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2015年3月14日土曜日

都立高校卒業式 校門前でのチラシ撒き(その2)

<I高校> 
3人で8時から9時40分まで。小雨の降り続く中、傘を差した方に取っていただくのは苦労しました。教員の受け取りはまあまあでした。
在校生は、受け取らないよう指導されているのか全く受け取りません。
途中一時雨が止んだ時間帯は卒業生、保護者の受けとりは悪くありませんでした。
毎年出て来て、「生徒には渡さないで」という副校長は今年は現れません。替わって校門前の車の整理に出た4人の教員とは時折言葉を交わしながら友好的に対応しました。

<J高校>
7時40分ころから始めました。生徒の受け取りは例年通りいいとは言えない。少し特徴的なのは保護者で受け取らない人が他校より多い印象です。3人で配布しました。
しばらくして副校長が来て、型どおりの注意。こちらも丁寧に応対。30分以上経って再び来て、強めの口調で「生徒に渡さないでください」と言う。こちらもしっかりと「生徒と保護者の方に分かっていただきたくて配布しています。法律に基づいて行っています。」というと沈黙。
一緒に来た主幹でしょうか、「式が混乱するといけませんので」と言うので「私がビラを配っても式は混乱しません。」「もし、混乱したなら、事故報告を都教委に挙げておいてください。」と言うと、ばつが悪そうに黙りました。
後で考えると、さらに「生徒・保護者が着席しても混乱ではありません。」「教職員が着席しても混乱ではありません。」「思想良心に基づく行動で、重要な基本的人権を守る行動です。」「それを事故として騒ぎ立てるのが混乱です。」といった方がよかったな、と思います。配布したチラシは3名で180~200枚というところでしょうか。

なお、今まで行った3校では教職員・保護者に「ご苦労様」「ありがとう」などの言葉をかけてくださる方がそれなりにいます。ビラを返す方もいますが、今のところ罵倒のような言葉はありません。

<K高校>
チラシをまき始めると、副校長か教務主任らしき男性が出てきて、「スムーズに通れるようにしてください。」と一言ありましたが、すぐに立ち去りました。
 校門近くの玄関前には、案内担当の先生?らしき人たちが4~5人いましたが、特に反応はありませんでした。
 「卒業おめでとうございます」と言って卒業生と思われる生徒(全員制服なので、在校生か卒業生かはっきりは分からない)に渡すと8~9割の生徒が受け取ってくれました。
「おめでとうございます」と親たちに渡すと、9割以上の親が受け取ってくれました。
2カ所の入口を1人ずつで撒きましたが、9時45分には、持って行った280枚のチラシを全部撒き終わりました。
 教師の受け取り率は半分程度。一番管理されているのが、教員だと言うことがよくわかりました。

<L高校>
本当に寒い一日であった。朝目覚めると、家の中が凍えるのではないかというほど寒い。今日の参加者は3人。
9時ごろまでは登校してくる卒業生、在校生のビラの受け取りはよく、6割がたビラを受け取ってくれた。しかしその後、三々五々やってきた保護者、在校生、卒業生のうち、ビラを差し出しても、こちらを避けるように顔をそむけ、そそくさと校門にはいっていく人が多くなった。
なんとなく家族が幸せで満足という風に感じられた。
「おはようございます」というと、こっちを見てくれる人はほとんどビラを受け取ってくれた。受け取る人、取らない人、の表情がはっきり分かれていたのがちょっと興味をそそられた。
ビラを配っている間中、校門の中には数人の教員がいたが、管理職らしき人が門を出てきて、3人に「生徒には配らないでください」とだけ言って、ビラは受け取り、中に入っていった。トラブル、妨害はなかった 。

     
<M高校>
  3月7日(土)。午前8時から9時45分までの約2時間弱い雨が降る中、ビラ撒きに取り組みました。ビラまき開始直後に、校長か、副校長とおぼしき人物が校門前にでてきて注意。「生徒にビラを配らないこと、敷地に立ち入らないこと」と言ってすぐに校内に引き上げていきました。
自転車通学の生徒たちも多かったのですが、ほとんどの生徒がビラを受け取っていきました。 去年よりも学校側の対応はあっさりしたもので、露骨な警察による監視の動きもありませんでした。

<N高校>
生徒は自転車通学が多いが特に抵抗感なくビラを受け取りました。「おはようございます。卒業式おめでとうございます」と言うと、「ありがとうございます」と言って受け取る生徒もいて清々しい感じでした。
保護者も7割くらいはビラを受け取りました。しかし、「私は君が代を歌いますからいいです」と言って返してきた親も一人いました。
職員は、「ご苦労様です」と言って受け取ってくれた職員。黙って通り過ぎる職員。「警察は来ていませんか。来るようなことを言っていましたが」と言ってきた職員。「最近野党がだらしない」と言ってきた職員などがおりました。警備で見張っているような職員はいませんでした。

そうしているうちに9時15分頃校長がやってきて、「校門の前は交通が激しいから離れてやってくれ」と言ってきました。「公道ですよここは」と言うと、「言いましたよ」と言って中に入っていきました。
しばらくして副校長がやってきて同じことを言ってきました。しかし、二人共「生徒にまかないで下さい」とは言いませんでした。さすがに、いくら都教委に言われても、隠し事をしているような恥ずかしいことは言えないと思ったのでしょう。
この学校の正門には「第30回卒業式」と書いてあり、恩着せがましく「第〇〇回卒業証書授与式」などとは書いてありませんでした。
また、9時30分頃正門には「日の丸」がくくりつけられましたが、今日は「3・11東日本大震災」後4年ということか、半旗になっていました。
警察は見かけませんでした。
卒業生は8クラスで320人だそうです。一人でのビラまきでしたが、持って行った300枚は9時50分には全部まき終わりました。

