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2013年12月30日月曜日

12/27 包囲ネット 都教委への抗議の要請と 都庁前チラシ撒き

■12月27日午後、「『日の丸・君が代』関連の『再処分』に強く抗議し、撤回を求める要請」(別掲)をもって、3人で申し入れをしました。
 その後、「2・2集会」への結集と「再処分」への抗議・撤回を訴えて、第2庁舎前で今年最後のビラまきをしました。当該被処分者からも怒りのマイクアピールもあって、寒さをはねのけ、私たちの「来年もがんばるぞ」という決意をしっかりぶつけることができました。寒空のもとで野宿する仲間と交流し、「猪瀬が辞めただけじゃだめ」「都庁の主人公は都知事じゃない。都職員でもない。都民だ!」と叫びながらビラをまきました。

◆恥知らずな都教委の「君が代」不起立への「再処分」に抗議
 要請・申し入れで対応したのは教育情報課A係長ほか1人。
★短時間の申し入れだったので、端的に質問しました。その答えに本当にびっくり。
問「正式に減給処分を取り消したのはいつなんですか?」
答「えっ?! 最高裁の判決で取り消すということで」
問「えっ、今なんて言った? 最高裁の判決を受けて、都教委が正式に処分の取り消しを決めたのはいつですかって聞いてるんですよ。行政が自分で行った処分なんだから、その処分を取り消すには、ちゃんと取り消しの決定をしなきゃいけないでしょう。それがいつかって聞いているんです」
答「・・・最高裁で・・」(を繰り返す)。
問「最高裁が言ったからって、そのとおりするか、しないかは行政がきめることでしょう?」
答「・・・人事委員会だとそれだけなので・・・」

★「ホームページで告示したもの」として提示したのは、12月17日付の「戒告」(再処分の告示)だけ。
 要するに、都教委として正式に減給処分(行政処分)を取り消さなければならないとの認識そのものを欠き、減給分の金を返しただけで、正式な取り消し処分も告示もしていなかったということがあらためて明らかになりました。

最高裁判決後、取り消しの手続き、告示もしないまま、投げ返すように減給分を返却しただけで、「それ(減給)がダメっていうから、こっち(戒告)にしとこう」とばかりに、同一の行為に対して二重の処分をかけたのです。こんなだから、反省も謝罪もするはずがない。都教委は、このハレンチな所業を心底恥じ入るべきです。
「要請書」への文書回答を要求し、不当極まりない処分の撤回を強く要求して申し入れを終えました。

◆都庁チラシの裏面 (表面は4014年2・2総決起集会呼びかけ)

Image2青木

2013年12月28日土曜日

12/16 河原井さん根津さんの「君が代」停職処分07年事件の結審 根津公子さんの陳述書

■「君が代」不起立裁判で減給以上の処分が取り消される判決が続く中、根津公子さんへの重い処分だけは、まるで見せしめのように取り消されないままです。
 12月16日(月)、東京地裁で、河原井さんと根津さんの「君が代」不起立裁判の07年事件(河原井さん:八王子東養護・停職3ヶ月、根津さん:鶴川2中・停職6ヶ月)の結審がありました。渡部さんの報告です。

◆この日の裁判
★この中で根津さんは「最終陳述書」を出しました。
同時に、この間減給1月・減給6月・停職1月の懲戒処分を取り消された近藤順一さんが、「根津さんの処分取り消しを求める陳述書」を出しました。

いずれも、素晴らしい内容なので、少々長いのですが、全国の皆さんに読んでいただきたく、以下に貼り付け、紹介します。

▼根津さんは「陳述書」の中で、次のように述べています。
 職務命令により全教員を「君が代」斉唱時に起立させ、「日の丸・君が代の尊重」という一つの価値観を教え込み、異なる考えのあることを知る機会を閉ざすことは、戦前・戦中の教育とまったく同じです。
▼近藤さんの「陳述書」には<原告根津公子が「停職出勤」を行った意味>という部分があります。ここには近藤さんが「停職出勤」に間近に接してのことが述べてあります。

裁判所は根津さんと他の被処分者の間を分断する判決を繰り返していますが、近藤さんの「陳述書」は、そのような分断には私たち被処分者は乗らない、という意味があると思います。

