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2015年5月25日月曜日

5/21 都教委定例会の傍聴報告 根津公子さん

 5月21日(木)、都教委の定例会がありました。根津さんの報告を送ります。

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この日は体罰問題   教育委員の体罰に対する認識は甘いのではないか?!

◆定例会の報告

議案は校長の任命について、教員等の懲戒処分2件でともに非公開議案。
報告が①昨年度の体罰実態把握の報告 ②市ヶ谷地区特別支援学校(仮称)の設置場所の変更について ③教員の懲戒処分(非公開)。①②について以下、報告する。

 ①2012年度から調査を始めて、体罰の3年間の推移と昨年度の傾向や事例の報告であった。報告は、
ア.「体罰を受けた・目撃したとの報告数は、教職員本人からが267件、他の教員からが134件、児童・生徒本人からが494件、他の児童・生徒からが305件、保護者からが101件、地域住民からが1件(1事案につき複数の報告あり)。
イ.体罰」をしたのは68人(うち、常勤教員が61人)。前年度比マイナス54人。2012年度と比較すると3分の1に減少した。「不適切な行為(行き過ぎた指導や暴言)」は324人。前年度比マイナス451人。「指導の範囲内(短時間正座させるなど極軽微な有形力の行使)」は261人。前年度比マイナス126人。
.5カ月間の間に5回の体罰を振るったり、傷害を負わせたりするなどの体罰が18件。
.「感情的になってしまった」「言葉で伝えきれなかった」ことから体罰に至った者が、45人(74%)。
.体罰により処分を受けた者で、再び体罰を行った者は4人。前年度の12人より減少。

 報告を受けて遠藤委員のした質問が、気になった。「調査することでのマイナス面はないか。『それは体罰じゃないか』と教員が子どもたちから糾弾されるということを耳にする。教員が委縮しないか。」との発言だった。その発言を聞いて、私は2つの発言を思い出した。

  一つは2013年4月11日の定例会での竹花発言だ。「(部活動での:筆者補足)死ね、殺す、出ていけ、という強い発言、…今くらいのことは精査しなくていい。こんなのは指導の範ちゅうだ。」(この発言は私と一緒に傍聴していた友人3人も聞いているが、議事録にはない。議事録の改ざんについて都教委に質問書を出したが、「竹花委員の発言は、ホームページに掲載されている通り」との回答。傍聴した私たちは議事録が改ざんされたと確信している。)
 もう一つは、同年9月12日の定例会での山口委員の発言。「(体罰の)報告書はよくまとまっていると思う。しかし、これによって教員が萎縮してしまうのではないかと危惧する。暴言は今までの習慣なので、いっぺんに正すのは難しい。徐々に正していくことだろう。」

なぜか、教育委員の発言には体罰を必要悪ととらえる傾向がある。確かに子どもたちの中
には、弱い者いじめの行動をとる子もいることは否定できないが、多くは大人の暴力・力による支配を見て学習してのことなのだ。

全文

http://www.labornetjp.org/news/2015/0521nezu