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2016年3月18日金曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き(その8)

都立高校の卒業式でのチラシ撒きの報告です。

■3/15 カ高校 

7時半過ぎからまいた。自転車通学は広い駐輪場にまっしぐらなので渡せない。
校門脇のポールに3旗あがっており、門には「日の丸」はなし。「卒業式」の看板が出てないので写真をとりたいが…と困っている親子が何組か。
前の街道(歩道)が狭いためか、校舎の玄関前に「卒業式」の看板が8時45分頃にたてられると、どっとカメラの波。
ビラの受け取りは、教職員の比較的年齢の高い方々は、きっちりうけとり良好。
「受け取るの当たり前」の慣れた方々に渡せると、本当にホッとする。何人もが「ご苦労さま」と。逆に20歳代くらいの若い方はゼロ。身を固くして拒む人までいて、思わず「ビラは決して噛み付きません」と声をかけてあげたほど。
生徒のうけとりも誠に悪い。卒業生は、女性のほぼ全員がハカマ。男性にも、紋付袴がチラホラ。これじゃまるで「袴」が制服みたいなもの。一人くらい「普段着」の人はいないのか。いるのに、わからないだけか。
校舎の道路側にはズラッと「東京都教育委員会 進学特別推進校指定」だの「祝 インターハイ出場」等の大きな看板が並んで掲げられているし。
進学校は、もう嫌だ。金輪際こないぞ、などと段々不快感が高まったころ(8時50分ころか)に、2人の男性が出て来て、「校門前ではまかないでください」「予備校等にも同様に言っているので」と。さほど敵意を含んだ言い方ではないが、それでも何回も同じことを繰り返しいう。
役職を聞くのも忘れて、「公道でまいているんだから文句言われる筋合いなし」と答えて無視してまき続けた。見える限りで「びら回収箱」はない。受け取り悪いから不要なのかもしれない。
9時15分くらいに、再び一人が出て来て「校門前から離れてください」。その直前に保護者の一人がビラを返却にきたことと関係するのかはわからないが、また言ってくる。
保護者の受け取りもあまりよくない。
そこで、「卒業おめでとう」に加えて、「君が代強制・不起立者への処分の不当性」を訴えながらまくことにした。すると、ちらっとだけ見て受け取らずに入って行った保護者の方が、もどってきて「読みますからいただけますか」と。
校門内に「家庭科初・・」の記念碑が見え、ああ、ここは「伝統をほこる女学校だったんだ」と思い出した。
180枚程度しかまけなかったが、あまりの北風の寒さに負けて、9時40分ころに終了。
警備の教員の方が「ご苦労様」とねぎらってくださったので、すっかり気をとりなおして「来年もがんばるぞ」。

■3/15 キ高校

1人でしたが、100枚以上をまきました。
他の学校の卒業式と異なり、自由服のために、卒業生の一般的な服装は男女共に和服と袴のいでたちでした。かと思うと、体操服の生徒もいました。保護者の服装もまちまちで宝塚のような服装の母親もいました。他の学校では、卒業生は「○○学校卒業授与式」の看板を前に卒業生と共にカメラ撮影する姿が多かったのですが、この学校では、看板そのものをカメラに撮る人が多かったです。
一人の女性教員が「ビラをほしい」というので渡しました。するとしばらくして、校長が出てきて「生徒には配布しないように」と言って来ました。ビラが校長にわたされたようです。なにも答えず無視しました。すぐに校長は学校の中に消えましたが、その代わりに出てきたのが顔見知りの元同僚でした。「今年から嘱託でここで勤務している」とのこと。二言三言話して校門の中に消えていきました。
ビラまきは、あっちとこっちの両側から生徒・保護者が来るので、あっちとこっちを行き来して結構大変でした。「卒業おめでとうございます」というと、保護者の受け取りはよい方でした。生徒の受け取りはあまりよくなかったのですが、それでも受け取った生徒は結構いました。ゴミ箱で回収する様子はありませんでした。

■3/15 ク高校

風は強いが良い天気。遅れて8時5分から、9時55分まで。
どうもこの高校は、生徒は8時30分まで登校のようだった。半分は自転車通学で、これはお手上げ。徒歩の生徒も撒きづらい。生徒は女子生徒が多いようだ。受け取りは悪い。3割?
学校の対応は、都教委の指示をなぞるだけのおざなり。1人の教員が出てきて、常套句を言ってすぐ消える。しばらくしてもう一人出てきて、「どちらの関係の方ですか?」と聞くので、チラシを渡したら、「上に渡してよいですか」と。「どうぞ」でおしまい。
校門には「日の丸」が1本。回収箱も無い。1975年創立の高校らしい。みんな制服。 
親の受け取りは、生徒よりは良く、5~6割。
一人の通行人が「今日卒業式ですか?」と聞くので、ビラを渡すと「私たちの団体でも撒こうかと思っていましたが」と言う。
終わって構内の先生にこれで終わりますと声をかけたらご苦労さまと。

