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2016年9月28日水曜日

9/24 根津公子さんの話を聞く会(千葉・船橋市)

根津公子さんの話を聞く会

9月24日(土)午後、船橋市勤労市民センターで、「教え子をふたたび戦場に送るな!『君が代』不起立裁判勝利/根津公子さんの話を聞く会」が開催された。ぼく(T.T(千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」)m実行委員会の一人として、集会後の懇親会も含めて参加した。高木正さんの報告です。























           


★このDVDのクライマックスは、08年3月末に予想された免職を阻止できたことが確認された都立南大沢学園養護学校の場面と、その免職阻止のために連日行なわれた対都教委闘争の場面だったと思う。都教委闘争については、ぼくも端っこの方でだが参加したことを、誇りに思っている。

根津さんの話は生い立ちから始まり、お父さん、あるいはお父さん世代の「戦争責任」を問いただしたことも話してくれた。お父さんの返事は、「沈黙」だったと、たしか言っていたと思う。

★その後、短大を卒業し、江東区・八王子市の中学校で家庭科の教員になり、同じく八王子の石川中で働くようになって、「日の丸」をめぐる闘いに突入したのだと思う。
 根津さんが示してくれた年表によると、94年3月に「日の丸」を下ろし、同年4月に初の処分(減給1カ月)を受けたようだ。千葉との関係でいえば、その頃ぼくも参加していた運動「不起立に市民権を!」で、根津さんに来てもらったことを覚えている。
 その時のぼくにとっての根津さんの第一印象は、「闘士という感じじゃなく、穏やかに話す人だなあ」というものであった。その「穏やか」な語りは、今回の集会まで一貫していると、ぼくは思う。



















★今回の集会タイトルに含まれる「裁判勝利」については、具体的には、今年の6月に確定した最高裁での「勝利判決」を指しているはずだ。でも、この最高裁判決の前には、昨15年5月の東京高裁「逆転勝訴判決」があった。
 実はぼく、その判決を、直接高裁の場で聞いている。それも、原告席、つまり根津さんのほとんど間近で。だから、この勝訴判決を聞いた時の、根津さんの表情を、ぼくはよく覚えている。

 懇親会の席でも根津さんに直接言ったのだが、「ハトが豆鉄砲を食らったような顔」をしていた。隣にいた弁護士に言われて初めて、勝訴と知ったようだった。

 集会の最後にある参加者が感想を述べていた。「常にこれら『日の丸・君が代』闘争の先頭に、根津さんがいた。」
 まさにその通りだと、ぼくは思っている。(16/09/26丑三つ時)

2016年9月25日日曜日

9/15 田中聡史さんの「再発防止研修」に対して抗議行動を展開

■昨日9月15日、3月卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず減給処分を受けた田中さん(特別支援学校教員、四次訴訟原告・人事委審理請求人)を対象に、センター研修Ⅱと称して、「服務事故再発防止研修」が行われました。(近藤徹さんの報告です。)

◆抗議に40余名参加

時々雨が降る中、早朝8時過ぎから被処分者の会が呼びかける抗議・支援行動が東京・水道橋の東京都教職員研修センター前で展開され、40名を超える原告・元原告・支援者らが参加しました。大阪からも仲間が駆け付けてくれました。



































被処分者の会ら5団体が、同研修センター総務課長に抗議声明、要請書などを手交しました。
また、該当者の代理人として弁護団より平松真二郎弁護士が、「(研修が)憲法が保障する思想・良心の自由を侵害し、違憲・違法であり、即刻中止を求める」と申し入れました。同課長はいつものように要請・申し入れに正対せず、「上司に報告する」「研修は行う」との答えを繰り返すだけで、参加者の怒りをよびました。














◆6ヶ月も続いた人権侵害のイジメ―生徒の教育を受ける権利も侵害

田中さんは、4月15日に減給処分が発令されてから何と6ヶ月間、「再発防止研修」という名の下、都教委・校長の厳重な監視下におかれてきました(監視はこれからも続きます)。他の被処分者のセンター研修は2回ですが、田中さんだけは研修センターに呼び出しての「研修」が5回も行われました。田中さんをターゲットにしたイジメ、人権侵害です。
「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」(2004年7月 研修執行停止申立に対する東京地裁決定 須藤典明裁判長)との司法の決定を無視して行われる「研修」は、今や憲法違反の違法なものであることは明白です。
しかもセンター研修は、学校の授業・教育活動に優先して強制され、生徒の教育を受ける権利の侵害でもあります。実際、都教委は学校の教育活動・授業計画は全く無視しています。例えば以下の通りです。

