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2016年3月17日木曜日

2016年3月 都立高校卒業式 チラシ撒き報告(その7)

都立高校の卒業式チラシ撒きの報告です。

■3/11 ウ高校定時制

16時50分から18時20分まで、80枚程度でしょうか。
とにかく寒かった!定時制なのでぱらぱらしか生徒は来ず、たまにしか口元動かさないので、おめでとうという言葉もうまく言葉が出ないほどに。
最初は下校時の在校生。18歳選挙のほうを表にして渡そうとするが、95%は受け取らない。声をかけても見向きもしない。この辺りでは進学校かと思うけど、この程度の偏差値レベルの進学校で公務員だとこわっぱ役人になるんだろうけど60歳も上の先輩に何なんだと腹が立つが仕方が無い。それなりに精一杯活動してきた積りだが、こんな世の中しか作れてなく、手渡せない。
一昨年もこの高校で撒いたが、全般的な印象はおとなしくなった感じがする。受け取り率も悪くなって、70から80%程度。それでも全日制よりは良いのだろう。
この学校の、学校自体の態度は、門には卒業式の表示も旗もなし。入った左端に3本ポールがあり、日の丸、都の旗、高校の旗が、それがいずれも古く、雨に濡れぱなし、しかも半旗の位置?で、いかにも常時そのままの感じ?これって普通ですか?どういう意味。
先生は定時制担当の先生が2人、おめでとうと声をかけたり、親に会場を教えている。
こちらには全く対応なし。式は18時からですか?と聞いたら18時30分からですと答えたのみ。最後にこれで失礼しますと挨拶したら、ご苦労様と。回収の箱などもなし。

■3/12 エ高校
 
Mさんと2人で8時から9時半まで150枚ほど撒いた。15分頃副校長の男性が来て「敷地内に入らないでください」と言い、門のそばの掲揚塔に3本の旗を揚げていった。
まずは中央に日の丸左に水道検針の蓋にある都のマークの旗、右には校旗。色彩も大きさもバラバラで校旗だけ十分なのに。
しばらくして男性が「門の前では撒かないでほしい、危ないから」といってきたので「敷地外ですからここで危なくないように配慮していますから敷地外のここで撒きます」と答えて続けた。
ビラは生徒も、保護者もこだわりなく受け取っていた。「卒業生ではありませんので」という子もいたが「未来の卒業生でもOKです。どうぞ」というと「ありがとうございます」と受け取っていた。

■3/13 オ高校

午前7時55分に、正門前に着いたら、すでにKさんがチラシを撒いていました。
校門には、すでに旗竿にさした「日の丸」が左右に1本ずつ取りつけられていました。
また、「(平成27年度) 卒業式 ウ高校)」の看板が、校門に立てかけてありました。
警部担当の教員が2~5名、校門の内外にいましたが、私たちに干渉することはありませんでした。例年なら、1回は登場する校長や副校長は、全く登場せず、チラシにまきに学校として注意はありませんでした。保護者などからの「抗議」もありませんでした。
9時45分までまきました。3人で、250枚弱 配りました。
しかし、チラシの受け取りは、例年以上に悪かったように感じました。教師の受け取りも大変悪い。例年なら比較的受け取りの良かった保護者の受け取りも2~3割でした。
とても気温が低く、正門前は狭く冷たい風が吹き抜ける場所だったので、冷たい風を避けて、校門脇の歩道で配っていたのですが、正門前で配った方が保護者の受け取りはよかったようにも感じました。
 
以前は私服通学だったためか、多くの卒業生の服装はスーツや和装(着物・袴)・ドレスでした。ところが、今年は制服(標準服?)制に変わったのか? スーツや和装(着物・袴)の卒業生もいましたが、制服(?)の卒業生が結構多かったように感じました。不景気の影響かもしれない。

