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2014年4月29日火曜日

4/28 包囲ネット 国会前月曜抗議行動

■4月28日(月)、都教委包囲・首都圏ネットワークは地教行法(地方教育行政の組織及び運営に関する法律)改悪に反対する国会前月曜抗議行動を行いました。(参加者10名)

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◆シュプレヒコールでのスローガン
「教育の国家支配反対!」「教育委員会制度の解体を許すな!」
「教科書検定制度改悪反対!」「道徳を教科にするな!」
「国家は国民に道徳を強制するな!」「日の丸・君が代強制反対!」
「竹富島につくる会教科書をおしつけるな!」
「文科省は是正指導するな!」

★2時からまず、シュプレヒコール。そして、主催者から現在国会審議がはじまった「教育再生」の一環の教育委員会制度解体・地教行法改悪についての批判が行われました。続いて、参加者はリレートークで、その点についての批判・抗議の発言が続きました。

★国会前には、私たち以外の団体はいませんでした。
教育基本法改悪の時には、いくつかの教職員組合も国会前座り込みなどをやりました。しかし、今ではその動きも見られません。また、国会は事実上「総与党化」状態です。
 これでは<どこかで>軍事的衝突でも起きれば、一気に「挙国一致」「国家総動員」に行く可能性さえあります。

★私たち包囲ネットは、たとえ少数でも『国会前抗議行動』を続けます。いつも確認していますが、このときに、国会前で抗議の声ひとつもあがらない状況をつくってはならないということです。みなさん、国会前に来て、座り込みに参加してください。リレートークで言いたいことを言って下さい。

★次回の行動は5月12日(月)です。
 教育委員会制度解体反対 教育の国家支配をゆるさない『国会前抗議行動』
   <時間> 14時~16時(雨などにより変わる場合があります)
   <場所> 衆議院第2議員会館前  歩道
   <行動> 座り込み、リレー・トーク
   <主催> 都教委包囲首都圏ネットワーク   090-5415-9194

★5月19日(月)、5月26日(月)も行います。
 ただし、時間は14:00~18:30とし、全体を通して座り込みをやる。
        14:00~15:00 午後の集会(リレートーク)
        17:00~18:30 夕方の集会(リレートーク)、とします。

4/24 「『君が代』解雇を許さない会」の早朝チラシ撒きと都教委傍聴

■4月24日(木)、河原井さん・根津さんら「君が代」」解雇を許さない会の都庁ビラ撒きが8~9時までチラシ撒きを行いました。(12名参加)。
たまたま、「実教出版教科書問題に関し、違法不当な都教委を訴える会」の人たちと一緒になり、リレートークをやりながらやりました。

◆チラシ撒き
チラシの受け取りはあまりよくありませんでしたが、4月4日の「再発防止研修」抗議行動の際に使った「僕、国歌歌わないもん」と石原慎太郎の写真の入ったプラカードを掲げチラシまきをしたところ、多くの職員が目を止めていました。

◆その後、都教委定例会の傍聴に並びました(24名並び抽選で20名となる)。
定例会を待つ間、ある職員に「石原があんなことを言って、あなたたちはハシゴを外されたと思っているでしょう。」と言うと、「ええ」という答えでした。これが当たり前の人間の感覚です。

★定例会の内容で気になったのは、<「いじめ防止対策推進条例」の立案依頼について>
(A3版計22ページ)という議案と、<いじめ防止対策推進施策について>(A3版35ページ)という報告事項です。
いずれも膨大な資料となっていますが、ここには事細かな「対策」だけが書かれていて、
いじめが起きる「原因」については一言も書かれていません。

★<いじめ防止カード>などというものもあり、それには「みんなでいっしょに!『いじめゼロ』宣言! いじめはぜったいにゆるされません!いじめのことでなやんだら、だれでも、いつでも、どこでも『東京都いじめ相談ホットライン』に電話してください。かならず力になります。 電話 03-5331-8288」などと書かれていました。
 しかし、私たちから見れば、「いじめ」を一番しているのが都教委です。彼らはこれまで教職員に対し不当な「いじめ」をどれだけ続けてきたでしょうか。そして、抗議さえもまともに受け付けないのが都教委でした。

★また、子ども生徒たちには「学力テスト」などで競争を強い、「スーパーハイスクール」などには手厚く予算を回す一方、底辺校からは予算を削減する、これが文科省の言いなりの都教委の体質です。これではいくら「対策」を強化しても「いじめ」は無くならないでしょう。

★もう一つは、高校入試における「採点の誤りについて」でした。結局、48校、139件の誤りで、4校4名は追加合格ということでした。これらの学校名は25日に発表するそうです。
 しかし、この問題についても、根本的な「原因」は問わず、主に「今後の対応」だけが問題になりました。
 <再発防止策の検討>には次のように述べられていました。都教委として「調査委員会を設置し、学校に対して実施調査を行い、本件事故の原因を究明し、改善策及び再発防止策を7月中に取りまとめる。」
 また、これまでの調査では不十分なので、「採点をさらに再点検するように学校に命じる」などということも語られていました。ヤレヤレ。

 それでなくとも、これだけ採点ミスが出る背景には、無理な時間設定(テスト3日後には結果発表、その間授業も入っていながらの採点)があるというのに、それは誰も問題にしないで、さらに現場の多忙化に拍車をかけようとしています。

しかし、厳正にやろうとすればするほど、採点基準などで問題が噴出、紛糾する結果になります。その結果、日々の授業に支障がでてくるのは明白です。
 もはや都教委は、目前のことで頭が一杯で、全体のことを冷静に考える頭もなくなっているのです。「木を見て森を見ず」です。

★傍聴が終了し退出時、「石原は言いました。僕、国歌歌わないもん」「僕、国歌歌わないもん」と言うと、他の方々もそれぞれ声を上げました。
 木村委員長が、「そこの者をチェックしろ」と言いましたので、「10・23通達はすでに破綻したんだ!なぜ都教委は処分をするんだ!!」と強い口調で抗議しました。

根津さんは会議室の外から石原のプラカードを教育委員に見えるように掲げました。

◆根津公子の都教委傍聴記(2014.4.24) がレイバーネットに写真入りで出ていますので、見てください。
          <寄せられた都民の声をどう受け止めたの?>

苦情・要望では、大雪のために中止となった「中学生『東京駅伝』大会の延期開催を 求めるもの」が227件あった他は、「君が代」不起立処分等に関するものが183 件(うち、ほとんどが、不起立処分に反対する内容)、「『はだしのゲン』の撤去ま たは自由な閲覧を求めるもの」が152件。

請願では、「『はだしのゲン』の撤去または自由な閲覧を求めるもの」が119件、 「都立高校日本史教科書採択について」が74件、請願の全てが教育委員長をはじめ 教育委員によって検討されることを求める「東京都教育員会請願処理規則の一部改正 について」が65件。


陳情・要請では、「教職員」に関するもの22件が最多であり、そのうちの20件が 「君が代」不起立処分について、ということだった。
これらすべては、教育委員の仕事を問うものであるのにもかかわらず、誰からも発言 がなかった。肝心なことになると、口を閉ざす人たちだ。