★6月15日の「所属校研修Ⅱ」では、TSさんが期日変更を求めたがセンターが拒否。当日の小学部3年の「買い物学習」に半数の生徒が行けず、学校で「留守番」となった。
★9月15日は、再来週の遠足を控え、校外で歩く練習をする予定であったが、期日変更が認められず、人手が少ないので職場の同僚に「申し訳ない」と言って研修に来さるを得なかった。
◆センター研修Ⅱの内容―まるで「犯罪者」扱い
今回のセンター研修Ⅱ(通称「まとめ研修」)の内容は以下の通りで、毎年各被処分者にほぼ同じ内容で行われています。
★被処分者1人を講師を含む研修センター職員4名、校長の計5名で取り囲んで行われる。トイレに行くときもついてくる。
★・研修センター幹部職員が、問いを発しながら「服務指導」と称し、職務命令、地方公務員法、学習指導要領などの説明、注意などを行う。「・・・するように」などと都教委の指導に従わせるのが目的。(40~50分程度)
★受講報告書の作成と「振り返り」(チェックマークを付ける)(30~40分程度)。各項目に反省を書かせ、都教委の指導に従ったことをチェックさせるのが目的。
★「研修部長訓話」と称して研修部長室に移動して、受講報告書の読み上げを強制し、研修部長が偉そうに「訓話」をする。(20分程度)
これでは教員としての誇りを傷つけるのみか、まるで「犯罪者」扱いです。許し難いものです。
2004年に再発防止研修が始まってから、これまでほぼ三百人が受講しましたが、このような弾圧に負けず、田中さんを含め、誰一人「反省」した人はいません。
研修を終えて出てきた田中さんは、職場の状況を報告し、「研修では毎回同じ質問を繰り返しおり、明らかに東京地裁決定に反している。教育行政としてすべきでない」などと改めて怒りを表明しました。被処分者の会は、今後も該当者の思いを共有して、粘り強く再発防止研修の中止を求めて闘っていきます。

▼大阪からの激励の挨拶
















▼「研修」を終えて報告する田中さん













◆集会の案内 

学校に自由と人権を!10・23集会
 憲法を変えさせない! 誰も戦場に送らせない!
 ―「日の丸・君が代」強制反対! 10・23通達撤回!―


●集会の日時・場所
 2016年10月23日(日)
  13時15分開場 13時30分開会 16時30分終了
  千代田区立日比谷図書文化館(日比谷公園内 日比谷野外音楽堂横)


●資料代 500円
集会の主な内容
 講演 「戦争できる国と教育」
    青井未帆さん(憲法学 学習院大学教授)
 特別報告 「『君が代』訴訟の新しい動きと勝利への展望」 
      澤藤統一郎弁護士(東京「君が代」裁判弁護団副団長)
 特別報告 「思いを語る―18歳選挙権、ヒロシマ、沖縄、憲法」
      東京高校生平和ゼミナール


●主催:10・23集会実行委員会(10・23通達関連裁判訴訟団・元訴訟団 14団体)


―賛同人・賛同団体になってください―
賛同金 個人:1口500円 団体:1口1000円 何口でも結構です。
振込先 郵便振替 【口座番号】00120-5-599413
【加入者名】「日の君」10月集会実行委員会

◆「日の丸・君が代」強制反対の裁判の傍聴をお願いします。
 ―お気軽にどうぞ―
★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・控訴審第2回口頭弁論
  (東京高裁第5民事部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
  9月26日(月)
   13時30分開廷(30分前集合 先着順)
   東京高裁511号 報告集会:場所未定。追って連絡。

★東京「君が代」裁判第四次訴訟・第1回証人尋問
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 10月14日(金)
  9時55分開廷~16時30分(9時30分集合、先着順 昼食休憩・入れ替え
あり)
  東京地裁103号法廷 内容:原告証人尋問 
  報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門3F(徒歩5分 案内あり)
 
