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2015年3月21日土曜日

都立高校卒業式 校門前でのチラシ撒き(その5)

<板橋支援学校> 
田中聡史さんは今回も「君が代」不起立をし、校長に現認確認をされました。
今日か来週はじめに都教委による事情聴取(=処分の要件を整えるための手続き)が強行されるでしょう。そして、26日の教育委員会定例会で処分が決定されると思います。
田中さんは、2011年入学式から連続して不起立処分を受けています。最高裁判決は、不起立のみでの「戒告を超える重い処分は違法」と判じましたが、都教委はそれをも無視し、2013年からは田中さんに「減給1か月」処分を出してきました。
2013,2014年の入学式。卒業式の4回は減給1ヶ月処分でした。今回、さらに重い処分を狙っているのではないかととても心配です。
都教委にできるだけ早く、「田中聡史さんを処分するな」と声を届けてください。

★抗議・要請先
東京都教育庁(=東京都教育委員会)〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
総務部教育情報課(都民の声を聞く担当):電話03-5320-6733 FAX 03-5388-1726
人事部職員課服務係(処分を発令する担当) :電話 03-5320-6792

▲板橋支援学校でのチラシ撒き(レイバーネットより)

板橋特別支援学校卒業式チラシまきの報告です。――都教委の監視体制に変化あり
雨の心配をしていたが、幸いにも午前中雨は止んでくれた。
7時35分、校門前に着くと、すでに板橋の市民団体がチラシまきを始めていた。たった今副校長が、「生徒には撒かないでください」と言いに来たとのこと。「生徒に撒きに来ました」と返事を返したところ、副校長は無反応だったという。

私たちも加わって撒き始めるや数分で、また副校長は同じことを言いに来た。防犯用カメラで門前にやってきた一人ひとりを確認し、監視しているのではないかと思わせるほどの速さだった。

見慣れた都教委の顔4人が、生徒通用門と正門の内側で私たちを監視している。生徒の登校時間帯は副校長や主幹も立った。私たちが手を伸ばせば届く距離にいる。
この人たちは、始めの2回ほど、「生徒には撒かないでください」と言ったが、その後は言わなくなった。また、私たちの「おはようございます」「卒業おめでとうございます」の声に学んでか、途中からは生徒たちに私たちと同じように言葉をかけていた。

職員の出勤と生徒たちの登校が終わった8時55分、通用門に「御用の方は正門にお回りください」と書いB4サイズのボードを張り、鍵をかけて監視係の3人は校舎に向かい始めた。
そこに生徒と保護者が登校・来校してきて、「ここを開けてください」と言うが、
都教委職員(だったか、この学校の職員だったか)は、「よろしければ正門にお回りください」と、あり得ないことばを発した。生徒の制服が目に入らなかったはずはないにもかかわらず、だ。重ねてその保護者は「ここの生徒なんですが」。さすがまずいと思ったのか、監視係は鍵を開けて2人を通した。
他にも何人かの人が当然使えると思って、通用門前に来たけれど、この人たちは正門に回されていた。
監視係をするこの学校の職員に、「ここに鍵をかけなくてもいいでしょう。私たちが中に入るとでも思ってらっしゃるんですか。」と言うと、職員は一瞬苦笑した。

見る限り、この人たちがその場の状況を判断して対処することは一切なく、指示されたことを完遂することにしか頭がいっていない。何の仕事でも、それではいい仕事はできないだろうに、と思うのだが。

チラシまき参加者は22人だった。「君が代」不起立を貫いてきた田中聡史さんとともに闘いたいと思う人たちである。

式が終わった時点で、私たちは再び、校門前へ。
来賓と思われる男性が私たちに向かって、「ご苦労さんですね」と言い、頭を下げられた。

今日はこれまでと違うことがあった。昨年の卒業式以降、入学式でも都教委が学校に乗り込んでの田中さんに対する「服務事故再発防止研修」(4回)でも、学校側は私たちをビデオカメラで撮影していた。しかし、今回はそれがなかった。それをしても脅しにならない、効果がないと判断したのか、それとも人権侵害の恐れを感じたのか、あるいは…。
都教委の監視体制は後退したのか。