全文→ http://www.labornetjp.org/news/2014/0424nezu

2014年4月24日木曜日

4/21 都教委への要請行動

■4月21日(月)、第二議員会館での文科省交渉の後、国会前抗議行動と都教委抗議行動が行われました。都教委抗議行動の報告が被処分者の会の近藤さんか届きましたのでアップします。

◆「入学式処分をするな!」―4・21都教委要請行動報告

昨日4月21日、被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団は、「入学式処分をするな!都教委要請行動」を行いました。この行動には、被処分者の会原告・元原告、弁護団、4・20全国集会参加者など31名が参加しました。都教委側は、教育庁総務部教育情報課長など3名が対応しました。

★冒頭被処分者の会より、「入学式処分を決定しないこと」「累積加重処分を行わないこと」「10・23通達を見直すこと」「再発防止研修を行わないこと」などを求める6項目の「申入書」(下記参照)を手交し、共同代表が、請願・要請などに誠実に対応せず、おざなりな「回答」しかしない都教委の姿勢を糾弾しました。続いて、東京都教育委員会での木村教育長の発言や傍聴制限などに関して改善を求める「要請書」を渡しました。また、4・20全国集会参加者一同名の「入学式処分をするな」などの要請書、集会アピールを愛知県の仲間が渡しました(大阪の仲間も参加し発言しました)。

★今次入学式に係わり「日の丸・君が代」の強制に従わず不服従を貫いた人など2名が「服務事故」という名目で都教委の事情聴取を受けています。今回の要請行動は、入学式処分を決定する4月24日の都教委第7回定例会を前にした緊迫した状況の下で行われました。

★10・23通達・職務命令に基づく処分者数は今次卒業式で述べ461名になりましたが、3月に内舘牧子氏が都教育委員を退任して10・23通達発出時(2003年)の教育委員はゼロになりました。しかし都教委は。この10年6ヶ月間の膨大な数の市民、教職員、原告団などの請願、要請、申し入れなどを一顧だにせず大量処分をもたらした10・23通達について全く議論もせずに、「機械的に」処分を出し続けているのです。しかも同通達発出時の都知事であった石原慎太郎氏は、「僕、国歌歌わないもん。」(雑誌「文学界」本年3月号)と公言し、教職員、生徒、保護者を愚弄しているのです。

要請でも、「暴圧的」な処分による教育行政はもとより、住民の声を無視し、教職員を攻撃する本末転倒の教育行政、教育委員会会議では傍聴者(都民)を尊重するどころか「敵視」するような教育委員長の会議運営、教育庁担当部局(総務部教育政策課など)のものものしい警備体制による「威圧」、などに厳しい批判が集中しました。

★「僕、国歌歌わないもん。」(雑誌「文学界」本年3月号)と公言し、教職員、生徒、保護者を愚弄する石原元都知事の下で発出された10・23通達を見直し撤回することも要求しています。

2014年4月22日火曜日

4/21 都教委包囲・首都圏ネットワーク 第3回目の国会前行動を闘う。石原慎太郎衆議院議員への抗議の要請も

■都教委ネットは、予定通り、4月21日(月)午後2時~4時30分まで、安倍教育再生に反対し、教育委員会制度の解体反対で「国会前抗議行動」を行いました。

★この日も雨で、気温も低く、参加者は10人余でしたが、国会議事堂に向かって、抗議のシュプレヒコールとリレートークを元気に行いました。 オバマ訪日を受けて厳しい警戒を予期していましたが、国会周辺はガランとしていて拍子抜けでした。

4月28日(月)もこの「月曜日抗議行動」を午後2時から、同じ場所の衆議院第2議員会館前の歩道で行います。

★今後の日程
 4月23日(水) 地方公聴会(仙台、福岡)
 4月25日(金) 文部科学委員会で質疑
    (連休中は下村大臣が外遊のため休み)
 5月7日(水)  午後、参考人質問(名古屋大学・中島哲彦氏)
 5月9日(金)  文部科学委員会質疑疑                                                                    

  5月14日(水) 参考人質問
 その後はいつでも、委員会採決ができるとしている。

青木 写真

★その間、2名で、衆議院第二議員会館にある石原慎太郎衆議院議員の事務所を訪ね、石原議員への『公開質問状』を届けました。
議員はいませんでした。秘書の男性は「本人が回答するかどうかわからない」などと言って、受け取りました。

渡部 写真

◆石原慎太郎元東京都知事への公開質問状
                          2014年4月21日
                               都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットワーク

【前提的事柄】
 あなたが都知事時代の2003年、都立学校の教職員に対して「君が代」の起立斉唱義務を命じた「10・23通達」を都教委に出させ、翌年4月には、「5年先、10年先になったら、首をすくめて見ている他県はみんな、東京の真似をすることになるだろう。それが、東京から日本を変えていくことになると私は信じています」(04年4月、都教育施策連絡会)などと述べました。

 しかし、1.「君が代」は天皇主権の歌であり、2.かつての侵略戦争のシンボルの歌でもあり、3.「日の丸・君が代」法制化当時、政府は繰り返し「強制するものではない」と述べており、4.強制は許しがたい「思想良心」の侵害であり、5.教員への強制は保護者・生徒への強制につながる、などの理由で、これまで、多くの教職員が反対し、不起立などで抗議してきました。
 それに対し、都教委はこれまで不当な処分を繰り返し、被処分者は実に延べ461名にも上ります。そのため被処分者とその家族らは大きな経済的、精神的負担を強いられてきました。
 そのあなたが、『文學界』3月号の「石原慎太郎『芥川賞と私のパラドクシカルな関係』」と題された、中森明夫さんのインタビューの中で、次のような発言をしています。
「いや、皇室にはあまり興味はないね。僕、国歌歌わないもん。国歌を歌うときにはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」
  また、あなたは、戦時中、父親から「天皇陛下がいるから皇居に向かって頭を下げろ」と言われた際、「姿も見えないのに遠くからみんなお辞儀する。バカじゃないか、と思ったね」と語っています。

 ではあの「君が代」強制の『10・23通達』というのは、一体何だったのでしょうか。人を馬鹿にするにも程があるというものです。私たちは腹の底から怒っています。このようなことがまかり通っていいのでしょうか。「否、決してまかり通してはならない、あなたには責任をとってもらわなければならない」、と私たちは考えています。

 そこで、この点について、以下のことを質問します。誠実にお答え下さい。
 返事は、都教委包囲ネット宛に、2週間のうちに(東京都の情報公開の返事の期間)送って下さるようお願いします。

【質問】
1、「僕、国歌歌わないもん」というあなたが、どうして都知事時代に都教委に「10・23通達」を出させ、教職員に「君が代」の起立斉唱を強制し、処分するようなことまでしたのですか。

2、あなたは2003年に「10・23通達」出し、2004年4月に、「5年先、10年先になったら、首をすくめて見ている他県はみんな、東京の真似をすることになるだろう。それが、東京から日本を変えていくことになると私は信じています」(04年4月、都教育施策連絡会)などと述べました。10年たった今日、他県は真似ていません。今現在「10・23通達」は正しかったと思いますか。