■3/13 井草高校

7時50分頃着くと、校門の横に花屋さんがやってきて聖火台みたいな籠に「生け花」をしていました。聞くと毎年PTAからの要望で出しているとのこと。なかなかいいので、「このような学校は始めて見ました。いいですね。」と言いながら、写真を撮っておきました。なお、しばらくして校門の「生け花」のある側には校旗、他の側には「日の丸」が立てられました。
この学校は制服がないとのことで、男子生徒は背広か羽織袴、女子生徒はほとんど和装、しかも髪や簪、口紅までにぎやかで、「生け花」の前で写真をとっていました。(例年恒例とのことでした)
ビラまきしてまもなくすると副校長が出てきて、「通りが激しいので気を付けてください」とだけ言い、ビラを受け取り帰っていきました。職員も友好的・協力的でした。
生徒のビラの受けとりはあまりよくありませんでしが、保護者は比較的よく受け取ってくれ、一人で186枚撒きました。
追)校門を少し入ったところに
 <ああ井草 我らが青春の灯 ここに燃ゆ>という小さな石碑があったので、それを写真に取らせてもらおうと、職員の方に頼むと、「どうぞどうぞ。中に入って撮って下さい」と言います。そして「この碑文は誰が書かれたのですか」と聞くと、「ここにはかつて定時制高校があったのです。石碑の裏に書いてあります」と言うので、後ろに回ってみると、
<昭和二十三年四月開校以来 三十六年間の歴史を経て 一〇九八名の友が巣立つ 
昭和六十年三月十七日 東京都立井草高等学校 定時制同窓会>と書いてありました。
改めて碑文の意味がよくわかりました。

■3/14日 石神井特別支援学校(田中聡史さん勤務校)

東京は一日中雨降りでした。この日は都立高校の卒業式は行われませんでした。
ただ、「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」による石神井特別支援学校へのビラまきが行われました。(参加者9人)
★ビラのテーマは、<卒業・入学式での「君が代」起立強制は教育と言えるでしょうか>
というものでした。というのも、石神井特別支援学校の卒業式が3月24日にあるので、主に教職員向けにまいたというわけです。
それに対しては、特に管理職が出てくるわけでもなく、教職員もリラックスした対応で
受け取ってくれる方が比較的多かったように思います。
 
ところが、その後、「10・23通達を撤回し、『君が代』起立の職務命令を発出しないことを求める要請書」を持って校長に面会を求め、事務室のところに行くと、校長は出てきません。代わりに副校長が出てきて、「外部の者は入れません」などと言って、彼自身門外に出て、私たちも門外に出されました。そこで彼は、非常に不誠実な対応をした挙句、
「警察を呼ぶ」などと言う始末でした。「要請書」はすでに送ってあったので、私たちは本日はそれ以上追求せず帰りました。
★その後、昼からは7人で同じ「要請書」を持って都教委への要請行動に行きました。
出てきたのは教育情報課の職員2人でした。
「要請書」には、結論として、
 ①都教委はただちに10・23通達を撤回すること。
 ②T校長は、卒業式での「君が代」起立を求める口頭での職務命令を撤回し、以降、文書による職務命令を出さないこと。
 ③来たる3月24日の石神井特別支援学校の卒業式において「君が代」起立をしない教職員を処分しないこと。
が書いてありました。
そうして、参加者から、
 ・最高裁判決に照らし田中さんへの減給処分は違反していること、
 ・本日朝の副校長の不誠実な対応をしたことと都教委の指導について、
 ・国際的に見た日本の「君が代」強制の異常さについて、
などの意見が出されました。
その中で、最後のことについては、「ひのきみ全国ネット」<首都圏>がこの1月30日に発行したパンフレット『共和か死か!~世界国歌の旅』(2015)(アレックス・マーシャル著)の日本部分を訳したものを紹介しました(原文付き)。
すると、その本を都教委では見たことがなかったようなので、そのパンフを2人に渡し、簡単に内容を紹介しました。
そして、「是非、都教委の皆さんもこの本を読んで頂いて、自分たちがやっていることが、いかに国際的に見て異常なことなのかを知って頂きたい。」付け加えました。
(中略  パンフの部分を読みあげる)
2人はパンフをめくりながら真剣に聞いていたようです。そして、教育委員会に報告するということでした。