★東京「君が代」裁判第四次訴訟・第2回証人尋問
 (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 11月11日(金)
  9時55分開廷~16時30分(9時30分集合、先着順 昼食休憩・入れ替え
あり) 
  東京地裁103号法廷 内容:原告証人尋問 
  報告集会:場所未定。追って連絡。

2016年9月23日金曜日

国歌演奏で起立拒否のQB、タイム誌の表紙飾る

9月23日(金)のYAHOOニュース 写真と記事

★  【AFP=時事】国歌演奏の際に抗議の意思表示をした、米アメリカンフットボール(NFL)、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)のQBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が、米タイム誌(Time Magazine)の表紙を飾ることになった一方、リーグで「最も嫌われている」選手であるという世論調査の結果が判明した。

★キャパニックが人種差別や社会的不公正、警官による黒人への暴挙が繰り返されていることに抗議して試合前の米国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」の演奏で起立を拒否したことで、米国ではスポーツの垣根を越えて大きな議論が巻き起こっている。

★国歌演奏の際にキャパニックが膝をつく行為は、NFLをはじめ他のスポーツリーグにも拡大している。
  米女子プロバスケットボール協会(WNBA)では21日、負ければシリーズ敗退となるフェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)とのプレーオフで、これが最後のチャンスになると踏んだインディアナ・フィーバー(Indiana Fever)の全選手が、キャパニックと同様のジェスチャーをみせた。

★所属するマリッサ・コールマン(Marissa Coleman)が「バスケットボールよりも大きなこと」と呼ぶ行為にフィーバーの選手が及んだ背景には、警官が黒人男性を射殺した一連の事件が引き金となり、ノースカロライナ(North Carolina)州シャーロット(Charlotte)を揺るがす暴動に発展した怒りが全米中に広がっている問題がある。

★タイム誌は今週号の表紙に、ユニホーム姿のキャパニックが膝をついた写真とともに、「とても危険な闘い(The Perilous Fight)」という見出しをつけると、同選手の抗議行動によって、「個人の名誉、誇り、そして愛国心に関する議論」が高まっているという記事を掲載した。
  28歳のキャパニックは先日、自身の抗議行動について非礼な行為だと批判する人物から、殺害の脅迫を受けたことを明らかにしている。

★一方、米スポーツ専門局のESPNが前週に行った世論調査では、キャパニックがNFLで最も嫌われている選手であるという結果が21日に公表された。
  1100人を対象に350人以上の選手に関して行われたこの調査では、29パーセントの人々がキャパニックを「大嫌い」と答えており、最も多い割合を占めた。
  しかしながら、キャパニックに対する見解は人種によって大きな違いが出ており、同選手についてアフリカ系の42パーセントが「大いに」好ましいとしている一方で、白人の37パーセントが「大いに」気に入らないと答えている。【翻訳編集】 AFPBB News

お知らせ 10/20 都教委包囲要請行動

10/20 都教委包囲要請行動を行います。ご参集ください。






9/8 都教委定例会 根津公子さんの都教委傍聴記

根津さんの都教委傍聴記

アメリカでフットボールの大会で国歌斉唱を拒否したコリン・キャパニック、彼の行為についてオバマ大統領は「個人の意見を表明する権利を行使したということであり、それは合衆国憲法において保障されている。」と言った。都教委や安倍首相に同じ質問をしたいものです。

●根津公子の都教委傍聴記(2016年9月8日)
英語教育にも「日本人の自覚と誇り」か!


■議案

議案は校長の任命と懲戒処分案件3件でいずれも非公開議題、公開議題は≪来年度高校入試実施要綱について≫と≪「東京都英語教育戦略会議」報告書について≫の報告のみ。懲戒処分は非公開報告事項としてもあった。公開議題に費やした時間はわずか35分。 以下、

≪「東京都英語教育戦略会議」報告書について≫報告します。
★…英語力を高めることには反対しないけれど、これまでも言ってきたように、「ノンエリート」高校の学校予算を削って「エリート」高校生の留学費用に充てるなどの不公平性、「日本人の自覚と誇り」の押し付け、ボランティア活動を義務付ける2020東京オリンピック・パラリンピック「おもてなしプロジェクト」は看過できない。「使える英語力」に格差及び「愛国心」を持ってくるな、と言いたい。

