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2016年5月10日火曜日

◆裁判で敗訴して、謝罪もせずに再処分強行 断じて許せない!

◆3月24日、東京高裁(第4民事部・綿引万里子裁判長・当時 現札幌高裁長官)は、生徒への「不適切メール」を理由としたF高校Oさんへの都教委の懲戒免職は都教委の「裁量権の逸脱濫用」で「違法」として都教委の控訴を棄却し、懲戒免職処分取り消しを言い渡し、一審原告Oさんが勝訴しました。
ところが、都教委は、4月28日の定例会で同教諭に対する懲戒処分(処分の出し直し=再処分)を決定し、連休明けの昨日5月9日、Oさんに対してして停職6月の再処分を発令しました。近藤徹さんからの報告が届きましたのでアップします。







◆都教委は判決を無視している。

上記裁判では、一審、二審ともに、裁判長は双方の和解協議を提案し、当方は協議に
応じる姿勢を示しましたが、都教委側は拒否して判決に至り、都教委の主張は退けら
れ、強引な処分が断罪されたのです。にもかかわらず、都教委は、裁判での主張と同
じ一方的な理由で再処分をしたのです。

都教委は、「一日も早く教壇に立ちたい」という本人の願いに背き、違法な処分を
行ったことを本人に謝罪もせず、責任の所在を明らかにすることなく、「本件につい
ては、平成28年3月の東京高等裁判所判決により、東京都教育委員会が発令した懲
戒免職処分が取り消され、同処分の取消しが確定したことから、判決を踏まえて懲戒
処分の程度を検討し、改めて停職処分を行った。」と本人を教壇に立たせない悪質な
停職6月という重い「再処分」を行ったのです。
「君が代」処分と同じ構造での再処分です。このような無法な再処分を断じて許せま
せん。


◆都教委の処分理由 都教委HPより
  ↓
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/p_hukumu/160509.pdf

教職員の服務事故について  
 このことについて、下記のとおり発令(1件)したのでお知らせします。 
記 

1 教職員に関する事項 (1) 校種  高等学校(区部) (2) 職名  教諭 (3) 年齢 34歳 (4) 性別  男
2 処分の程度 停職6月
3 発令年月日 平成28年5月9日
4 処分理由  平成23年11月7日午前6時43分頃から同日午後6時19分頃までの間に、勤務校の 女子生徒に対して、抱かせてほしい、同生徒の身体にたくさん触れる、同生徒を感じさせる 等の内容の電子メールを送信し、同生徒に性行為の方法を教示するとともに、同校の修学旅 行の就寝時間、勤務時間及びその他の時間帯に、同生徒に対して、逢った時一緒に横になって寝よう、付き合ってほしい、抱き締めたらキスしたくなってキスしたなどの不適切な内容の電子メールを送信し、同年4月頃から同年11月14日までの間に合計845通以上 の電子メールを送信した。 また、同生徒に対してネックレスや現金1万円などを与える、自宅に数分間程度滞在させる、都内の駅などで会うなどし、同校生徒の間で、上記の者が女子生徒と交際している噂が 広がる事態を招くとともに、電子メールを送信した相手の女子生徒の保護者に不信感を与えたことにより、約2か月の間、同生徒が同校に登校できない事態を招いた。さらに、東京都教育委員会の事情聴取において、虚偽の供述を行った。 
 ※ 本件については、平成28年3月の東京高等裁判所判決により、東京都教育委員会  が発令した懲戒免職処分が取り消され、同処分の取消しが確定したことから、判決を  踏まえて懲戒 処分の程度を検討し、改めて停職処分を行った。     
【問合せ先】  東京都教育庁人事部職員課  電話 03-5320-6798(直通)

◆地裁の審理に「教え子 Aさん」証言

地裁の口頭弁論の中で、「教え子」の生徒Aさんも証人として出廷し、親に学校をやめさせられそうなほどの厳しい家庭環境で、O先生の援助で学校を卒業できて感謝していること、Oさんを免職処分するにあたり、都教委は女生徒本人の事情聴取もしなかったこと、などを証言しました。
また、F高校の校長(当時の勤務校)は、都教委作成の虚偽の陳述書に無理矢理署名・押印させられたが、良心の呵責に耐えかねてその陳述書を撤回する旨の陳述書を裁判所に提
出しました。
これらの証言などにより、この免職処分が、生徒を思いひたすら生徒に寄り添う教育実践をめざしていたOさんに対する都教委によるパワーハラスメントであることが明らかになりました。

◆O先生の同僚で、O先生を支援するI先生からの報告

一連の情報後を御報告します。
高裁判決で完全勝利し、懲戒免職処分が取り消されたA先生ですが、勝利後直ちに都庁へ呼び出されて改めて事情聴取が行われ、再処分をしないようにたくさんの要請書を都に送りました。
しかし本日、都はA先生に「停職6か月」の再処分を発令しました。
この間、不当な研修を強いられ、実質6か月以上の無給状態を経て、辛い日々を送ってきたA先生の苦労はどうなるのでしょう。
都教委は司法判断など完全無視して、おのれの組織防衛と保身のみに魂を奪われ、メンツの為だけに動いています。
子ども達のこと等これっぽっちも考えていません。職員のこと等これっぽっちも考えていません。良い教育の為には…等と言う視点は全くありません。
校長の陳述書を偽造した人事部職員課の相賀直主任管理主事の指導などしないようで
す。身内の犯罪は放置しておきながら、教員苛めの上塗りなどとは言語道断!
これから改めて都教委を法的手段に訴えて闘い続けます。
都議会議員との接触も試みます。
相賀の責任を追及します。
引き続き、御関心を持って見守って頂きたいと思います。
御報告まで。


◆別件ですが、明日5月11日の再発防止研修(対象者:特別神学校教員Tさん 
★再発防止研修抗議・該当者支援行動
*早朝からの行動ですが、ご協力を!
*報道関係者の取材歓迎。
 5月11日(水)東京都教職員研修センター前
        (JR水道橋東口、地下鉄水道橋 都立工芸高校隣)
  8時20分 支援者集合・行動開始
  8時35分 弁護団(澤藤弁護士)申し入れ
  8時50分 該当者(受講者)入場、激励行動
  9時~ 研修
  12時30分頃(予定) 研修終了後、該当者激励行動 
*呼びかけ:被処分者の会