<O高校>
予定より遅れて8時40分よりビラまき。大田区民の会の人たちが3人、すでに例年のとおりビラまきをすでに行っている。弁護士も立ち会っている。
副校長か出てきて、敷地には入るな、生徒にはまかないでほしいとつげに来る。ついでにビラももらっていく。校門近くにゴミ箱がおいてある。警備担当の教員が見張っている。生徒のうけとりはあまりよくない。保護者はまあまあ。

<P高校>
大田区民の会からは3人。弁護士同伴。例によって副校長がきて、いつものとおり告げる。
しばらくして副校長がまたやってきてそのままずっと校門の近くにいる。
生徒の受け取りが去年に比べるとよくない。自転車通学が多くてなかなか渡せない。雨もちらちら、それに寒い。保護者はまあまあ。

<Q高校>
大田区民の会が弁護士同伴で3名。副校長が出てきて、生徒にまかないでくれ、という。
どうしてなのだ、と聞き返すとそれには答えず。生徒の受け取りは比較的良好。保護者も良好。まいていて気分がよくなる。

<R高校>
8時過ぎに男性が門の外に来て私が生徒や先生にチラシを撒いているのをみていたので、 「校長先生ですか」と聞くと「そうです。校長です」と言って、そのまま生徒に挨拶しながら、私を「監視」していた。もろろん校長先生にはチラシを渡した。
校長は「敷地に入ってはいけない」とか「生徒には撒くな」などの言葉は言わなかった。自転車の生徒が多かったので、チラシの手渡しは私も注意しやったが、途中で、校長は「チラシを無理には渡さないで」と言った。生徒は割と受け取った。
生徒がチラシを受け取るとき、時折、私が「敷地内」に20センチくらい足を踏み入れるのを見ていて、「敷地内には入らない約束でしょう」「敷地内に入るんでしたら通報しますよ」ととがめた。
私が「敷地内に入ってチラシを撒いているというわけではなく、少し足を踏み入れてしまうという程度でしょう。通報するなら通報してください」というと黙った。
校長は校舎の方へ戻るとき、「敷地内に入らないでください。それが約束です」と言って行った。
卒業生は40人で8クラス=300名くらいだそうで、大きな学校。
保護者はだいたい受け取った。門のところに出ている「警備」の先生は「おめでとうございます」と声かけをしていた。
教員たちのチラシの受けとりもまあまあ。「ご苦労様です」「ありがとうございます」という教員もいた。若い男性の教員の受け取りが悪いと思った。
「大丈夫です」と言って受け取らない男性もいて、なにが大丈夫なのかと聞き糺したいと思った。「こんなところ(歩道)でビラを撒くのは禁止されているだろ」と言ってきた男性教員がいた。暖かな日だった。

<S高校>
8時に一人でビラをまき始めました。まもなく、副校長が出てきて、警備の教員(一人は組合員と言っていました)と一緒に「正門前ではまかないで遠くに行ってやってください」と言ってきました。
私は、「通行の邪魔になるようなことはしていない。ここは公道だからそのようなことを言う権利はないだろう。」と答えました。すると、副校長は、「言いましたよ。それでもダメなら・・」と言いながら、携帯を片手に校舎内に入って行きました。

しばらくすると、若い警官が自転車でやってきました。
そして、「通報があったので来ました。少し離れてください。」と言いますので、副校長に言ったことと同じことを言い、「学校から連絡があったのか」と聞くと「そうです」と言います。しかし、彼は繰り返し同じようなことを言うので、「学校にそのようなことを言う権利はないのです。あなたも忙しいのでしょうから帰った方がいいですよ。」と言いました。また、私の「名前を教えてくれ」というので、それは断り、彼の名前を聞くと、野方署からきたKさんという警官でした。

そうやっているうち、校門のところに副校長が出てきましたので、、「警察を呼ぶとは何事だ!」と怒鳴りました。すると、警官のKさんは、「感情的にならないで下さい」と私に言ってきました。わたしは「そうだね、感情的になってはダメだよね」と言って、Kさんに「そんなに心配なら私のそばにいたらいいよ」と言って、登校してくる生徒たちに、「警察の方と一緒にビラまきをしています。」と言いながらビラまきを続けました。
するとKさんは「<一緒に>なとど言ってもらっては困ります」と言います。
しばらくして、Kさんは帰り、上司にでも怒られたのかまた戻ってきましたが、私の立ち位置を確認して、「仕事がありますから一度帰り、また来ます」と言って帰りました。

その後、私のそばにあらわれたのは「サポーター」という腕章をつけたシルバー人材センターからきたような男性でした。わたしは何をやっているのか聞くと、「卒業式が無事に終わるようにと頼まれている」と言います。
そこで、「警察をやっていた方ですか」と聞くと「ちょっとね」ということでした。
「このようなビラまきもできなくなったら日本も終わりだね」と私が言うと、「そうですね。自由が一番ですよ」などとも言っていました。
ビラに関して「集団的自衛権」での武力行使のことや自民党が「自衛隊」を「軍隊」に変えようとしていることを話し、「そうなると物も自由に言えなくなりますよ」と言うと
「そんなことになるんですか」というので、NHK朝のドラマの「マッサンを観ていますか」と聞くと、「観ている。そう言えばそんなシーンもあったな」と言うので、「そういうことですよ」と答えました。彼は私を監視するため、学校から(あるいは警察から)
依頼されたのかもしれません。雑談しながら最後まで私の近くにいました。
わざわざビラをもらいに出てきた職員がおり、「ご苦労様です」と行って帰っていきました。