★エリート都立高校生を海外留学させる「次世代リーダー育成道場」(2012~)、国際高校の国際バカロレア認定校(2015)、英語教育重点校及び同推進校の指定(2014~)等と並行して、今年度からは、都が作成した英語教材「Welcome to Tokyo」及びDVDを小学校5・6年生、中学生、高校生に配布し、英語教育及び「日本人としての自覚や誇り」育成に都教委は莫大な金を投じている。これらの取り組みは、私が定例会を傍聴するようになった2011年からかなり頻繁に報告されてきたことだ。

★グローバル化が進む国際社会において世界における日本の力を高め、国際協調を進めるために英語によるコミュニケーション能力が必要とされることから行ってきたこれらの取り組みだが、現在の英語教育の課題及び改善の方向性・具体的方策について提言を行うために2013年、都教委は「東京都英語教育戦略会議」を設置したという。政府の「グローバル人材育成戦略」(2012.6)、文科省の「グローバル化に対応した英語教育改革推進計画新実施計画」(2013.12)、都教委の「都立高校推進計画新実施計画」(2014.2)「東京都教育ビジョン」(2014.4)に基づくという。

★同会議は、「使える英語力」の育成のための英語授業の改善、小学校英語教科化を見据えた、教員の指導力・英語力の向上が今後の大きな課題といい、24の提言をしたとの報告だった。その報告書(「グローバル社会を切り拓く人材の育成に向けて」)が配布された。

★「小学校教員採用で英語科教員の採用をしっかりやってほしい。JICAの研修生を動かすべき」(木村教育委員)との意見は出されても、これまでの取り組みや提言についての疑問や反対意見はない。都教委はどこまで子どもたちと教員を振り回すのか。子どもたちは都教委のいいようにいじくりまわされている。

2016年9月8日木曜日

コリン・キャパニック選手(28)は「アメリカ国歌」起立斉唱を拒んだ

アメリカンフットボールのコリン・キャパニック選手(28)が8月26日に行われたプレシーズンマッチで試合前の国歌斉唱でベンチに座ったまま立ち上がらず、起立を拒否しました。
このことに対し、一方では多くの批判が出ているようですが、他方では彼を支持する声も多数出ているようです。

これについて、詳しくは以下をご覧ください。渡部さんの報告です。

<「選手生命を絶たれてもいい」 米アメフト選手が国歌を歌わなかった理由が深い>
spotlight-media.jp/article/322174672729394863
<クオーターバック、コリン・キャパニック選手が国歌斉唱で起立しなかったのは、人種差別を是正しない国に誇りは持てない、という抗議の表明だった。>



















この中では、意外にも米軍人たちが彼を支持し、「Twitterでハッシュタグ「#キャパニックを支持する軍人たち(#VeteransForKaepernick)」を作ったマーカス・ニューサムさんは2000~2011年までの11年間、陸軍で従軍していた元軍人の方です。
キャパニック選手の行動が「国の為に命を懸けるアメリカ軍の人たちに対して失礼だ」という批判的な意見に対して抗議をしたかったためハッシュタグは作られました、という事も紹介されており、「賛同する軍人であふれかえった」ということです。

また、彼 コリン・キャパニック選手の所属するフォーティナイナーズは、「宗教や表現の自由をうたう米国の精神に基づき、個人が国歌演奏に参加するかしないか選択する権利を認める」と同選手の決断を尊重するとの声明を発表した。

NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)は声明で、演奏中に選手たちが起立することを奨励するが強制ではないと指摘した、ことも紹介されています。

さらに、米国憲法で「言動の自由」に関して規定されている条例も紹介されています。
 修正第1条
 (信教・言論・出版・集会の自由、請願権)
 合衆国議会は、国教を樹立、または宗教上の行為を自由に行なうことを禁止する法律、
 言論または報道の自由を制限する法律、ならびに、市民が平穏に集会しまた苦情の処理を求めて政府に対し請願する権利を侵害する法律を制定してはならない。


なお、大統領選に出ているトランプ氏は「他の国に行ってプレーしろ」とも言っていますが、彼(コリン・キャパニック選手)の2人の同僚もその後彼に共鳴し起立を拒否したようです。
※インターネットで検索するとたくさんの記事があります。

