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2016年1月19日火曜日

オリンピック教育と18歳選挙権問題

■ブログに載せた根津さんの「都教委定例会」の「オリンピック教育」についての傍聴報告に対して、富山のYさんから以下のような意見が寄せられました。

▼富山のYさん
★根津さん、お元気そうで嬉しいです。
オリンピック教育について、気を付けないといけませんね。

★もう一点、気になることがあります。
18歳選挙の関連で、文科省が配布した 高校生向け副教材「私たちが拓く日本の未来」について、東京都ではどのように取り組んでいますか?
社会人としての基本である政治参画について……これまでのような上から目線の教育では困ると思っています。
世界の選挙制度や市民活動の政策提言など、幅広い事例や資料を付けてほしいです。何よりも、実際活動している市民グループと一緒に学習するようにしていってほしいと思います。

★私が参加している「全国フェミニスト議員連盟」http://www.afer.jp/では、全国各都道府県教育委員会へ要請書を送付しました。1/5付
昨年10/13には、文科省に要望書を提出しています。
http://www.afer.jp/report/cooperation/2015/1014/highschool.html
★みなさんへ
まずは、都道府県の教育委員会へどのように進めるのか……問い合わせてください。
住民として提案があれば、ドンドン言っていきましょう。
神奈川県は、フェミ機連の会員(県議・市議の方)が意見を届けに行かれたそうです。
富山県の教育委員会にも行きたいと思っています。

根津さんの返信

Yさん 皆さん
「私たちが拓く日本の未来」を使ってどのような授業を始めたか、私も知りたいところです。現場の人たちにぜひ情報発信をお願いしたいです。
それに関する渡部さんの報告です。
その報告から推測するに、自主規制をしたり迎合したりの授業が行われることは容易に想像できます。
通知は、「教員は個人的な主義主張を述べることは避け」、と言いながらも、指導に当たっては、「現実の具体的な政治的事象も取り扱い」「生徒が……異なる意見や対立する意見を理解し、議論を交わすことを通して、自分の意見を批判的に検討し、吟味していくこと」ができるよう、「指導においては、一つの結論を出すよりも結論に至るまでの冷静で理性的な議論の過程が重要であることを理解させること」としています。
そして、指導書では、「教員が提示した見解が多様な見方や考え方の一つであることを生徒に理解させ」れば、私見を紹介してもいいという。言わざるを得ないのでしょう。
この問題も、黙っていてはいけないですね。
そして、選挙権を持つようになる高校生に、私たちからアピールしていくことが大事だと思っています。

▼渡部さんの報告

★12月14日朝、都立西高校で、<高校生向けビラ>「民主主義って何だ?これだ!」を撒きました。
 今回西高で撒くことにした理由は、先日この学校の社会科教員がNHKテレビで高校での「政治教育」のことについて語っていたからです。それで、「きっと、生徒たちはビラに興味を示すのではないか」「教員たちも生徒たちにビラを読むように進めるのではないか」などと、思ったからです。

★ビラまきをしてしばらくすると、1人の教員がビラを受け取って読み、こちらに対して、次のようなことを言ってきました。
「うちの学校では政治教育をやっている。政治的中立性に気をつけて。このようなビラをまくということは、うちの学校の政治教育を否定していることになる。まかないでくれ。」
私たちは驚いて、「私たちは何もこの学校の政治教育を否定などしていませんよ。もっと進めてもらいたいと思っていますよ。」(NHKのニュースでは政治教育の内容についてふれているわけではなかったが)と言うと、「信用していないからこのようなビラをまくのだろう。政治教育は学校の中でやるからビラまきはやめてくれ。」と続けます。
私たちが、「憲法でビラまきの権利は認められていますよ。どこの高校でもまいていますよ」と言うと、「西高ではちゃんとやっているのだからやめてくれ。三年生の生徒たちにとって今は受験が大事なんだ。このようなビラをまくと動揺する。他の時だったたいい。」
などとも言います。
そこで、私が、「この学校にはテレビで『政治教育』のことを話した人もいるんじゃないですか。」 と言うと、「それは私だ、社会科の教員のSだ。このようなビラをまかれると困る」と言う。ああナンタルチア。
そうしているうちに、校長が出てきて、「敷地に入らないでください。できればビラをまかかないでください。」(と卒業式ビラまきの時のように)と言って、S教員と一緒に校舎の方に帰って行きました。

★渡部さんの報告の続き。
12月末に都立青山高校で同じビラを撒きました。その時の「一コマ」です。
(ビラまきを見ていた副校長に)一緒にビラを撒いていた仲間が、NHKニュースで流れた「西高」での「政治教育」の状況や都立西高でビラを撒いたときのことを少し話し、「この学校の中でも問題になっていますか」と聞くと、「もちろんですよ」と答えました。校内では話になっているようです。当然ですが。それが生徒や保護者も含めた話にならないと「教育基本法にある政治教育」や「教員の政治的中立」云々の話を深めることにはなっていかないでしょう。