3、あなたの今回の発言で「10・23通達」は実質的に破綻したのではないですか。

4、もし破綻したのではないとすれば、あなたは今でも自分が歌わない歌を他人に強制できると思っているのですか。

5、あなたは、「国歌を歌うときにはね、僕は自分の文句で歌うんです。『わがひのもとは』って歌うの」と言っていますが、それはあなたが「君が代」という文句を否定しているということですね。

6、あなたは、戦時中に天皇崇拝を「バカじゃないか、と思ったね」と述べていますが、その考えは今も変わりませんか。

7、あなたは自民党憲法改正草案にある天皇の元首化と「国旗・国歌」の尊重義務について賛成ですか、反対ですか。

以上。

4/20 「許すな!『日の丸・君が代』強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 4・20全国集会」開催

 

■4月20日(日)、東京・日比谷図書文化館で、159名の参加者して全国集会が開かれた。渡部さんからの報告です。  (下記写真はレイバーネットから)

  Image1レイバー

◆最初に、高橋哲哉さん(東大教授)の講演
『安倍政権は憲法と教育をどう変えようとしているのか』

②髙橋哲哉さんの講演

★かつて2003年から2006年にかけて、特に第一次安倍内閣の時に、教育基本法改悪反対の闘いをみなさんとともに闘った。しかし、改悪を許す結果となり、その後現場では圧力がかかるようになった。もう一度、この流れを止め、戦後教育が目指した民主的・平和的教育を取り戻さなければならない。ところが、最低最悪の安倍政権の下、ますます厳しい闘いを強いられている。

★しかし、戦後教育の理想を信じて絶望せずに闘っている仲間がいる。同僚、組合、市民社会のサポートもあるが、孤立感があるかもしれない。しかし、全国には闘っている仲間がいる。ネットワークで連帯し、安倍政権を退陣に追い込み、現憲法の最良の実現、再建をしなければならない。

★安倍政権の改憲の意図は改正草案で示されている。それは「戦争ができる国」にするためだ。そのため9条を変え、「国防軍」の保持や「集団自衛権容認」を考えている。
しかし、反発が強いので、96条改正案を出した。また解釈改憲では、「限定容認」と言っている。ただし、これは重要な変更になる。なぜならこれを突破口にして、いくらでも解釈改憲が可能となるからだ。

★安倍政権は国の基本を変えようとしている。「戦争ができる国」にするためには、国民の意識改革が必要だ。現憲法では、「人類普遍の原理」が基本になっている。改憲案では、「天皇を戴く国家」が基本となっている。これは「人類普遍の原理」の否定である。
 その結果、国民より先に「天皇を戴く国家」があるようになる。教育では現場より先に国家権力であり、上からのものに従えとなる。「国民主権」は(人類ではなく)「国民」という限定的なものであるが、さらにその「国民」以前に「国家」、しかも「天皇を戴く国家」ということになる。そうして天皇は「元首」化され、「国旗・国歌」の尊重義務を教職員だけではなく国民全てに要求することになる。
 「君が代」が国歌であることは憲法違反である。「君」は天皇であり、その世が永く続くという歌だからだ。しかし、この間、その「君が代」の起立斉唱を強制してきた。

このように普遍的原理が変えられてしまう。権利の意味も変わる。自民党は「天賦人権説は採用しない」と言っている。これは帝国憲法への先祖返りだ。人権は「天皇を戴く国家」の枠内に制約される。

★教育再生もすべてそこに行き着く。自民党の「教育再生実行本部」の資料などを見ると、「自虐史観」という言葉が目に付く。「教科書改革実行プラン」では政府見解を書き込むように述べている。これでは「国定教科書」になる。また、「近隣諸国条項」の見直しも述べられている。戦前戦中の他国に対する多大な損害・犠牲を与えたことを否定しようとしている。
こうした動きに多数の国から批判・懸念が表明されている。靖国参拝に対しても。こうしたことは国際的に通用しないことだ。

★「道徳教育」の教科化について。
『心のノート』の1・5倍もある『私たちの道徳』という教科書が作られている。天皇も再び入ってくることになろう。それらを彼らは最終的に目指している。「天皇を戴く国家」の教育を立ち上げようとしている。これまで現場で進められてきた教育をことごとく崩すことによって、「天皇を戴く国家」にしようとしている。

★「君が代」不起立への処分による脅迫が強まっている。石原は、自分は国歌を歌わないと言った。これは権力者の究極の無責任だ。要するに、権力者である自分に従えということだ。安倍は「天皇陛下万歳」に唱和した。こうしたことは結局、教育破壊に通じる。

★「日の丸・君が代」強制は、教育の破壊、民主主義の破壊だ。上から有無を言わさず、ある特定のイデオロギーを押し付けるものだ。自分の頭で考えるやり方を破壊するもので、日本の教育、国を破壊するものだ。民主主義は自分の頭で物を考えることが重要だ。
しかしこれを否定しようとしている。なんとしても、この流れを止め変えることが必要だ。ともに頑張りましょう。
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高橋さんは以上のように、安倍政権が考えている国家像と結びつけて「教育再生」の狙いを明らかにしてくれました。
それは「戦争ができる国」のための教育であり、「天皇を戴く国家」のための教育でした。2006年の教育基本法改悪から8年、日本の社会と教育はここまで来てしまったのです。

◆集会の様子
★しかしそうした情勢の中でも、強制・処分にも屈せず粘り強く闘っている仲間たちが今回の『4・20全国集会』に結集しました。
⑥東京の闘い

 集会では、<宮城><新潟><千葉><神奈川><愛知><兵庫><広島><福岡>からの報告に加え、とくに大きな闘いとなっている<東京>と<大阪>からの報告が行われました。

⑬根津さんから
⑦大阪の闘い-1

⑧大阪の闘い-2

▼大阪からの報告、
・「口元チェック」通知に対する撤回闘争の末、撤回させたこと
・「君が代」不起立2度目の累積(これまで「減給」)を「戒告」どまりにしたこと
・「君が代」不起立での「戒告」処分が取り消されたこと(教委の不手際で)
などの成果があった。
しかし、同時に、学校の「管理規則」の改悪により学校教育に対する完全な政治・行政支配が強まり、安倍「教育再生」の先取り実施があることも報告。

▼その後、「全国ネット」形成に向けての提起と討論、
「集会アピール」と「行動提起」などが行われ、次のような「まとめ」がなされました。
○攻撃は全面的であり、深刻である。
○全国の運動のネットワーク化を引き続き進める。
○具体的な闘いの現場に駆けつけよう。
○当面の安倍「教育再生」に対する闘いを発展させよう。
 ・4月21日(月)文科省交渉、都教委要請行動/ 諸団体の諸行動への参加など

◆大阪ネットの黒田さんより閉会挨拶
★安倍政権による「戦争する国」に向けての国家改造が進みつつある。「国民精神総動員」(1937年)のようなものであり、民主教育の解体である。まるで、キメラ(ギリシャ神話に出てくるライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ怪獣)が暴れまわっているようなものだ。

★本日159名が結集した。これはこれからの闘いの大きな一里塚になる。「戦争が廊下の奥にいる」と言った人がいる。今は「戦争が教室の前、安倍の後ろに立っている」と言える。かつて「国民学校」では「校長が大隊長で、以下、中、小隊長となっていた。