ところで、「ひのきみ全国ネット」<首都圏>では、今年1月30日、イギリス人のアレックス・マーシャルが書いた『共和か死か!~世界国歌の旅』(2015年)という本(「共和か死か!というのは、この本の最後に紹介されているパラグアイ国歌の題名です)
から日本部分を訳したパンフレット(頒価300円)を出しました。(渡部訳)
そこには、日本における「君が代」強制反対闘争が紹介されており、その中で、根津公子さんの闘いが詳しく紹介されていました。


そのアレックスから最近、根津さんへのインタビューの手配をしてくれたレイバーネットの松原さんに手紙が来ました。
その一部を以下に紹介します。


◆アレックスさんからの手紙

I don't know if you've heard, but in the USA right now, an Americanfootball player, Colin Kaepernick, is getting a lot of attention for refusing to stand for the US anthem in a similar way to Kimiko.
(あなたが聞いているかどうか知りませんが、アメリカで今、アメリカンフットボールのコリン・キャパニック選手が、公子と同じように、アメリカの国歌に起立することを拒んで、大きな注目を浴びています。)
He ismaking a protest about race relations in the US.
(彼はアメリカにおける人種関係で抗議しています。)
I am trying to write an article about anthem protests around the world to coincide with it and want to include Kimiko and the Japanese teachers stories in it.
(私は、世界中でそれと同時に起きている国歌への抗議について、公子や日本の教員たちの物語を含めて、論説を書こうとしています。)
However, I was wondering if you could help with two questions:
(しかし、私はあなたが二つの質問に助けてくれるか自問しています。)
1) What has happened to Kimiko lately? Has she been in court again?
(1)最近公子に何が起きていますか? 彼女は再び裁判で争っていますか?)
2) Has Kimiko heard of the Colin Kaepernick story and does she have any comment on it?
(2)公子は コリン・キャパニック選手のことを聞いていますか。そして、それについて何かコメントしていますか?)
Would you be able to help me with those questions? I realise you would have to contact Kimiko, but I'd be extremely grateful if you could.
(あなたは、これらの質問について手伝ってもらえませんか? あなたは、公子と連絡がとれると思います。それが出来れば大変うれしいです。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これに対し、根津さんは返事を書くと言っています。
アレックスがどのような論説を書いてくれるか楽しみです。
(なお、私たちが作ったパンフレットはアレックスに届いています。)

2016年9月5日月曜日

8/29 再発防止研修に抗議と大阪のMさんの都教委への抗議 

8/29田中さんの再発防止研修に抗議と激励の行動をしました。抗議行動が終わってから、大阪のMさんが都教委への抗議行動をしました。 渡部さんの報告です。

















★8月29日(月)、今年3月の卒業式で「君が代」処分(減給10分の1、1ヶ月)された田中聡史さん(石神井特別支援学校)への「再発防止研修」(3回目の所属校研修)が、またしても都の研修センターで行われました。(抗議・支援行動に約60名が参加)。
これについてはすでに近藤徹さんなどいくつかのメールで流れていますがので、簡単にします。

★抗議の中で、まず代理人の澤藤弁護士は、かなり力を入れて都教委を糾弾しました。
これについては、<澤藤統一郎 「憲法日記」 8月29日号> 
  <http://article9.jp/wordpress/?p=7400>
「 転向を強要してはならない。良心に鞭打ってはならない。『服務事故再発防止研修』強行に抗議する。」をご覧ください。

★つづいて、<被処分者の会>、<ひのきみ全国ネット>、<練馬教育問題交流会>、<河原井さん・根津さんらの「君が代」解雇をさせない会>から要請文が都教委職員に手渡されました。

★田中さんが研修所に入った後の集会では、今回も大阪から駆けつけてくれたMさんは次のように述べました。
 「警察(車道に2台の警察車両)までも動員して田中さんへの弾圧をしている。こんなやり方が法治国家で許されるのか。しかも授業を犠牲にしてやっている。こんなことがありうるのか。なぜ、田中さんだけ所属校でやらないのか。それで、7月に都教委に情報公開をかけた。8月25日にやっと公開されたが、何も理由がわからなかった。」

★研修終了後、出てきた田中さんは次のように述べました。
 「今回は、まとめとして<振り返りシート>を記入させられた。最後の方の設問は、内容を理解したか、今後どういうふうにするか、というようなことだった。明らかに、同じことの繰り返しであり、思想・良心の自由に踏み込むものだ。裁判所の決定(東京地裁、2004年7月)にあたかも挑戦しているかのようだ。教育委員会はこのような態度をとるべきではない。」

