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2017年3月16日木曜日

都立高校卒業式チラシ撒き(その五)

3月3日から行われている都立高校卒業式でのチラシ撒き報告です。

<ケ高校>この高校は「卒業式式場」という看板、他では見ない文言かと思います。
若い教員が一人で看板を門に付けるとき難儀しているので手伝う。
生徒の受け取りはよいとは言えない。副校長かな、にこやかな愛想がいい女性がきわめて丁寧に形ばかりのご注意をしてきた。ここも以前はきわめてとげとげした対応でしたがずいぶんと変わりました。
3名での配布の威力か、受け取りは今ひとつの印象ながら、310枚くらい撒いた。
日の丸は校門にはなく、近くの掲揚塔に半旗で揚がっていました。

<コ高校>
3人で卒業生の登校時に配布した。約90枚。昨年よりは受けとりは良かった。
はかま姿の卒業生が大半、男子は背広ネクタイ、たまに羽織はかまも。教職員で、「ご苦労様」、「拝見します」と言って受け取る人が数名いた。途中副校長が出てきて名乗り、「在校生と参列者に渡さないで。学校の敷地内では配らないように」と通告。形ばかり言い置いて立ち去る。

<サ高校>
7時45分から撒く。しばらくして副校長が来て、「敷地内に入らないでください」とだけ言って入っていきました。
生徒の受け取りは、早い時間に登校の生徒たちはよかったのですが、登校時間近に集団で登校の生徒たちは良くありませんでした。職員は若い職員の受け取りが良くありませんでした。保護者は比較的良く受け取ってくれました。
中に、ぎりぎりにやってきたお母さんが、「うちの子はいろいろと先生の世話になり、今日はどうしても、先生にお礼が言いたくて。」と言ってビラを受け取り中に入っていきました。これこそが血の通った卒業式です。卒業式で「日の丸・君が代」強制に血眼になることが如何に異常かがわかります。都教委のやっている卒業式は物(旗・歌)が第一で、人間は二の次です。これはまともな教育ではありません。一人でしたが約200枚撒けました。

<シ高校>
昨年も同じ高校で1人で撒きましたが今年は2人だったせいか、生徒の受け取りが良く、280枚ほど配布できました。卒業生は、着物と袴、男子生徒も和服が多くいました。保護者も和服が多かったです。校門に出された看板には「卒業式」と書かれており、「卒業証書授与式」ではありませんでした。また、校門に日の丸出ていませんでした。
「おんなじ考え方です」と私に話しかけてきた方保護者もいて、比較的順調でした。

<青山高校>
7時50分に着いたときには正門門扉と3本ポールに日の丸はあった。正門前の敷地部分と歩道の境目に赤の三角コーンが置いてあり、脇の方が通り道として開いていた。そんなことははじめてだったし他の学校でも見たことはない。
8時過ぎに副校長が来て、「敷地内には…」と言った。そのあと副校長はコーンを卒業証書授与式の立て看板(と日の丸)の前にも置いたので、余計ことだとは思ったが、私は「その立て看板の前で生徒さんたちが写真を撮りますよ。三角コーンを置いたらじゃまと思いますよ」と言ったら、副校長も「そうですね」と言ってやめて、写真を撮りやすくするため、むしろ空間を広げた。
玄関の脇にカバン?を持った男性が所在なげにいた。去年もその前年のひどい弾圧があったときもその辺に私服警官がいたので私服警官かと思ったが、それは推測である。その他に警察の動きは感じられなかった。(注:「ひどい弾圧」というのは、校長・副校長が警察に通報してビラまきを弾圧した。私服警官、制服警官は「ビラまきは違法だ」などいうことを言って、ビラまきにまとわりついて妨害した。歩道でのビラまきは最高裁判例で認められている。その後、包囲ネットは、原宿署と学校当局に抗議をした。原宿署は抗議文を受け取ったが、高校は逃げ回り、あれこれ言って会おうとしなかった。そういうことがあった。)
生徒も保護者も教職員もチラシの受け取りはよくない。男子生徒の一人が「許可をとってやってるんですか」「生徒に撒いているでしょ」という。私は「許可は必要ありません」「生徒に撒くのは自由です」と答える。生徒はそれ以上言わず校門の中に入っていった。
歩道を通る人が「卒業式」の看板をみて、笑顔になり「もうそういう季節になったんですね」と言った。また、通行人に渡したら、その人は戻ってきて、「もっとください」と言ったので10枚くらい渡した。
9時過ぎから霧雨が降り出した。9時35分にチラシ撒きをやめた。150枚撒いた。