★今日、それでも大阪では三つほど成果(上に紹介)を勝ち取った。絶望からの連帯ではなく、希望からの連帯に支えられた運動でなければならない。
……人は後ろを向きながら前に進むともいう。多くの過去に学びながら、前に進もう。
今集会は、全国ネットの必要性を希望の連帯として確認した。

2014年4月18日金曜日

4/20 全国集会に参加して下さい。

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4/14 包囲ネットは国会前で抗議行動 4/15に地教行法国会審議入り

  都教委包囲ネットは毎週月曜日の国会前アクションを提起し、行動しています。

件方
4月14日午後2時からの国会前抗議行動は参加者10名と少なかったのですが、元気に問題点を指摘するアジテーションとシュプレヒコールをあげてきました。
 この日は、国会見学の中学生が多かったので、中学生にも、いま国会では集団的自衛権の行使問題や、教育委員会制度を変えることが審議されていること。先生によくきいてほしいこと等々を訴えました。中学生は、待たされて間、聞いていて手を振ってくれました。

 教育の国家支配反対!
教育委員会制度の解体を許すな!!
教科書検定制度改悪反対!    道徳の教科化反対!
国家による道徳の強制反対! 「日の丸・君が代」強制反対! 
竹富町への「つくる会」教科書おしつけ反対!  文科省は是正指導するな!

いよいよ教育委員会制度解体法案(地方教育行政の組織および運営に関する法律改定案)
が、国会に上程され、4月15日から衆議院での審議が始まりました。
なんとしても法案を廃案に追いこまなければなりません。

新聞等では問題点が指摘されても運動的にはまだまだ圧倒的に少数です。大きな組合は沈黙しています。でも戦い続けることが重要です。さらに、続けて企画していますので、国会前行動への参加してください。

次回国会前月曜行動
■4月21日(月)14:00~17:00
 場所   衆議院第2議員会館前歩道
       14時から断続的にリレートーク等を行います。 ゼッケン・パネル・横断幕・旗・鳴り物等持参大歓迎

■4月28日(月)14:00~17:00
以下、5月にも企画しています。

※ この時期には地教行法改悪案の国会審議進行中です。
※ 参議院に回されたら参議院議員会館前になります。
Image2琉新 

■衆議院での審議日程
○4月15日(火)本会議 13時開会 (所要約2時間45分程度)
地教行法改定案、同民主・維新案 趣旨説明
質疑 自民10分、民主15分、維新15分、公明10分、みんな7分、結い7分、    共産7分、生活7分
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_honkaigi.nsf/html/honkai/keika20140415.htm
■文部科学委員会
○4月16日(水)理事会8時30分、委員会8時40分
提案理由説明聴取、質疑7時間(与党2時間、野党5時間)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=43797&media_type=fp
○4月18日(金)理事会8時50分、委員会9時
午前 参考人質疑(3時間)、午後については未定
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=TD#today
○4月23日(水)地方公聴会 福岡県、宮城県の2班

2014年4月12日土曜日

4/10 東京都教育委員会定例会 根津さんの傍聴報告

■都教委定例会の、根津公子さんによる傍聴報告です。
この日は4/4に教育委員会制度解体をめざす「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案」が閣議決定されたことについての説明や平成27年度使用都立高等学校用教科書の採択についての乙武委員が質問などがあった。

なお、都教委包囲ネットは教育委員会制度解体反対 教育国家主義化反対=地教行法改悪反対で、4月14日(月)14時~16時まで、4月21日(月)14時~16時まで国会・衆議院第二議員会館前で抗議行動を行います。ご参加ください。

0410-11

▲ものものしい警備

詳しい報告はレイバーネットを見てください。

http://www.labornetjp.org/news/2014/0410nezu

2014年4月9日水曜日

4/8 板橋特別支援学校・田中聡史さん、入学式で不起立

◆<田中聡史さん>からの訴え
「本日4月8日、板橋特別支援学校で入学式があり、た不起立を現認されました。
 式終了後、校長に呼び出されて事実確認があり、都教委に報告するとのことでした。事情聴取の日時は連絡があり次第伝える、とのことでしたが、今日は伝えられませんでした。
 皆様、ぜひとも、都教委に、不起立の教員に処分を発令するな、との声を都教委にお届けください。

▼出勤する田中さん( 写真:レイバーネットから)

0408-04

◆「解雇させない会」からの訴え
 本日8日の入学式で田中聡史さん、「君が代」不起立を貫く
       ――「『君が代』不起立処分をするな!」と都教委へあなたの声を

田中聡史さんは勤務する都立板橋特別支援学校の入学式で「君が代」斉唱の際、起立をしませんでした。その場で不起立を現認されました。
田中さんは、2011年入学式から不起立を現認され続け、今回で7回目の現認です。4回目の処分となった2013年卒業式から先月の卒業式まで、都教委は田中さんに対し、2012年最高裁判決が原則、「戒告を超える重い処分は違法」とした減給1ヶ月処分を出しています。私たちはなんとしても、都教委に田中さんへの処分量定の累積を断念させねばなりません。
皆さん、みんなで都教委に「田中聡史さんを処分するな!」と声を届けましょう。お願いします。
    ■東京都教育庁(=東京都教育委員会)〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
        総務部教育情報課(都民の声を聞く担当):電話 03-5320-6733 FAX                               03-5388-1726
        人事部職員課服務係(処分を発令する担当) :電話 03-5320-6792 

今朝、河原井・根津らの「君が代」解雇させない会と板橋区の市民・労組の10人は、出勤する教職員や新入生の保護者・生徒にチラシを手渡しました。
7時15分、私たちが学校前に到着すると、門の前には都教委や転任してきた副校長ら5人が、ずらっと並んでいました。私たちは、その人たちに「おはようございます」と挨拶をしたのですが、返ってきたのは、「生徒には配らないでください」との副校長のことばでした。卒業式同様、門から2~3メートル入ったところには、私たちを記録するカメラを設置していました。
私と板橋の会の一人は、もう一つの門で手渡すことにし、行くと、2人の見たことのない背広姿が立っていました。私は毎月、職員にチラシを手渡しているので、職員かどうかの判断はつくので確認のため、「都教委の方!」と声をかけたところ、2人はこちらを向きました。「都教委の方ですよね」と念押しすると、ばつの悪そうな顔をしました。「今日はどういう任務でそこに立っておられますか」と訊くと、それには答えませんでしたが、都教委の人間であることは間違いありません。
私たち2人が立っていた門から入る人はいつも少ないのですが、今日は一人だけ。それで、保護者も多くの方が入った9時過ぎ、大勢が通る門に行ってみました。行くと、都教委でよく見る顔の人が、私の顔の前30cmのところに顔を突き出し、「学校が迷惑だと言っている。学校が邪魔だと言っている」と、どでかい声で立て続けに言いました。すぐ横では副校長が、これまた大きな声で、「生徒には配らないでください」と言っています。
職員や保護者に「受け取るな」とは言えないので、チラシを配る私たちを“悪”と印象づけるために演出する作戦に出たのでしょう。そうした中でも、私たちに対し好意的な表情でチラシを受け取ってくれる職員もいました。
玄関前の門塀には道路に向けて「日の丸」旗が筒に入れてたてかけてありました。スクールバスが到着し、生徒がバスを降りる際に、その「日の丸」が邪魔になります。一人の職員が、バスが到着する度に、「日の丸」旗を筒から出し、邪魔にならないように持っていました。それを仕事分担としてやっているのか、その方が気付いてやっているのかはわかりませんが、明らかに「ハタメイワク」でした。生徒の安全上邪魔とわかっていながら、校長は「10・23通達」の「実施指針」を厳守することを最優先したのでしょう。「実施指針」は、「国旗を掲揚する時間は、式典当日の児童・生徒の始業時刻から終業時刻とする」としています。生徒の安全よりも、都教委への忠誠にしか頭が行かない。恐ろしい。「10・23通達」に支配された者たちの思考・行動を象徴的に示す風景です。
 私たちが「日の丸・君が代」の強制と処分に反対するのは、まさに、この思考・行動をつくってはいけないという思いからのことです。