■根津陳述書
 重い処分を覚悟して私が起立を拒否したのは、まずは、都教委の行なう子どもたちへの刷り込みに加担できないからでした。さらには、権力が支配介入し一つのことを強制してきたときに、異なる考えのあることや、間違った指示命令には従わないという、子どもたちの身近にいる大人としての私の生き方を子どもたちに示そうとも考えてのことでした。教育行政が刷り込みをするときに、教員である私の責務を考えた結果でした。

 しかし、最高裁は不起立処分を受けた他の東京の教員とは区別し、私については、「過去の処分が学校の規律と秩序を害した」として減給6ヶ月、停職1ヶ月、停職3ヶ月処分を妥当としました。まったく納得できません。結審に当たり、裁判官の皆さまに最も検討していただきたい点に限って陳述します。

、「君が代」については今に至るも、国民の間で論争があります。1989年に学習指導要領に「指導するものとする」と明記されて以降も、また、10・23通達が出されて以降現在に至るも、都・市教委の指示により校長が「日の丸・君が代」を持ち込むことに、教育的視点から多くの教員が反対してきました。

★1994年卒業式の朝、私が「日の丸」引き降ろしたことについて、最高裁は処分結果のみを見て、「積極的妨害」と断定し誤った評価をしました。事実は、ほとんどの生徒たちの「日の丸を揚げないで」「降ろして」の声に応えて私は「日の丸」を降ろしたのです。当時の石川中の職員会議では、「日の丸を揚げない」と決定しており、私の行為は、石川中の生徒や教職員にとっては、「積極的妨害」でも「学校の規律や秩序を害する」ことでもなく、支持されるものでした。「日の丸」を降ろしたからこそ、卒業式を無事行なうことができたのであり、その後も石川中の生徒と教員との信頼関係を維持することができたのです。

★裁判官の皆さまは、中学生が「日の丸」の掲揚に反対するはずがない、と思っていらっしゃるのではないでしょうか。
 子どもたちは事実がきちんと提示されれば、その事実や知識を駆使して自分の頭で考え判断します。大人が想像する以上にきちんとものごとを見抜きます。石川中の当時の生徒たちが、校長が「日の丸」を掲揚したことに抗議したのは、平和学習等を通して「日の丸・君が代」が侵略戦争で使われた歴史の事実を知っていたからであり、また、「みんなでつくる卒業式」という認識を持っていたからでした。

市教委の指示を最優先させた校長は判断力を失い、卒業式の後、「君たちの卒業式ではない。国家の卒業式だ」とまで言ってしまい、生徒たちから信用されなくなりました。校長こそが、話し合って民主的に決め、実行していく石川中の「規律や秩序を害した」のです。

★一方、本件処分当時の町田市立鶴川二中の学区では、私が停職3ヶ月処分を受けて着任した段階で、「根津を都教委に返す」動きが自民党市議を中心にして起こされ、子どもたちもその動きに?まれました。鶴川二中の教員の中には、「君が代」に反対であることを外に向かって表明する人が一人もいませんでしたから、「君が代」の強制に反対の考えを持つ人がいることを子どもたちは知りません。異なる考えのあることを知らされない子どもたちは、地域の大人たちのことばを真似て、「ルールを守らないなら教員を辞めろ」と私に向かって言いました。鶴川二中の教員たちも内心では、「日の丸・君が代」の強制には反対の人が圧倒的に多く、私への処分を心配してくれました。しかし、私のように扱われることを恐れ、私を非難する子どもに対してさえ、口を閉ざしたのです。その結果、子どもたちは、根津を除く教員は「君が代」を尊重していると思わされていました。
 事実を間違って認識させられた子どもたちは、戦前・戦中の子どもたちと同じです。