▼千葉の高校教員の意見

 あちこちで言ってるのですが「政治的中立性を求める」という、「政治的圧力」が加えられているということでしょう。(渡部さんが紹介した)戸坂潤が喝破しているように政治教育と言いながら「非政治的行動」に誘導し、「民主主義」と言いつつ、教え込み学習を強要し、「自由ですよ」と言いながら「正解」を強制する。この社会科の教員の顔が想像できます。

30年前、わたしのクラスの学級日誌の表紙に「知る・考える・行動する」(る・る・る)と書き込んで一人喜んでいたのですが「教育とは行動の変容」と言う言葉を聞いたからです。フレイレだったかな?高知県のムラのおばあちゃん(「しろ」さん)が識字学級に70過ぎて通って「文字を覚えて夕焼けが美しい」という作文を書いた話を聞いた頃です。
この先生の政治教育って単なる知識注入で、クイズの答えを教え込んでいるだけではないのかと思います。政治教育は学校の中だけのもので校門を出ることはなく、憲法は校門の前で足踏みをし ているということですね。なんかあの世とこの世(彼岸と此岸)の間(中陰)に、渡部さんたちが立っている姿を妄想してしまいました。
生徒たちが何かしらの気づきがあるような学習の仕掛けがホントに求められています。

★みなさん、意見や実践を寄せてください。

1/14 都教委定例会 根津公子さんの傍聴記

■1月14日(木)に行われた都教委定例会の傍聴報告です。

■まさに戦時下教育です

★定例会の前の8時から1時間、出勤する都庁職員や通行する人に向けて、マイクで訴えチラシを配りました。
そこで、皆さんに報告したいことが起きました。
私たちが都教委に要請等に行くと、今もそうですが、すぐに警備態勢が敷かれます。
警備員+都教委職員 が私たちを囲むのです。いまは、囲むまではいきませんが、その態勢は崩していません。
私が停職にされたころ、警備に当たらされた都教委職員で、その後はどこに配属されているかは知りませんが、その人がこれまで10年間、私から顔を背け、チラシの受け取りは拒んできたのですが、14日にはにこっとして手を差し出したのです。
受け取り、頭を下げていました。
その心境の変化を聞きたいところでしたが、ぐっとこらえました。
いったい何が彼をそうさせたのでしょう。


★今年初の都教委定例会は、「オリンピック教育」がテーマです。
オリンピック教育は「戦場に教え子を送る」教育の具体化だ
・・・オリンピック教育が掲げる、「子どもを通じて家庭・地域を巻き込む」、「ボランティア活動」への参加(強制)、「日本人としての誇り」、これらは挙国一致の戦時下国民総動員体制づくりではないか。70~80年前と同じではないか。「教え子を戦場に送る」教育の具体化だ。こうしたことは、人々に気づかれないうちに、静かに進行するのだ。黙っていてはいけない、声をあげなくては。なのに、教育委員の誰一人、それを感じ取った様子はなかった。 今、教職員組合の組織率は低いけれど、各教組にはこの問題を取り上げ動いてほしいと思う。・・・

全文はレイバーネットに載っています。
 ↓
http://www.labornetjp.org/news/2016/0114nezu

2016年1月17日日曜日

10・23通達発出から13回目の卒業式 闘いは続く!

被処分者の会の近藤さんから、この間に闘いについて、報告・呼びかけが寄せられましたのでアップします。

◆10.23通達から13回目の卒業式
東京都教委が卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する「10・23通達」(2003年)を発出して13回目の卒業式が巡ってきます。この間「君が代」斉唱時の不起立・不伴奏等を理由に474名もの教職員が処分されています。また、被処分者の退職後の再雇用職員・再任用・非常勤教員等の合格取消・採用拒否なども70名を超えます。10・23通達と前代未聞の大量処分は、異常な東京の教育行政の象徴です。
「『日の丸・君が代』強制は戦争への道」であると思って、卒入学式で起立、、ピアノ伴奏をせずに処分された被処分者も多くいます。昨年9月の戦争法の強行成立は、安倍政権が、憲法を破壊し、立憲主義をないがしろにして、ひたすら「戦争する国」へと暴走する姿をさらけ出しました。
この12年余、私たちは、裁判と運動を車の両輪として、都教委の「暴圧」に屈せず、正面から対決して闘ってきました。今後も闘いを風化させることなく、粘り強く闘いを継続します。子どもたち、若者を戦場に送らないために。

