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2016年10月14日金曜日

キャパニック選手の国歌不起立をオバマ大統領擁護

●米国歌に起立拒否のNFL選手・コリン・キャパニック選手、米大統領が擁護

BBC(2016.9.06)報道 訪問先の中国で発言

米NFLのコリン・キャパニック選手が米国内の人種差別に抗議するため国歌演奏時の起立を拒否して賛否両論となっている問題で、オバマ米大統領は5日、「キャパニック選手は憲法で保障されている意見表明の自由を行使しているだけだ」と擁護した。訪問先の中国で発言したオバマ氏は、「選手の行動は議論に値するものだ」と述べた。

中国・杭州で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議に出席後の記者会見で、キャパニック選手の抗議行動について質問されたオバマ氏は、「なぜ国歌に敬意を示そうとしないのか、軍関係者が理解するのは大変だろうが、問題提起しようとする選手の誠意は疑いようがない」と述べた。
「ほかになんの効果がなかったとしても、みんなで話し合う必要がある話題について、(選手の行動は)会話のきっかけとなってくれた」と大統領は評価し、議論に参加せず「脇でただ座って何も気にかけない」でいるよりも、若い人がもっと民主的手続きに則り議論に参加した方が良い」と意義に言及した。


 ●サンフランシスコのKさんからの報告
サンフランシスコのKです。

▼2016年9月19日

キャパニックの行動に対しての影響がこちらでは広がっています。
試合前の国歌剤昌に彼が立たないのが報道されてから、先週のき期最初の公式試合にどうするかと注目が集まっていました。
組合で、職場での組合員代表をショップステゥワードと言いますが彼の所属しているフォーティーナイナーズのフットボール選手達の組合のショップステゥワードは彼に葉成し、試合前にキャパニツワと話をして「椅子に座っているのはちょっと良くないから」と片膝をつく事に決めてそれを二人で実行しました。その時、膝こそはつかなかったのですがそのほかの二人も拳を上げて参加しました。プロフットボールの選手達は特に有名な選手は色々な企業のスポンサーがついていて広告などに出ますが、このような行動をするという事は勇気が必要なだけでなくそのスポンサーを無くして莫大な収入の減少になるかもしれないという覚悟が必要です.既にシアトルのチームでコ一夕ーバックをしている選手はこれに参加した為、スポンサーを二つ程なくしました。キャパニックは今期の最初の収入の百万ドル(約1億円)を人種差別に反対する運動などに関わっているグループに寄付をすると言っています。

このような行動はプロフットボールの選手だけでなく、他にも広がっています。

 サンフランシスコのミッションハイスクールでは先週の試合で全員が国歌斉唱に起立でなく片膝をつきました。このチームは黒人だけでなく、白人、ラテン系、アジア系などの生徒達ですが、全員一緒にしようと事前に話し合いをしたそうです。東海岸の方で、私立の学校の生徒がこれに参加した為、停学処分になった生徒もいるとか。
ただ、カリフォルニアは自己主張の自由が学校で認められていて、自分の意見を主張した為にそれで罰則を受けるのは違法らしく、先生も生徒の自由にさせています。

このように賛成する人達の行動に対して、それを反対する人達も多いです。今一番売れているフットボールの選手のジャージーはキャパニックのナンバー7だそうですが、それはそれを着る人も増えた代わりに、それに火を付けて燃やす人も増えたからだそうでする。

私もこのキャパニックの事が報道された時、最初に思ったのが根津さんのことでした。日本の子供同士のいじめの多いのは大人の社会のじめじめとしたいじめを子供が見ているからだと思いますが、根津さん達の長い戦い、本当にごくろうさまです。
この間、NHKのニュースを見ていて、ひとつ驚いた事は日本の若い人達は君が代の歌詞の意味をよく知らないと答えた人が多かったことでした

▼2016年9月24日。

(前略)前回でミッションハイスクールの事を書きましたが今度はオークランドのキャッスルモントのハイスクールで選手達ばかりでなくそのコーチも国歌斉唱中、片膝をついて拳をあげたそうです
又、オークランドの学校区で形成されているブラスバンド155人はこの水曜日、オークランドのプロ野球チーム、オークランドAsの試合開始前に国歌を演奏したのですが、その間、全員立たずに片膝をついて演奏したそうです。

 今日(9/23)のクロニクルの新聞の一面の写真は女性のサッカーナショナルチームが国歌斉唱中、他全員が右手を胸に当てて直立している中で一人、片膝をついている写真です。

今迄は一部の左派系の人達(スティーブも含めて)で立たない人達を見てきましたが、キャパニックの行動によって、このように一般の人達、特に若い人達が実際に疑問を持ち、話し合いをしたりして、このような行動に出だしたというのは今回が初めての経験です。

アメリカは大変狂信的な右派も多い国ですから、なかなか皆の前でこのような行動に出るという事はそのしっぺ返しを覚悟しなければいけませんから大変ですが、キャパニックの行動によって勇気を得たのでしょう。
この日曜日には又、プロフットボールの試合があります今度は何人がひざまずくか。