私たちは「田中さんを処分するな!」と、行動を続けていきます。今後も情報・報告・お願いをお送りするので、どうぞ、ご注目ください。

4/7 都教委包囲ネット 国会前で抗議行動

■4月7日(月)、都教委包囲ネットは、オレンジ色の横断幕を掲げて、「教育委員会制度解体反対! 教育の国家支配を許さない!国会前抗議行動」を行いました。

秘密 

この日は、<秘密保護法廃止へ!6の日行動の>日でした。(6日が日曜日なので7日にした。)それで12時から13時まで第二議員会館前で「秘密保護法はいしへ」の集会が約160名で行われました。そして、14時から院内集会を行いました。
 包囲ネットもこの集会に参加し、その後13時~14度まで、同じ場所で、抗議集会を行いました。参加者は約30名でした。さらに新内集会に参加した後、15時30分から、再度、第二議員会館前で、集会を行い、17時前に抗議行動を終えました。

国会に向かって

13時~14時の抗議行動は、国会へ向かってのシュプレヒコールからはじめました。
  教育委員会制度解体阻止   教育の国家支配を許すな
  教科書検定制度改悪反対   道徳の教科化反対   国家による道徳の強制反対
「日の丸・君が代」強制反対 竹富町へのつくる会教科書おしつけ反対  文科省は是正指導するな

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そしてリレートーク。
Aさんは、安倍内閣は社会を「戦争国家化」することを狙っていること、安倍の「教育再生実行会議」による教育委員会制度の解体もその一環であることを指摘しました。そして教育委員会制度が戦後つくられた経過、その目的、教育委員会制度の解体、地教行法の改悪は戦後教育制度の解体になることを述べました。さらに東京都教育委員会がいかに権力的存在であるかを「君が代」不起立処分や今日の東京都の教育行政の具体例を出して批判し、今回の教育委員会制度の解体攻撃は全国の教育委員会を東京都の教育委員会のようにするものであるといいました。

見城

続いて、「君が代」処分された被処分者が今年の「君が代」不起立処分の状況の報告と教科書検定制度の改悪についても糾弾しました。

さらに、「破防法・組対法に反対する共同行動」の仲間から、秘密保護法制定は共謀罪新設に必ず進む治安の強化であること、ともに闘おうという提起もされました。

ここでシュプレヒコールを行って、一旦抗議行動を終わり、院内集会に参加しました。

15時40分から再び抗議行動を開始し、教員や元教員から学校現場の状況についての発言がありました。山谷の労働組合からは包囲ネットの「卒業式の校門前チラシ撒き」に参加してきて、そこからも学校の覇気がなくなっていることがわかるということの指摘がありました。

Aさんは「この大事な問題に対して、誰も国会前で声をあげなかったなんて事は許されない。連続して声をあげていこう」と言いました。

日が落ちてくると寒く、17時前にこの日の行動を終えました。

最後に、4月14日、4月21日にも14時から「国会前抗議行動」を行うことを確認し、〆のシュプレヒコールをもって終わりました。

2014年4月6日日曜日

4/4 卒業式の「君が代」不起立処分に基づく「再発防止研修」 抗議と被処分者激励行動

■4月4日(金)、水道橋の教職員研修センターで卒業式で、「君が代」不起立だった教職員に対する、再発防止研修が行われました。近藤徹さんから報告です。

この日の報告はレイバーネットにも載っています。
http://www.labornetjp.org/news/2014/0404shasin

①根津プラカード

◆教職員をイジメる都教委にイジメを語る資格なし―反省すべきは都教委
★4月4日、早朝より「再発防止研修抗議・該当者支援行動」を研修場所の都教職員研修センター前(都内水道橋)で行いました。被処分者の会の緊急の呼び掛けに応えて60名を超える人が駆け付けてくれました。

卒・入学式などで処分された教職員を対象とした再発防止研修は2004年8月に強行実施されてから11年目。毎年繰り返されて来ました。今年は、卒業式で不当にも処分を受けた教職員4名のうち、退職者を除く3名(中学校1名・戒告処分、都立高校1名・戒告処分、特別支援学校1名・減給処分)が対象となりました。この研修は、被処分者に対して都教委が「反省・転向」を迫るもので、被処分者を「恫喝」す
る「イジメ」「懲罰」(精神的・物理的圧迫)に他なりません。

②澤藤弁護士から

◆弁護団申し入れと抗議声明読み上げ  
★研修開始に先立って、弁護団より澤藤統一郎弁護士が研修センターに申し入れを行い、被処分者の会等が抗議声明を手交しました。澤藤弁護士は、この研修が最高裁判決に照らして違法の可能性が高いこと、研修そのものが転向強要システムであること、該当者には敬意を持って接すべきこと、などを力強く述べました。
続いて被処分者の会が抗議声明読み上げた。「解雇させない会」も抗議・要請文を手渡して、当該の人たちが「研修」に入るのを見送りました。

⑤該当者入構

 

⑧抗議のシュプレヒコール

★研修終了後、該当者から報告・発言がありました。
○鈴木さん「再発防止研修を受けるのは3回目。一昨年から同研修が質量ともに強化されたことは聞いていたが、前2回に比べて本当にひどくなっている。研修では振り返りシートと称して書きたくないことを書かせて、声を出して読み上げることを指示した。私は拒否した。」
○田中さん「研修内容は昨年と変わらない。職務命令に従え、国旗国歌の指導は教員の責務だ、の繰り返し。教員の「良心」に反することをしろ、と言うことだ。
教育公務員として今後どうしていくかと聞くので、全体の奉仕者として職務を遂行する」と書いた。深い意味がある。」

★6~7月に2回目のセンター研修が該当者個別に行われます。その都度、研修セン
ター前で「再発防止研修抗議・該当者支援行動」を行いますので日程が決まり次第お
知らせします。ご参集ください。

2014年4月2日水曜日

3/31 処分撤回の行動

卒業式での「君が代」不起立4教員に28日、処分が発令されたことに対し、私たち(河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会、都教委包囲ネット、板橋区の市民団体や組合4団体)は昨31日、抗議行動を行いました。

