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2015年3月19日木曜日

都立高校卒業式 校門前でのチラシ撒き(その4)

<T高校>
7:58、グラウンドのポールにするすると「日の丸」が揚げられる。
自転車通学者が多かった。いくつかのことを報告する。
①一人の教員が校門に出てきて「校門の前で、何をしているのか。」と訊く。こちらが「ビラまきを妨害すると、憲法違反になるよ。」というと、「まくなとは言ってない。」とあわてて言い訳。その教員は生徒のビラを取り上げて、読んでいた。「いくらでもあげるよ。」と伝えた。
②私服警察らしき人が校門を出入りして、50メートルくらい離れたところの道路の角にいるので、こちらからカメラを向けると、相手もカメラを向けてくる。
③ある卒業生の保護者が、弟(在校生)を連れて一緒に入場しようとすると、「ダメ」とのこと。保護者「私がずっとついていますから。」でも帰された。どういうことなのか。
ビラの受け取りは、まずまず順調だった。

<U高校>
こじんまりした高校。事務員さんが「日の丸」・都旗を門扉にしばりつけていた。校舎や校庭に日の丸は見当たらない。
自転車置き場が校庭の奥にあるビラ撒きには最悪パターン。
生徒さんは、めっぽう明るく素直。礼を言いながらうれしそうな笑顔で受け取る、「すみません」と言いながら断るなど、しっかり自分で判断し、自転車で入った生徒がわざわざ受け取りに出てきてくれたりもする。
3年間よくがんばったね、と言えば「ええ。やったぜ!」と盛り上がる。
そこへ40歳代だろうか、出勤してきた男性教員が目の前にたちはだかり、「ここは学校、今日は式なのでビラを撒くな」と言う。
主な発言は以下。私の反論あるいは「腹のうち」は< >のする。
;「3年間キチンとしっかり教育してきた生徒の大事な式なので」 <それがどうした><「日の丸が主人公の卒業式になっているじゃないか>
「旗と歌は別に特別なものではないのに(反対する教師は)偏った人で、それはよくない」 <処分まででているんだけれど>
「私も処分はおかしいと思う」「気分が悪くなって座った人まで処分された。あれはおかしい」<あ?そう>
 <生徒は学校だけで生き、教育されているわけじゃない。あなたが教育したというが、  私には私の意見を伝える責任がある>
 「なにも こんな目立った事しなくてもいいだろう。撒くな」・・・。
 そこへ式服の温和な感じの副校長が登場し、この教員と交替。
 敷地に入るな、等「決まり事」をならべて奥に入り、さっそく校舎の入り口に「ゴミ箱」と書いた大きなポリバケツを置く。
 校長がでてきて、「ここでまかないでくれ」などととあらためて言いにきてグチャグチャうるさいので 「あなたが組合員だった時から私たちはこのビラを撒き続けているんだ」と言って撃退した。
 笑顔で出てきた女性(PTA副会長)が「どちら様ですか」と。説明すると、「わかりました、これはお返しします」とビラを返してどこかへ。
 続いてまた女性が、今度も何をしているのかと問いかけて来る。説明をして<どなたでしょう>と聞けば教員だという。ゴミ箱はいかがなものか、と言ったが無表情なまま。

その後、PTA役員と 教員3人が門のところで親を出迎える。親たちは、ほぼ全員が笑顔でチラシをうけとる。副校長がゴミ箱の横に立って「捨ててください」と口走っているのを聞いたチラシ撒きをしているもう一人が撮影のためにスマホヲ構えると、さっとゴミ箱からはなれた。気がとがめるのはいいことだ。
見ている限り、ごみばこに捨てた親はいない。ビラを読みながら玄関まで行った生徒に教員が近づき、何か話していたが、その生徒もゴミ箱には捨てなかった。式の直前にはゴミ箱はすみのほうに片付けられた。思想統制がでかい顔でまかりとおるのを許してはならないとあらためて思う。

<V高校>
8時から一人でまきはじめ、15分くらいすると副校長と思われる女性が出てきて、「生徒にまかないでください」と言うので、「どうしてですか」と聞くと、「一つは他の日ならいいんですが卒業式だからです。もう一つは学習指導要領にそって教えているからです」
と言う。「そんなことを言って恥ずかしくないんですか。」と聞き返すと、「恥ずかしくありません」との答え。(ヤレヤレ)しかし、そのまま校舎に帰り、その後は誰も何も言ってこなかった。
職員では若い職員はほとんどとらず、年配の職員が何人か受け取った。 
生徒のビラの受け取りはあまり良くなかった。保護者の受け取りはまあまあだった。