★ところで、その後、大阪から来たMさんの行動がありました。
大阪から来たMさんは、抗議集会終了後、参加者が帰った後に、情報公開で、所属校から研修センターへの変更理由が何も述べられていないことに対し、質問しようと研修センターに入ろうとしました。
しかし、職員2人がゲートの前に立ちはだかり入れさせません。雨もひどくなっていたので、せめて屋根のある所に行って話をしたいと言っても全く無視です。
そこで、Mさんはその場で都教委に電話をし、「こんなことが許されるのか、これから都教委に行く」と言い、都教委に向かうことになりました(渡部も同行)。
都教委に行く。

★都教委に行くと、文書課(1人)と情報教育課(2人)が対応しました。そして、研修センターの対応の酷さについて話すと、情報教育課のKさんが、センターに連絡を入れてくれ、「これからもう一度そちらに行きたいと言っている」と伝えてくれました。
しかし、研修センターからの返事がなかなか来なかったので、Mさんは、Kさんが連絡してくれたことに礼を言い、直接もう一度研修センターに行くことにしました。
研修センターに着くと、すでにゲートは空けられており、透明ドアの後ろに2人の職員が私たちを待っており、中に入れ、椅子と机のあるところに連れて行き、話をすることになりました。

★Mさんは、「先ほどの2人に謝ってほしい。雨の中ヤクザ以下に扱われた。集会が始まる前にも『情報公開の件で質問したい』と言っている。しかし、終了後来たら、全然対応しない。しかも雨が土砂降りの中。あんな対応があるか。人間扱いではない。」
それに対し2人の職員は「緊張した一連の流れの中だったので・・・」と答えたので、Mさんが「じゃ、今はどうなの。当然だったと言うのか。それで押し切るのか、それならそれでいいよ。」と言うと、一人が「ちょっとした雨除けのところで待ってもらうのが一般的・・・」と答えた。

★それで、Mさんは「私を通さなかった先ほどの2人の見解を聞きたい。自分は大阪から6月15日の再発防止研修抗議集会に始めて来た。一番わからなかったのは、校外学習があるのに、また変更願も出ているのに、それを無視し研修をやっていることだった。また、他の二人(高校勤務)は所属校で研修をやっているのに、なんでここでやるのかということだった。それで情報公開した、しかしその疑問は解けなかった。こんなことはどこで決めたのか。誰の責任でやったのか。資料には研修について、『やむをえないときには相談を』『校長が計画を作る』とも書いてある。支援学校の田中さんだけどうしてセンターでやるのか。差別ではないか。」と質問しました。すると、彼らは、「やむを得ない場合というのは、身内の不幸、台風などの自然災害・・・」「場所はどこでやってもいいことになっている」などと答えたので、Mさんは、「それは通らない。考えられないことだ。もっと真摯に対応すべきだ。今日は犯罪者以下の扱いをされた。聞く耳を持たなかった。
都教委は裁判所の決定も守らず、市民からの声にも耳を傾けずやっている。聞く耳をもって欲しい。こうやって会えたのもKさんのお陰だ。」ということで終わりました。

★結局、今回は、田中さんの所属校での再発防止研修が、どうして研修センターでの研修になったのか、その理由は分かりませんでした。
しかし、大阪のMさんの努力で、研修センターの職員二人と会って、ゲート前での職員の2人の振る舞いに対する抗議と田中さんのセンター研修への変更理由の質問を、直接行うことが出来たのではないかと思います。
Mさん。大阪から来ていただき、本当にありがとうございました。

2016年9月2日金曜日

都教委包囲ネットは秋~冬のビラまきを開始します。

東京では、これから4年間にわたり小・中・高校で行われる、「オリンピック教育」(年間35時間)を批判したビラまきをします。









8/29 憲法違反の再発防止研修に怒りの声―抗議行動の報告

◆憲法違反の再発防止研修に怒りの声―裁かれるべきは都教委だ!
(近藤徹さんの報告です。)