田中さん処分に抗議! 板橋特別支援学校でチラシまきと抗議要請
 7時15分、田中聡史さんが勤務する板橋特別支援学校校門前でチラシ配り。
春休み中の年休をとりやすい時期なので、出勤する人は半数ほど。不起立連続6回目の田中さんが受けた経済的・精神的不利益、及び、今後さらに処分が累積加重されかねない危険があることについて、同じ職場で働く者として思いを馳せてほしいと念じながら、出勤する教職員にチラシを手渡しました。「田中さんに処分が出されました」と言うと、「そうなんですか」と表情を曇らせる方が何人かいたり、「ご苦労様です」と言ってくれる人もいました。

バナー  

出勤してきた校長は大きなマスクをしており、目元で校長と判断し、「真下校長ですね。」と訊いたのですが、目を合わさず、歩を緩めることもしないので、「真下校長が田中さんの処分に手を貸したことに抗議します。この後、校長に申し入れに行きます」と背後から伝えました。

★8時半過ぎ、それぞれの会の7人が抗議要請文を手に受付の経営企画室を訪ねると、企画室長は「校長は会わないと言っています」と言います。会わない理由の説明もありません。「そういう趣旨の人とは会わない」「追い返せと、受け取られても仕方ない」と言うのでそれを確かめると、「校長が言ったのではなく、私の考えです」と室長の返事。
 私たちは、「校長には、やったことに対する説明責任があります」「真下氏個人に面会を求めているのではなく、校長職にある公人としての真下校長に面会を求めているのですから、『理由もなく会わない』はしてはならないこと。少なくとも、会わない理由ははっきりさせてほしい。」「私たち訪問者が言ったことを校長に伝え、校長の返事を聞くことは最低限してほしい。」と繰り返すこと1時間。

窓口7 

 やっとのこと、室長は隣室の校長室に電話をし、「校長は、『会わない理由を答える必要はない』と言っています」と私たちに伝えたので、私たちは校長に手渡すつもりだった抗議要請文を、手渡せないので玄関に掲示し、校長室の窓に近づいて校長に声をかけ、学校を後にしました。

◆4名の処分に抗議! 都教委に抗議要請
波田

★次に私たちが向かったのは、都庁です。都教委教育情報課に行き、受付の電話で情報課波田課長に面会したい旨を伝えたところ、課長はついたての向こうでテレビ(「朝まで生テレビ」の録画)を観ていました。私たちはそこに駆け寄り、抗議、要請に来たことを告げました。
 課長は「アポを取らずに来た、ルールを守らない団体とは会わない」
としか言いません。私たちは、「緊急かつ重大な件での抗議要請であり、1ヶ月先には送れない。波田課長が勝手に作ったルールには縛られない。波田課長はこれまで、アポを取っても面会に姿を現さなかったではないか。それまでの課長は面会を求めると面会に応じた。それが、『都民の声を聴く』教育情報課の仕事であり、ルールだ」「テレビを観ている時間があるのだから、今、ここで私たちの抗議要請に応じてほしい」と言い、それぞれの団体の抗議要請文を、都教委で働く人たちに聴いてほしいと思い、大きな声で読み上げました。「教育長、教育委員長に手渡してほしい」と告げて課長に手渡しました。

★私たちは予定したことが済んだので、次の行動に移るべく退出を始めると、波田課長は「逃げるんですか」と、びっくりする言葉を何度も吐きました。よくぞ、恥ずかしげもなく言えたものです。上からの指示に考えずに従い、悪に加担して反省しない輩に、罪を自覚させることは可能なんだろうか…、と思わざるを得ません。
こんな人たちによって、「君が代」不起立処分がなされ、とりわけ、田中聡史さんは職を奪われはしまいかという不安の中に置かれ続けているのです。(以上・根津)

◆卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会に参加
 集会は13:30から開かれました。高校の卒入学式対策本部長の川村さんから、今年の卒業式をめぐる状況についての報告がありました。そのうち、とくに注目すべき点として以下の話がありました。報告文を引用します。

2370-川村

★「5.今年の卒業式の状況
 1月14日の校長連絡会では昨年も配布された「教育課程の適正な実施について」
(・卒業式、入学式等における職務命令違反による懲戒処分の考え方 ・年次有給休暇の申請等について)という管理職止まりの文書が配られ、最高裁判決の内容をうけ、「不起立行為等に対する懲戒においては、当該処分を選択することの相当性を基礎付ける『具体的な事情』が認められる場合は、戒告を超えて減給以上の処分を選択することが許容される」として、職員会議での発言や同僚への働きかけの状況、個別的職務命令受け取りの状況も記録し報告するようにという指示がなされました。

「送辞・答辞は管理職が事前に確認すること」「式場外の国旗は掲揚塔になどに掲揚し、見えにくければ校門にも掲揚するように」「来賓の人選は確認すること。旧職員に招待状を出すときは、その学校の校長に連絡し、本人の指導をさせること」という口頭指示も出されました。
 また、時季変更権について「時季変更権を巡る判例」が配布され、「事前に年休を出した場合には、やむを得ない理由かどうか本人に確認すること。年休の理由を聞いた時の応答の状況も克明に記録すること。当日申請した時も、やむを得ない事情かどうか確認すること。やむを得ない事情とは、例えば、本人及び家族の急病。判断がつかない場合は、都教委に問い合わせること。年休申請した者は式典に出られないと伝えること。」という説明
がありました。

 被処分者がいる学校に対しては、被処分者を式場外の勤務にさせるにあたって理由をはっきりさせるよう指示があり、不自然でないような配置になるよう何度も役割分担を差し戻されるということもありました。
 昨年に続いて今年度も全員に個別職務命令を渡すまで、毎日しつこく支援センターの支援主事が副校長に電話やメールをしてきました。都議についても各会派の都議の出席確認ができるまで毎日副校長に電話がかかってきました。 

▼当該・鈴木さん、加藤弁護士、当該・田中さん

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★3月11日の校長連絡会では、今年の卒業式の状況が報告されました。今年は、国歌斉唱時に起立した際、気分が悪かったため前屈みになってしまったことについて副校長が事故報告をあげたため事情聴取がなされるというケースまでありました。都教委の締め付け異常ぶりはどんどんエスカレートしています。
(中略)

★極右的な安倍内閣のもと、集団的自衛権容認・行使に向けた動きが加速し、平和憲法が危機にさらされています。都立高校では来年度から学力スタンダードが全校実施され、生徒への管理教育の強化や、教育内容への都教委の介入・教職員の多忙化がすすむことが危惧されます。「戦争をする国」へと突き進もうとする流れを食い止めるため、生徒のための卒業式を取り戻すために、10.23通達を撤回させる取り組みを今後大きく展開していく必要があります。」