■3/15 ケ高校

Kさんと2人で8時から9時過ぎまで撒いた。正門の左に大きな「日の丸」がくくりつけられていた(昨年は門にはなかった気がする)。
20分頃副校長の女性が来て「敷地内に入らないでください」と言い、「卒業式ですし、学習指導要領に沿ってやっていますから・・・遠慮してほしい。」というので、「敷地外ですし、何か憲法に反することでもしていますか?」というと、「また後で来ますから、無理に渡したりしないでください」と言った。しばらくしてからやってきて笑顔で監視していた。
生徒も保護者も受け取らない人の方が多かった。受け取らないように指導連絡が徹底している感じがした。昔のこの学校の良さが懐かしい。受け取りは50枚弱か。

■3/15 コ高校

センターポールに「日の丸」、右に都旗、左に校旗を従え、校門に高々と翻る。
校門から30メートルほどのところにダンボール箱がひとつ。受け取ったビラを入れさせるもののようだ。生徒の受け取りは厳しい。迷うことなくほとんど無視する感じ。それでも、集団で登校する生徒はしだいに受け取るようになる。
校内から現れた人。「生徒にはまかないように。」とか何とか、ぶつぶつ言って、すぐひっこむ。保護者の受け取りはまずまずかな。
正面校舎には、《イノベーション》の垂れ幕、開発・開拓などの意味があるようだ。
9:30までの行動で、180枚ぐらい、そのうち30枚ほどはダンボール箱へ。

■3/15 青山高校

8時05分に到着。すでに「3本ポール」には3旗があがっていた。門の両サイドにも「日の丸」が出ていた。2人で180枚撒いた。警察は見えるところにはいなかった。
8時20分頃、顔見知りになった副校長が出てきた。続いて男性が出てきた。副校長が敷地と歩道の境を指さし、「敷地内に入らないように、敷地内に入らないように」と2~3回繰り返した。私は「わかっています。今までだって敷地内に入って撒いたことはないでしょう」と言ったが、くどくどと言った。また、「生徒には渡さないでください。保護者にも渡さないでください」「交通のじゃまになりますから」とくどくど言った。
私は「生徒に渡すために撒いているんですし、敷地外ですから撒いても学校には関係ありません」という。副校長は「当校は学習指導要領に基づいてやっているんですから」と言う。「先生は誰に向かって言ってるんですか?」「都教委にもわかるようにちゃんと先生のことをブログに書きますから」というと、 「(包囲ネットの)ブログはウソをばっかし書いてある」と、もう一人の男性とともに言う。また、「毎年来ていないじゃないか」なんていう。私がもう何回もきていますよ」と言うと、副校長は「3年前に青山に来たが、去年はじめてきたじゃないか」と言うようなことをいう。私が「そんなことはありませんよ、ブログを見ればわかりますよ」と言うと、ブログには書いてないと言うようなことを言った。ブログ、見てるんだ!!
そのあと、副校長は校舎内に入ってゆき、もう一人の男性だけが残った。
私は「校長先生ですか、主幹の先生ですか」と聞く。「校長でも主幹でも教務部長でもなんでもいいけど、ウソばっかし書いているじゃないか」とまた言う。私は「今日は警察は呼ばないんですか」と聞くと、「呼びますよ」と言った。
「校長先生ですか」と再度聞くと、「青山高校に来るのにホームページは見てないのか」という。
見れば自分の写真が出ているというニュアンスだったので、あとで、青山高校のホームページを見るとその人は校長だった。ウソばっかし書いてあるというんだったら、去年、青山高校に警察を呼んだことで申し入れに来たとき、忙しいとか居留守をつかわず、会って、そのことを言えばよかったのにと思う。
8時35分過ぎにまた副校長が出てきて、「敷地内に入らないでください、生徒には渡さないでください」を繰り返す。「敷地内に入ってなんかいないじゃないですか。入ったと言うんですか」と言うと、「入ってからでは手遅れになりますから」などと言う。
私は「敷地内に入ると何が手遅れになるんですか。」「なにをそんなにびくびくしてるんですか」「そんなことじゃ教育なんてできませんよ」という。
副校長は「交通の邪魔にりますからやめて」という。
去年は警察を呼んで、警官が歩道にたちふさがり交通のじゃまをさせたことを忘れたのか。
副校長はもう一人の撒き手のHさんのところに行って、Hさんにも「学習指導要領にのっとってやってるんですから、ビラまきをやめてください」と言っていた。
Hさんは「ビラを撒くのは表現の自由です。憲法に保障されています。学習指導要領よりも憲法の方が上位でしょう」と言っていた。
生徒も教職員も保護者もほとんど受けとらなかった。なにか、受け取らないことに「意義」を、「エリート」の証を感じているかのように思えた。しかし、180枚は撒いた。
この学校も、前は和服・袴の生徒がいたが、今年は一人もいない。