<ス高校> 
約150枚。雨模様のためやるかどうか迷う。とりあえず行ってみようと8時着。傘を差しながら行うが、そのうち雨も止んでくる。
生徒の受け取りはよくない。ここ数年はこんなもの。看板は大きな字で簡潔に「卒業式」、小さく学校名があるだけで、年度、何回は書いてない。
保護者の受け取りもそれほどはよくない。副校長だろうか、丁寧にありきたりの注意。「2007年からしていますので、心得ています。」と言うと、「そうですね。よろしくお願いします。」と。数年前より職員も快く挨拶してくれる。
帰るときに校門の教員2名に私・福嶋の「授業してたのに処分」のチラシを渡すと「こんなことあったんですか」と少し話になる。
(注:福嶋さんは「不起立」で処分され、その「再発防止研修」の日に、授業が目いっぱいあったので、都教委に、別の日に「再発防止研修をしてください」と頼んだのに都教委は認めなかった。福嶋さんは授業の方を選んで再発防止研修に出なかったところ、そのことでも処分された。)

<セ高校>
雨の中、卒業式チラシまきを「河原井・根津らの『君が代』解雇をさせない会」のメンバー3で、7時50分近くから1時間程行いました。
この学校は教員・生徒とも、いつも受け取りが極端に悪いのですが、今日はさんざんでした。雨だったことや、7時50分にはかなりの教員・生徒が校舎内に入っていたようで、また、卒業学年以外は休みだったようで、手渡したチラシ枚数は何と、教員に3枚、生徒に2枚、通行人に1枚でした。
9時半開式ということでしたが、9時近くになっても保護者は現れず、雨もやまないので、チラシまきを止めて帰ろうとしたところに、中年の男性教員2人がやってきて、 「チラシを1枚ください」と居丈高に言った。この人は副校長なのだろう。「あなたはどなたですか」と返すと、やや置いて、「教員です」「交通の妨害をしないでください」と言う。「交通の妨害を私たちがしましたか。していませんよ。現認してから言うものです」 と返して引き上げました。
この学校の生徒の表情の硬いのが、私達には気になりました。いつも感じてはいたことですが、卒業の喜びも感じさせない表情でした。
(注:大阪府立高校でのチラシまきの報告を読ませてもらって思うことは、チラシの受け取りに違いがある。一言で言えば大阪の生徒は屈託ない感じて受け取っているようだ。その違いは、都教委の独裁支配に慣らされ抵抗しなくなった東京の気質と、橋下府知事を辞任に追い込んだ大阪の人たちの気質の違いなのだろうか…)。

<ソ高校>
包囲ネットの仲間と2人で行った。ここは「進学指導特別推進校」で、校門脇の掲示板に、この10年くらいの進学実績が貼ってある。見ると、棒グラフでこの間「国立大」+「早・慶」+「上智、?」が増えていることがわかる。おそらく受験に特化した授業になっているのだろう。まさに高校の予備校化である。でも、戦争になって徴兵とか学徒動員とかになったら、そのような実績はあまり意味がないだろうにと思う。  
生徒のビラの受け取りは良くないがチラホラ受け取る生徒もいる。しばらくすると副校長が出て来て、「敷地内に入らないでください」と言う。「わかっていますよ」と言うと、「ビラを下さい」というので、「いいですよ。どうぞ。都教委から何か言われているんですか。
警察を呼ぶようにとか」と聞くと、「場合によってはそのように・・」と言う。「何か書類はあるのですか」と聞くと、それには答えず、中に入って行った。
職員や保護者のビラの受け取りもあまり良くなかった。まいたビラは全部で100枚余だった。