★4月4日(金) 朝8時20分からの再発防止研修の抗議と被処分者の激励に集まってください。

2014年4月1日火曜日

3/31 「君が代」不起立処分者の激励と都教委への抗議集会の報告

■集会についての近藤徹さんの報告をアップします。

◆怒りと闘う決意を確認 卒業式処分抗議集会開かれる
 3月31日(月)、被処分者の会などで構成する四者卒入学式対策本部が主催して「卒業式処分発令抗議・該当者支援総決起集会」が都内水道橋の全水道会館で行われました。集会には、会場からあふれるほどの80名を超える原告・支援者らが結集し、今回処分された4名の該当者の思いを共有して怒りと共に闘う決意に満ちあふれる集会となりました。

s-2370-s全体川村

★集会での今年の卒業式を巡る状況の報告では、都教委は「(在校生・卒業生の)送辞・答辞は管理職が事前に確認すること」(校長説明会文書)など事細かにの校長に指示して指導と称して締め付けを強めていることなどが述べられました。

★集会に参加した該当者2名は、「この問題は個人レベルの問題ではなく、歴史的問題であり、歴史によって裁かれる」「子どもたちと向き合う仕事に強制は許せない」などの発言がありました。

 s-2444-s加藤弁

▲処分の不当性について発言する加藤弁護士

被処分者の会は、下記の抗議声明を発し、都教委にも送付ました。

◆卒業式における「日の丸・君が代」不当処分に抗議する声明
  3月27日、東京都教育委員会(都教委)は第5回定例会を開催し、卒業式での「君が代」斉唱時の不起立などを理由に4名の教職員の懲戒処分を決定し、翌日、該当者に対する処分発令を強行した(高校2名、特別支援学校1名、中学校1名)。私たちは、命令と処分によって教育現場を意のままに操ろうとするやり方に、断固として抗議する。中でも、6回目の不起立(1名)に対して減給処分(10分の1カ月)を強行したことは、「減給以上の処分を選択することについては、本件事案の性質等を踏まえた慎重な配慮が必要」として32件・25名の減給以上の処分を取り消した最高裁判決の趣旨をないがしろにする暴挙である。

 同時に、都教委は、一昨年から質量ともに強化した服務事故再発防止研修を、被処分者に課した。これは、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性がある」とした東京地裁決定(2004.7)にも反するものである。

 私たちは、2003年の「10・23通達」以来延べ461名に及ぶ、大量の不当な処分発令(別紙参照)に満身の怒りを込めて抗議し、不当処分の撤回及び憲法違反の服務事故再発防止研修の中止を求める。

 東京「君が代」裁判一次訴訟および二次訴訟において最高裁は、戒告処分を容認する一方、減給処分は「懲戒権者の裁量権の範囲を超え、違法」として取り消した。また、「すべての関係者によってそのための具体的な方策と努力が真摯かつ速やかに尽くされていく必要がある」(櫻井裁判官2012.1.16一次訴訟)、「謙抑的な対応が教育現場における状況の改善に資するものというべき」(鬼丸裁判官2013.9.6二次訴訟)など、かつてなく多くの補足意見が付された。「10・23通達」をめぐる紛争そのものが異常な状態であり、解決が求められているのである。
 にもかかわらず、都教委は再三にわたる被処分者の会、原告団の要請を拒んで紛争解決のための話し合いの席に着こうともせず、最高裁判決の趣旨を無視して「職務命令」を出すよう各校長を指導し、全ての都立学校の卒業式で例外なく各校長が「職務命令」を出し続けている。それどころか、最高裁判決によって減給処分の取り消しが確定した7名(二次訴訟の原告のうち現職者)に対し、改めて戒告処分を発するなど、司法の裁きにも挑戦するがごとき都教委の姿勢は、都民に対して信用失墜行為を繰り返していると言わざるを得ない。

 三次訴訟の原告50名(06年周年行事から09年処分)は東京地裁で争っている。再処分の被処分者は処分取消を求める東京都人事委員会に不服審査を申し立てた。さらに、去る3月17日には原告14名が四次訴訟(10年から13年処分)を提訴した。今回の卒業式で処分された該当者も、不当処分取消・撤回を求めて最後まで闘い抜く決意である。

 国政では、教育基本法を改悪した安倍政権が近隣諸国との「対立」をも醸成しながら集団的自衛権の容認・行使に向けた動きを強めている。「教育再生」と称して教科書制度・教育委員会制度の改悪など戦後の民主的な教育制度を根本から覆そうとしているのは、そのための教育再編にほかならない。

東京の学校現場は、「10・23通達」はもとより、’06年4月の職員会議の挙手採決禁止「通知」、主幹・主任教諭などの新たな職の設置と業績評価システムによって、教職員が口を塞がれている。「もの言わぬ教師」が作りだされるとき、平和と民主主義は危機を迎える。
私たちは、黙らない。都教委の「暴走」をやめさせ、自由で民主的な教育を甦らせるまで。生徒が主人公の学校を取り戻すため、全国の仲間と連帯して「日の丸・君が代」強制に反対し、不当処分撤回まで闘い抜く。この国を「戦争をする国」にさせず、「教え子を再び戦場に送らない」ために!

2014年3月31日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
 共同代表  岩木 俊一  星野 直之
 連絡先:事務局長 近藤 徹  

◆再発防止研修は被処分者イジメ―「思想転向」の強要
 憲法違反の疑いが濃厚

★再発防止研修抗議・該当者支援行動 *早朝からの行動ですが、ご協力を!
 4月4日(金)東京都教職員研修センター前
       (JR水道橋東口、地下鉄水道橋 都立工芸高校隣)
        8時20分集合・行動開始
        8時35分弁護団申し入れ
        8時50分該当者(受講者)入場、激励行動
        12時30分頃(予定) 研修終了後、該当者激励行動 
        *呼びかけ:被処分者の会

3/14 都教委包囲ネット 文部科学省交渉の記録

■3月14日(金)午後、都教委包囲ネットは、教育委員会制度の改悪などについて 文部科学省と交渉の場を持ちました。このことについては3月18日のブログにすでに載せてあります。今一度、それと合わせて見てください。

■なお、4月7日(月)に包囲ネットは国会前座り込み・リレートークの抗議行動を行います。ご参加くだい。

s-D文科全体                

◆3.14文科省交渉の記録      2014年3月14日   13:00~14:30
                                              参議院議員会館102会議室
◇文科省側出席者
・初等中等教育局教科書課検定調査第一係長  嶋田
・初等中等教育局教科書課企画係長      岩岡
・初等中等教育局初等中等教育企画課教育委員会係長(併)専門官     林 
・初等中等教育局教育課程課課長補佐     美濃
・内閣官房教育再生実行会議担当室            原田

(1)教育委員会制度について
① 教育委員会制度の趣旨についてどのように認識しているのか。それがどのような歴史的経過を経て作られたのかということが省内でどれだけ共通理解を得ているのか。
② 現行の教育委員会制度をどのように総括しているのか。どのような不都合点があってその変更を考えているのか。