<W高校>
教育を考える多摩西部市民の会として3名で、包囲ネットチラシ+すすめる会リーフレット+市民の会チラシを250組。包囲ネットチラシ+すすめる会リーフの組を50組、計300位を配布。
教職員はおおむね好意的に対応してくれる。(おそらく私がこの高校で受けた4件の処分のうち、3件が取り消されていることが大きいと思う)
副校長とおぼしき人がきわめて控えめに「敷地に入らないように」との注意。こちらも 「十分承知しております」と言うと「できれば配布しないでいただきたいのですが…」と申し訳なさそうに…。思わず笑ってしまいました。
 部活指導の関係で11年いられた生徒部で校門警備を長らくしている教員も今年で異動するとか。知っている人がいなくなると寂しくなります。

<X高校>
昨日と同じく市民の会3名と包囲ネットの4名でチラシ撒き。二手に分かれて配布しました。例年、生徒の受取は今ひとつの感じなのですが、今年は今までよりはよく受け取っている気がします。女子は袴など着飾り、男子はスーツが多いかな。
私は正門で配布するが、副校長とおぼしき人がきわめて大きな声で「敷地に入らないでください、生徒に撒かないでください、不適切なことはしないでください」とまくし立て生徒に渡そうとすると割り込んでくる。できるだけ無視するが、あまりにしつこいので 「
法律に基づいて行っています」と言い返す。
どんな言い方だったか、警察を呼ぶような言い方をしたりもしていましたね。でも 変な人は副校長とおぼしき人だけでした。北門の警備の教員はきわめて友好的でいろいろと話をしました。 3つ組250枚 2つ組50くらいか、計300くらい撒いた。

<Y高校>
2名で配布。生徒・保護者とも受け取りはよくない。教職員もいいとはとてもいえない。
でも、反発・拒否という感じではなく、うまく受け流す というところでしょうか。 

(08年になるのかな、私が初めて国立高校で配布したときには受け取りはきわめてよく、
 用意したチラシがあれよあれよとなくなり、たぶん400枚は超え、さらに100枚くらいはいけるかなと思ったのですが、、、。隔世の感があります。)

卒業生女子はほとんどといっていいくらい袴。男子はスーツが多いが、羽織袴もそれなりにいる。
卒業式の看板や校門のところで、親子そろって、あるいは友達同士での記念写真を撮る人たちが例年多くごった返すのだが、今年は自主的に なのだと思いますがちゃんと順番をつくっていました。(列が10mくらいになることもありました。)

副校長とおぼしき人が、通行のじゃまにならないようにとの注意をする程度で、校門警備の職員も1名だけ。私と同じ教科で30年来の知人です。少し雑談をしたりもしました。
通りがかりの年配の女性が「日の丸君が代いいじゃないの、何で反対するの」と言っていってきましたので、強制されていることを丁寧にお話をしましたら、すぐには信じられないようでした。話は発展し、防衛問題、慰安婦問題 等々飛びましたが、丁寧に話したところ、ある程度は納得していただけたかと 思います。
……などなどありました。

<Z高校>
8時頃、3人でチラシまきを始める。校門前にはまだ卒業式の看板も3本のボールに旗もない。生徒も教職員もぼつぼつと登校してくる。しばらくすると、副校長〈だと思う)が、「来校者に配っているのですね。」と確かめてから、「敷地内に入らないでください、生徒には配らないでください」と言う。
「どうして生徒に配っていけないのですか?」と訊ねると、「主義主張が書いてあるから」と言い、唖然としている私たちを尻目に校舎に戻ってしまった。
そして回収箱らしき段ボールを校舎の入口前に置いていた。
えっ、主義主張のあるものも生徒に見せちゃ行けないなんて、何を考えているのだろう。こんな理由は初めて!この生徒達は来年の参議院選には選挙権もあるのに、主義主張を知らないでどうやって投票しろというのだろうなどと考えていると、副校長がまた門前に戻ってきたので、「質問ですが、あなたの言う主義主張ってどういうことですか?」と訊ねると、「議論する気はありません。」とまた戻ってしまった。

その間も生徒達は徒歩と自転車で次々にやってくる。受け取る子も受け取らない子もいる。
3分の1ぐらいが受け取っただろうか。
8時半近くに卒業式の看板を門に立てかけ、「日の丸」をまず掲げ、都の旗と校旗を3本のポールに掲げた。
3人で始めたチラシまきもその後2人増え、女性2人男性3人の5人でほぼ全員に声をかける。9時頃までは主に生徒、それ以降は主に保護者に配る。生徒よりも保護者の方がやや受け取りはいいが、回収箱に捨てていく保護者も多い。〈生徒はほとんど入れていなかったが〉
中に配っている女性に近づいて、「なんだ、てめえら、こんなのを配って」と吐き捨てるように言う保護者、「卒業式の妨害を妨害しないでいただきたい」と言う男子生徒がいた。
そばに男性もいたにもかかわらず,言われたのは女性というのも引っかかりを感じる。
 結局、式開始の10時前までに400枚以上配ったと思う。〈配る人数も多かったせいもあると思うが〉