★8月29日、早朝より、3月卒業式で「君が代」斉唱時に起立せず処分されたTSさん(特別支援学校教員、東京「君が代」裁判第四次訴訟原告、人事委員会審理請求人)に対して「所属校研修」という名目でありながら都教職員研修センターに呼び出しての「服務事故再発防止研修」が行われました。
台風10号の影響で時折雨が降る中、早朝9時過ぎからの抗議・支援行動には被処分者の会の呼びかけに応えて、約60名の人が参加しました。被処分者イジメの再発防止研修に対して該当者と思いを一つにして、大きな怒りのシュプレヒコールと発言が会場前を圧しました。早朝からの行動に参加した皆さんに御礼申し上げます。

★今回の研修は、「所属校研修Ⅱ」(1回目・6月15日「地方公務員法及び適正な教育課程の実施」及び演習「振り返りシート」、2回目・7月15日「事例問題等の演習」、3回目・8月29日「研修内容の振り返り」 注:カッコ内はテーマ)の3回目でした。これまで「所属校研修」は、学校の授業など本人の勤務に配慮して、事前に該当者の希望を聞き日程を調整して、文字通り「所属校」で行われてきました。今年もTSさん以外の該当者(2名)に関しては、これまで通りの「所属校研修」でした。ところがTSさんい関しては、これまでのやり方を変更して、一方的に日時を指定し、「所属校研修」を「教職員研修センター」で行うことを本人の「要望書」を無視して強行したのでした。
まさにTSさんをターゲットにした威嚇・弾圧です。

◆「転向を強要してはならない。良心をむち打ってはならない。」



★弁護団から、「転向を強要してはならない。良心をむち打ってはならない。」と澤藤
弁護士が該当者TSさんの代理人弁護士として申し入れを行い、対応した研修センター総務課長に趣旨を都教育長(中井敬三氏)と都知事(小池百合子氏)に伝えるように要請しました。
申し入れ全文はブログ「澤藤藤一郎の憲法日誌」に出ています。
http://article9.jp/wordpress/

★続いて被処分者の会など4団体が抗議声明、要請書などを総務課長に渡しました。しかし、総務課長は、ただただ「本日の研修は予定通り実施します」と繰り返すのみで、まともに答えようとせず、参加者の怒りをかいました。「都民の声を聞く」と言いながら、全く聞かない教育委員会の姿勢を広く知らせて行かねばなりません。



◆「日の丸・君が代」強制は戦争への道―再発防止研修は「物言わぬ教師」作りの道



★再発防止研修抗議行動では、「『日の丸・君が代』強制は戦争への道」であることが語られました。再発防止研修は、従わない教員に「率先垂範」して「君が代」を歌うよう「転向」を強要するシステムであり、抵抗する教員を根絶やしにするために徹底的にイジめ、「見せしめ」にするもので、まさに「もの言わぬ教師」作りの道具です。

★最近、文部省や都教委は「アクティブ・ラーニング」なる言葉をよく用いますが、「日の丸・君が代」強制によって「積極的・活動的に学習する」(アクティブ・ラーニングする)生徒は決して育ちません。「日の丸・君が代」強制は、「お国ために命を投げ出す」子ども作りを狙ったもので、「子どもたちを再び戦場に送らない」決意を新たにする抗議行動となりました。





●TSさんに対する再発防止研修はこれで終わらず、9月以降に「センター研修」(2回目)が予定されています。期日が決まり次第、被処分者の会は、抗議・支援行動を呼びかけますので、参加してください。

8/25 都教委定例会 根津公子さんの都教委傍聴記

傍聴の前に、チラシ撒きをしました。



久しぶりに都教委定例会を傍聴しました。感じたのは、教育委員のイエスマンぶりです。
まあ、そういう人間を都知事が選ぶのだから当たり前といえばあたりまえなのですが。特に宮崎緑委員はひどかった。無意味なコメントを一言二言いって、月40数万円の手当がもらえるとは!(例会は月2回のみ)
東京の中野区では、90年代まで教育委員の準公選制が残っていましたが、そうした制度上のしくみがいかに大切なものか、あらためて感じました。




●根津公子の都教委傍聴記(2016年8月25日)
 オリンピック・パラリンピック教育にまたまた金を注ぎこむ
公開議題は、議案が ①来年度使用の高校教科書採択について ②第2期都教委いじめ問題対策委員会への諮問事項について。報告が ③オリンピック・パラリンピック学習ノートの作成・配布について。非公開議題には、いつもながら処分案件4件のほか、ここ連続していじめ問題の報告が上がっていた。公開議題はわずか30分で終了。山口教育委員の姿はなかった。

