く。学校に着いたときはすでに正門の両脇と3本ポールに「日の丸」などがあげられていた。8時過ぎに作業着姿の用務員さん2人が「卒業証書授与式」の看板を設置。一昨年などはこのすべての過程に校長も加わってやっていたように記憶している。卒業式チラシは生徒もまあまあ受け取った。保護者はかなり受け取った。合計約220枚くらい撒く。
 8時15分頃に男性教員がやってきて、「門の前で撒かないでください」「生徒に渡さないでください」「やるならあっちに行ってやってください」「敷地内に入らないでください」「通行の邪魔にならないようしてください」「今日は卒業式で、こんな日に撒かないでほしい」と言いに来た。こちらはそれらの言い分にきちんと対応した。こちらが「副校長か」ときくと「そうだ」と言った。この副校長の場合の特徴は、上記の言い分を、私のそばに立って言い続けたこと。チラシを生徒に差し出すとき、手にぶつかるくらいの所に立ったりしたので、「そういうのはやめ方がいいですよ。そんなことしたって、せいぜいこの人は都教委のおぼえめでたくしたいんだなーと私が思う程度でしょう。佐川と同じになりますよ」と言った。それでも、こうしたやりとりを笑いながらやっていたので、副校長と仲良くチラシ撒きが行われていると見えたのか、生徒の受け取りはむしろ良いような感じがした(笑)。副校長は「もう8時30分だ。」と言って門の中に入っていった。30分からホームルームだそうだ。
保護者は「卒業証書授与式」の看板の前で、子どもを撮ったり、保護者同士で撮ったりしていた。母親同士が「入学式のことを思い出すわねー」なととも言い合っていた。
今日は暖かく、スーツでよい陽気だったので、余計軽やかな感じだった。

■く高校
 8時前に着くと校門のところに7・8人の男子生徒が集合して談笑。名残惜しい高校生活を語り合っていた。一人一人にビラを渡し、“卒業式は何時からですか?”と訊くと、
“10時からです。”と丁寧に教えてくれた。
 8:10ごろ、先生方5・6人が校門に出てきて登校する卒業生を迎える。その中の一人が“敷地内に入らないように離れてまいてください。”“まくなとは言いませんが。”と伝える。
自転車登校生が多く、徒歩で来る生徒に50枚くらいまいた。ビラをほとんどの生徒が受け取った。校門には卒業式を知らせる看板だけ。9時現在では、日の丸も校旗もない。極めて簡素な雰囲気。以前は、学校のグランドにあるポールに日の丸を挙げていたが今年はどうだろうか。
 生徒の登校が終了したころ、先ほどの先生が“元教員の方ですか、寒いとビラまきも大変ですが今日はまだよかったですね。”と話しかけてきた。被処分者の先生とは会いました。9時過ぎまでしか撒けなかった。70枚くらいか。

■け高校
 「教育を考える多摩西部市民の会」として3名で撒く。7時45分~9時50分まで。350枚くらいか、
生徒の受け取り、一時(オリンピック教育批判ビラの時)は多少悪くなったが卒業式となると少しよくなったか。保護者の受け取りも悪くはない。校門に「卒業式」の簡素な看板。
屋上のポールに日の丸がいつの間にか揚がった。「卒業式」の看板と一緒に写真をとる生徒と保護者、それなりににぎやかになるが混乱するほどではない。顔なじみの副校長が丁重におきまりの注意。こちらも「分かっております。十分に注意して行います」
渡したビラを返却した人1名。