◆裁判で都教委の敗訴が続く 処分行政を転換させよう!
この1年、「日の丸・君が代」強制反対の裁判は、着実に前進しました。
再雇用拒否撤回二次訴訟(原告22名)は、一審東京地裁が、退職後の再雇用等の「期待権」を認め「裁量嫌悪逸脱濫用」で採用拒否を「違法」とし、東京都の総額約5370万円の損害賠償を命じ、原告らが勝訴しました(5月)。都側は高裁に控訴しましたが、控訴が棄却され、原告らが全面勝訴しました(12月)。都教委は、高裁判決を不服として最高裁に上告受理申立をしましたが、今年度中には最高裁が都側の上告受理申立を「不受理」とすることを期待しています。
河原井さん根津さん停職処分取消訴訟は、一審で敗訴したものの 東京高裁が停職処分取消、損害賠償を認め、逆転勝訴し、(5月)、都側が最高裁に上告受理申立をし、最高裁第3小法廷に係属しています。
岸田さんの停職処分・人事委修正裁決取消訴訟は、東京地裁で勝訴し、双方が高裁に控訴して係争中です。
東京「君が代」裁判三次訴訟(原告50名)は、一審東京地裁が、戒告処分を容認したものの、26名・31件の減給・停職処分を取り消し(1月)、都側はその内5名、8件の減給・停職処分取消を不服として高裁に控訴しました(当方も控訴)。東京高裁は、双方の控訴を棄却し、都側は敗訴しましたが、最高裁への上告を断念し、自ら負けを認めました。当方は憲法判断での前進、戒告処分取消、損害賠償を求めて、最高裁に上告して、係争中です。
東京都・都教委は、裁判で敗訴しても、原告らに謝罪し、反省して、再発防止策を講じるどころか、東京「君が代」裁判三次訴訟で減給処分を取り消された現職の都立高校教員9名を再処分(改めて戒告処分を発令)するという非常識な暴挙を行っています。
裁判で敗訴が続き、都民の税金を無駄遣いして恥じることを知らない都教委を徹底的に追及していきましょう。

◆職務命令を出すな・卒業式処分をするな!都教委要請行動に参加しよう!
10・23通達から13回目の卒入学式が近付いてきました。2月から各学校で起立斉唱を強制する職務命令が出されようとしています。それを前にして闘いの炎を受け継ぎ、被処分者の会及び五者卒入学式対策本部による「職務命令を出すな!都教委要請行動」を行います。皆さんの参加をお願いします。
★職務命令を出すな・卒業式処分をするな!都教委要請行動
 1月26日(火)
  14時45分都庁第2庁舎1Fロビー集合
  15時~同庁舎10F217会議室
 *弁護団から澤藤統一郎弁護士が同席します。
★卒業式直前・五者総決起集会
 10・23通達から13回目の卒・入学式に向けて
 「日の丸・君が代」強制を許さない決意を新たに集まろう!
 2月13日(土)
  14時 全水道会館中会議室(JR・地下鉄水道橋、都立工芸高校北隣)
 *参加対象は、東京都の公立学校教職員およびその退職者とさせていただきます。

◆1・30東京教育集会2016に参加しよう!
憲法を生かして、子どもの幸せを守る社会を!
取り戻そう! 子どもたちの未来に平和と民主主義を!
*日時:1月30日(土)13時開場 13事20分開会
*場所:板橋区グリーンホール
→ http://www.itabun.com/access/
東武東上線「大山」駅 北口から徒歩約5分
都営三田線「板橋区役所前」駅A3出口から徒歩約5分
*集会内容
 ○シンポジューム 「戦争法制と子ども・青年の未来」
   コードディネーター 白神優理子弁護士
   発言者 高校生、大学生、青年教員、「安保関連法に反対するママの会」
 ○特別報告
  「日の丸・君が代」裁判の現状と都立高校のいま→私近藤が発言予定です。
  「子どもたちによりよい教科書を」大田での運動
 ○その他
*主催:1・30東京教育集会2016実行委員会 TEL 03-3230-4060 FAX 03-3230-4090

◆粘り強く闘われている「日の丸・君が代」強制反対の裁判の傍聴をお願いします。
★東京「君が代」裁判第四次訴訟第9回口頭弁論
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 3月4日(金)
  15時30分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)   
  16時開廷 
  東京地裁527号法廷 
  報告集会:527号隣控え室(予定)
★東京「再雇用拒否」第三次訴訟・東京地裁判決→再雇用二次訴訟に続き、勝訴を。
(東京地裁民事19部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 4月18日(月)
  12時45分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)   
  13時15分開廷・判決言い渡し 東京地裁527号法廷 
  報告集会:場所未定。追って連絡。
★東京「君が代」裁判第四次訴訟第10回口頭弁論
(東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 5月6日(金)
  15時30分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)   
  16時開廷 
  東京地裁527号法廷 
  報告集会:527号隣控え室(予定)

2016年1月16日土曜日

2・13総決起集会

★2016年、文字通り激動の年が明けました。7月参議院選挙はもとより、あらゆる局面で安部内閣との対決が求められると思います。ともかく頑張りましょう。

★この間、ブログ担当者のパソコン事情のために、ブログが休止していました。お詫びいたします。ブログを開始しますので、今後ともよろしくお願いいたします。

★2016.2.13集会に参加してください。
2003年10.23通達から13回目の卒業式を迎えますが、「君が代不起立」の闘いは持続されています。
今年の2.13集会は、「君が代」不起立闘争と教育基本法改悪反対闘争をともに闘ってきた大内裕和さんを講師に迎えます。
大内さんはいま生徒・学生の貧困に精力的に取り組んでいます。奨学金の借金問題については様々な行動を起こしています。
みなさん、お集まりください。


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