①来年度使用の高校教科書採択について
 小中学校は4年に一度教科書採択が行われるが、高校の教科書採択は毎年この時期に行われる。高校の教科書採択で2013年以来問題になっていたのが、実教出版「高校日本史A」「高校日本史B」が「日の丸・君が代」について「一部自治体で公務員への強制の動きがある」と記述したことに対し、都教委が「都教委の考え方と異なる」と各学校に「通知」し、選定を事実上禁止してきたことである。この記述は事実であるから、都教委は「間違い」とは言えず、しかし、都教委の好みだけで実教出版及び学校に圧力をかけてきたのだった。
 このうち、来年度使用の「高校日本A」がこの記述を削除した。都教委や大阪府教委の妨害による、会社存続の危機からの苦渋の決断だったのではないかと思う。したがって、都教委は「高校日本史A 新訂版」については「通知」は出さず、「高校日本史B」については引き続き「考えが異なる」として「通知」した(6月23日の定例会で決定)。
 今日は各学校が選定した教科書一覧が示され、教育委員によって採択がなされた。教育委員から意見はなく、形式的にことが進んだというところ。ちなみに、「高校日本史B」を選定した学校はゼロ、「高校日本史A 新訂版」を選定した学校は7校だった。この7校は3年間、この教科書を選定できなかったということなのだろう。

②第2期都教委いじめ問題対策委員会への諮問事項について
 第1期都教委いじめ問題対策委員会の最終答申が出たのが今年7月、その答申を踏まえて「いじめ総合対策 第2次」を策定し、来年度から各学校に取り組ませるとのことだが、「その取り組みの成果と課題を不断に検証、評価して、その改善を図っていくことが求められる」。そこで、第2期都教委いじめ問題対策委員会に諮問するのだという。取り組みの成果が少ないのは、答申や策定の視点が間違っているからなのだ。個々人の生徒に優劣をつけない社会や学校をつくる努力をしない限り、そのことを子どもたちに提示しない限り、いじめは解決しない。そこを見ようとしないで、「都教委はやっています」のポーズはやめてもらいたい。

③オリンピック・パラリンピック学習ノートの作成・配布について
 都教委は、多額の金を注ぎこんで「オリンピック・パラリンピック副読本」を小学校4年生から高校3年生までの全児童・生徒に、またDVD教材をすべての学校に3月末までに配った。そして、今年度4月から年間35時間のオリンピック・パラリンピック教育を各学校に課し、「愛国心」の刷り込みを、年間を通して不断に行っている。そこに今度は「学習ノート」を副読本と同じく、4年生以上の全児童・生徒に配布するのだという。この9月から2020年までの4年間、継続して使用し、子どもたち一人ひとりが、学習・体験したことや調べたことなどを記入し、オリジナルなノートをつくり上げる、と謳う。すでに印刷に回っているとのこと。これも、「都教委はやっています」の自己アピール以外の何物でもない。子どもや教員はまた、過重負担を強いられる。

 この報告に対し、遠藤教育委員だけが疑問を呈した。「4年生から高校3年生まで同じもの、高校生にとって子供だましのようなものを配るのか。配布を否定するのではないが、年齢によって関心も違う。高校3年生は2020年には大人だ」 今日の定例会で初めての意見らしい発言だった。しかし、事務方の答えは、「学年に応じて作り上げるノートはそれぞれ関心が違っても、それぞれが書き込める形式になっている」の一言で終わりオリンピック・パラリンピック教育にまたまた金を注ぎこむ
…都教委は、多額の金を注ぎこんで「オリンピック・パラリンピック副読本」を小学校4年生から高校3年生までの全児童・生徒に、またDVD教材をすべての学校に3月末までに配った。そして、今年度4月から年間35時間のオリンピック・パラリンピック教育を各学校に課し、「愛国心」の刷り込みを、年間を通して不断に行っている。そこに今度は「学習ノート」を副読本と同じく、4年生以上の全児童・生徒に配布するのだという。この9月から2020年までの4年間、継続して使用し、子どもたち一人ひとりが、学習・体験したことや調べたことなどを記入し、オリジナルなノートをつくり上げる、と謳う。…
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http://www.labornetjp.org/news/2016/0825nezu