【文科省・林】教育委員会制度の歴史的な経過はふまえている。こんどの改定によっても基本的なしくみは残されていると考えている。現行の教育委員会制度の問題点は、①権限と責任の所在が不明確であること②地域社会の意向を必ずしも反映していない③合議体の会議は月に2回しか開催されず、内容も形骸化されている④意思決定が機動的におこなわれない、などである。
(We)歴史的な経過について質問したい。米国使節団の勧告の内容は、教育における地方分権の趣旨から国の関与をできるだけ限定することに主眼が置かれているが、そのことは踏まえているのか。
【文科省】教育委員会制度は、必ずしも米国使節団の勧告のみによってできたものではない。地方分権にしても、民主的教育にしても、国内での議論を踏まえたものである。民主的ということであれば、首長が民意を代表しているから、その意思は尊重されて当然である。現在では予算執行のみの権限である。
(We)さまざまなレベルで問題が考えられるべきである。
(We)民意の反映というが、中野区の準公選制は適切に運用され、教育について皆で考えていこうという雰囲気が盛り上がった。文科省はこれを不適切として廃止するように指導した経緯がある。
【文科省】民意の反映は難しい課題だ。選挙で勝ったからといってすべてを決定して良いわけではない。多元的にすることによってどこでどのように反映されるかが重要だ。野区の場合、4回選挙が行われたが、立候補者が固定化し、投票率も低かった。
(We)さきほど、今回の改定では意思決定のシステムを変更するだけだ、との発言があったが、教育の内容に行政が介入している。東京都の例でもこれは明らかである。
(We)ここで、質問の③④についても併せて返答していただきたい。

③ 首長の権限を強化すると、教育内容への政治介入が大になるが、それが教育にとってどれだけプラスになると考えているのか。また、 首長の個人的指向(嗜好)によって教育が左右されてしまうおそれはないのか。
④ 国の権限強化は地方教育行政の趣旨に反するのではないか。 

(We)中央教育委審議会の審議が形骸化されているのではないか。十分な審議がなされたか。教育再生実行会議の結論に縛られすぎている。教育関係者の意見を十分に聞いたのか。現職の教育長も首長も多くが改定に反対である。パプコメ3週間は短か過ぎる。パプコメでの意見は反映されているのか。
【文科省】議論そのものは関係者の議論だけということにはなっていない。パプコメ3週間で673件の意見だ。特定秘密法の2週間で96480件に比べると圧倒的に少ない。国民全体の議論になっていない。
首長の権限が強くなる方向であることは間違いないか、A案が議論のポイントになっているが、どうやってその影響力を抑えるかだ。マイナス面もあるが、プラスの面もある。

(2)中央教育行政について
①「教育再生実行会議」の法的位置付けと、中央教育行政の中での役割についてどのように認識しているか。②「教育再生実行会議」の結論が中央教育審議会の議論を縛っているのではないか。
③ 首相の単なる私的な諮問機関である「教育再生実行会議」は、中央教育行政の手続きを崩壊させているのではないか。

【内閣官房教育再生実行会議担当室・原田】
①について、教育再生実行会議は閣議決定により設置されたものである。
②について、教育再生実行会議は、大きな方向性を示すものである。中教審はその方向性を踏まえて細部を審議するものである。

(We)おかしいではないか。それでは中教審では縛られた議論しかできない。中央教育行政の形骸化だ。再度訊くが、教育再生実行会議の法的位置付けは何か?中教審には法的な根拠がある。審議委員も手続きを経て選ばれる。
【内閣官房】教育再生実行会議は閣議決定により設置されたものである。
【文科省】中教審は文科大臣の諮問機関であり、教育再生実行会議は内閣の諮問機関である。諮問機関であることには変わりがない。

(3)第7期中央教育審議会について
① 「今後の地方教育行政の在り方について」の審議期間は8カ月である。現行の地方教育行政制度の根幹をなしている教育委員会制度の改変を議論するためには余りにも短期間であったのではないか。十分な審議がされたと考えているのか。
② 審議期間は8カ月は政治日程から要請された期間ではなかったか。
③ 「審議議会報告」への意見公募期間はわずか3週間である。これで十分であったと考えているのか。
④ ヒアリングをした関係団体はどのような観点から選んだのか。この団体の中に教員の団体である教職員組合や校長会等が含まれていないのはどうしてか。
⑤ 公募意見、関係団体へのヒアリングの意見は答申にどのように反映されているのか。【文科省】第7期中央教育審議会についてだが、通常の審議期間に比べれば期間は短かったが、回数そのものは多く、密度が濃かった。月に2回審議した。4月25日に中教審総会で諮問を受け、年内に答申せよとの大臣の要請だった。ヒアリングは補完的なものであり、委員として入れなかったものを選んだ。教職員組合からは意見書を受け取った。A案で、教育委員会を執行機関にするかどうかがポイントだ。総合教育会議は協議の場であって、執行権限は伴わない。                                 

(4)教科書検定制度について、教科書採択について
① 検定制度の強化は国定教科書づくりになるのではないか。
② 戦後の検定制度の趣旨に反するのではないか。
③ これまでの教科書訴訟等の最高裁判決にも反するのではないか。

【文科省初等中等教育局教科書検定第一係長・嶋田】
質問①について、教科書検定制度は専門的学術的な観点から行われるものであり、検定制度の改定は、検定がよりバランスのとれたものとするためのものである。
質問②について、検定制度の趣旨は教育を受ける権利を保障するためのものである。質問③について、最高裁は、裁量権の逸脱がないようにとの趣旨である。申請した教科書について、ある事項についてバランスのとれた記述がなされているかどうかの観点から検定しているのであり、裁量権の逸脱はないと考えている。

(We)「教育基本法や学習指導要領の趣旨に反する」という理由で、検定不合格にさせることができる制度にしようとしているのではないか。検定は飽くまでも、個々の具体的な記述内容に即して、「必要条件を満たしているかどうか」の審査として行われるものではないのか。「趣旨に反する」という理由ひとつで不合格にするとしたら、検定制度の逸脱ではないのか。
【文科省】「教育基本法や学習指導要領の趣旨云々」という記述は現在の検定規則にも
ある。また、この趣旨で、検定規則を変えるということにはまだなっていない。

(5)道徳の教科化について
① 道徳の教科化がどうして必要であるのか。
② 道徳の教科化は、画一的な教材を通して、児童・生徒の内面の価値観を統制することに繋がるのではないのか。
③ 道徳の評価をどのようにして行うのか。それは戦前の修身教育の復活ではないのか。

【文科省初等中等教育局教育課程課課長補佐・美濃】
教育再生実行会議の第一次提言では、いじめの解決の方策が提言された。いじめの事前防止と道徳教育を抜本的に充実し、新たに教科にするとした。教科の条件は専門の教員がいることと、教科書と評価があることであるが、今回の教科書と評価についてのみ考えている。評価はいわゆる数値化した評定ではなく、教科書については現在『心のノート』の改訂版として『新しい道徳』を編集しつつある。

ここで時間切れ

文科省交渉の評価
① 地教行法の改定により、教育委員会に対する首長の権限が強化されることに対して、文科省の官僚も多少の危機感は感じているようである。
② ポイントは、教育委員会の執行機関としての側面をどれだけ残すか、総合教育会議をどれだけ形式的なものに封じ込めるか。条文化の過程の中で文部官僚は多少の抵抗はしているようである。
③ しかし、今回の改定で教育に対する首長の権限が格段に強化されるようになることは否定できない。
④ 教科書検定については、制度論に終始して、検定の実態に即して回答していない。