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2015年4月28日火曜日

4/23 都教委定例会(処分事案他)傍聴制限・弾圧について

一)早朝、都庁前で二つの団体のビラまきがありました。(総数約20名)
①<河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会>
 【「入学式『君が代』処分の作業をやめよ!」と都教委に声を届けてください。
  都教委の中から声をあげてください】というビラ。
②<「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団>
 【教育委員会は、「君が代」処分をしないでください】
 【裁判に負け続けているのは都教委。潔く謝って!再処分なんてあり得ない!!】
 【内心に踏み込む再発防止研修は憲法違反です】というビラ。

二)その後定例会傍聴に行ったら誓約書を書かされたが…
①前回(4月9日)、私(=渡部)は(騒がないという)「誓約書」を書かされました。(当ブログ参照)
そこで、本日(4月23日)、私は「その誓約書のコピーが欲しい」と職員Aさんに要求しました。職員Aさんは「それでは後で」と言いました。
 他方、その日傍聴者にきた藤田さんは、過去に「誓約書」を書かされたのでか、職員Bさんにさらに厳しい内容の『誓約書』を書くことを要求されていました。
それで、藤田さんが職員Bさんにその『誓約書』の用紙を要求すると、職員Bさんは「読み上げるだけで書いてもらい渡すことはできない」というようなことを言ってます。

②そのうち、私のコピーも雲行きが怪しくなったので、二人で抗議しました。
私は「それではまるで悪徳商法のようなものではないか。誓約書はお互いの約束のようなものだ。コピーも出せないというのでは都教委がいくらでも悪用できるではないか。」と言いました。
藤田さんは、「先ほど読んでもらったらとんでもないことを誓約させられそうだ。しかもその用紙さえ渡せない。欲しければ情報公開でとってくれと言っている」と言っています。

なかなかラチが開きませんでしたが、二人の抗議は続きました。
ようやく彼らは自分たちが不当な拒絶をしているということがわかったらしく、私にはコピーを、Fさんには『誓約書』の用紙を渡しました。

そこで改めて二つを見比べてみました。
私が4月9日に書かされた「誓約書」には次のように書かれていました。
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 私(〇〇〇〇:私の署名です)は、教育委員会の傍聴に当たって、下記の事項を遵守することを、ここに誓います。
            記
1 発声により議事を妨害しません(質問・意見表明も含む)。
2 プラカード、のぼり等を掲示しません。
3 委員長の承認を受けずに、録音機、写真機、撮影機等を持ち込み、
  録音・撮影等しません。
4 その他東京都教育委員会傍聴人に違反する行為をしません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それに対し、藤田さんが要求された新たな『誓約書』は次のようなものでした。
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 私(      )は、平成26年1月23日開催の第2回東京都教育委員会定例会において、東京都教育委員会傍聴人第5条に反して、議事を妨害いたしました。
 今後は、教育委員会の傍聴に当たって、下記の事項を遵守し、決して再び議事を妨害しないことを、ここに誓います。
              記
        (上記と同じ 省略します)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

●議事の妨害をしていないのに
まず、二人とも議事などを妨害していません。藤田さんは、会議が始まる前、入場の際に、
都教委の委員を批判することを何回か述べただけであり、
渡部は、会議が非公開に移るための傍聴人退場の際に、「都教委は田中聡史さんを処分するな!! 石原元知事は自分は『君が代』を歌わないと言っている。なぜ、田中さんが処分されなかればならないのだ!! 田中さんこそ東京の教育を守っているのだ!!」
と述べたのです。

議事など一切妨害していません。静かに聞いていました。しかし、元・木村委員長は、勝手に「入場・退場の際も適用する」とし、「誓約書」なるものを書かせたのです。

次に、藤田さんの新たな『誓約書』を読めば、いかにひどいことを要求しているかがわかると思います。そこには、「私(    )は・・・・・議事を妨害いたしました。…決して再び議事を妨害しないことを、ここに誓います。」などと書いてあります。

明らかに、藤田さんが議事を妨害したことを一方的に認めさせようとしています。一種の自白による冤罪づくりのようなものです。藤田さんがこれに署名できるわけはありません。

結局、渡部はそのまま傍聴に入り、藤田さんは「このような『誓約書』には署名できない」と拒み、傍聴には入りませんでした。

傍聴席(10席×2列)の後ろには都教委職員(10人)がズラッと陣取り傍聴者の一挙手一投足を監視しチェックしています。
「開かれた都政」などというスローガンとは裏腹に都教委がいかに恣意的・閉鎖的・抑圧的な会議運営をしているかがわかると思います。

●「朝日新聞」記事(4/24)には
<市民と議会 欧米は>(上)「英国市民、議場で訴える」という記事。

これには、「傍聴人に15分の質問タイム」、「住民の参加進まない日本」などのことも書かれていました。
その記事には、「ロンドンなどの大都市の一部を除く議会で傍聴人が発言できる。」「米独でも請願者や傍聴人の発言や議員同士の討論は一般的だ。」とありました。

いずれも傍聴者の発言までも認めているのです。しかし、都教委は、入退場の際の小さなヤジのようなものにまでも目くじらをたて、「誓約書」や『誓約書』まで書かせているのです。
(また、これまでの木村教育委員長宛のへの「請願書」や「要請書」も、「彼には届きません」と前の教育情報課課長が公然と言う始末でした。)

この「誓約書」や『誓約書』を巡る問題は、いかに都教委が非民主的でかつ時代遅れであるかをよく表していると思います。
また、小さなことにも目くじらを立てるということは彼らがいかに自信がないかをも表していると思います。

会議の中身は大した論議もなかったので省略します。