 鶴川二中の生徒たちが「君が代」の強制に反対するのが根津だけではないことを知ったのは、私が鶴川二中を転出した1年後の2008年3月31日、私が免職にならなかったことを、私に好意的に報道した東京新聞や毎日新聞、そしてインターネットの動画等に接してのことでした。免職阻止の報道がされた数日後の4月初めに「停職出勤」で鶴川二中に行った際、私は生徒たちからそのことを告げられ、拍手を受けました。(「停職出勤」については後述します。)「君が代についてはよくわかんないけれど、大勢に嫌がられても、自分を貫き通すのはできることじゃない。何でそこまでできるのか、それを知りたい」という生徒もいました。このことは、私にとっても救いでしたが、それ以上に、子どもたちが事実を認識するに至り、子どもたちにとってよかったと思います。

★国家がよしとする一つの価値観を教え込むことによって、進んで戦争に行きたい子どもたちをつくってしまった反省から戦後の学校教育は始まりました。しかし、戦後教育の理念が少しずつ、そして、10・23通達によって東京ではすっかり失われた現実を、裁判官の皆さまには、直視していただきたいと思います。

 職務命令により全教員を「君が代」斉唱時に起立させ、「日の丸・君が代の尊重」という一つの価値観を教え込み、異なる考えのあることを知る機会を閉ざすことは、戦前・戦中の教育とまったく同じです。言い換えれば、「一方的な観念を子どもに押し付けるような内容の教育」(旭川学力テスト事件最高裁判決)であり、思想及び良心の形成過程にある子どもたちの、その権利を侵害するものです。「公正な判断力を養うこと」(学校教育法)を阻害するものです。鶴川二中の事例は、それを端的に示しています。石川中との対比で考えていただきたいと思います。

 一昨年からの一連の最高裁判決は「君が代」起立を求める職務命令は合憲と判じましたが、「日の丸・君が代」について子どもたちが考え判断するに足る一切の資料を提示せず隠して、教職員全員が「日の丸」に正対し「君が代」を起立し斉唱することが、果たして教育といえるのかを、ぜひ検討していただきたいと思います。

★なお、鶴川二中の2006年度卒業式では、卒業学年ではない1、2年の教員たちのほとんどは、「指定された職員席」にいませんでした。17席もが空席でした。私以外の職員には、職務命令が出されなかったからです。「君が代」起立はしたくないという気持ちが働いての、この選択は当時、町田ではかなりの割合あったという点も見逃がさないでいただきたいと思います。起立を求める職務命令に対する、消極的抵抗と捉えるべきことでした。

2、前述しました「停職出勤」について申し述べます。停職期間中、私は仕事をする意思のあること、及び、停職にされている事実を伝えるために、勤務時間を校門前で過ごしました。これをいつからか、「停職出勤」と呼ぶようになりました。

 本件停職中の「停職出勤」で、南大沢学園養護学校に毎週1回参加してくれた近藤順一さんが陳述書を作ってくださったので併せて提出します。私が生徒や保護者にどのように接していたかを、第三者の目を通して見ていただきたいと思います。

 また、尋問で私も述べましたが、6ヶ月の停職によって二学期の途中からの着任は子ども達と接する時間が半減し、納得のいく教育ができないという近藤さんの意見にも耳を傾けてください。

3、本件処分が停職6ヶ月にされて以降、次は免職と恐れない日は1日たりともありませんでした。停職が明け学校に復帰し、子どもたちの笑顔に接しながら、私には来年度はないと思うと、涙がこぼれてしまう毎日でしたし、免職への恐れから眠れない日が続きました。

 過日、2003年から2007年までに停職3ヶ月や停職6ヶ月処分となった人の処分説明書を開示請求しました。停職6ヶ月の事案をいくつかあげます。

 呼吸器に障害があり、注入式で食事をとる生徒の唇にワインを塗り、さらには別の生徒にクリスマスプレゼントして黒い縁の写真立てを贈り、その生徒の家族に恐怖心を抱かせた事案。58日5時間私事欠勤をした事案。多数の生徒を、多数の部位を繰り返し叩いた事案。3~4年間にわたり複数の女子生徒に対し、髪に触れる、肩に手を置く等の行為を繰り返し行い、自宅で女子生徒と2時間過ごし、プレゼントを交換し、ドライブに行き、さらには不適切なメールを24回送信して2名の女子生徒に不快感を与えた事案。

 犯罪というべきこれらの行為が停職6ヶ月になっていました。裁判官の皆さまに伺います。私の不起立がこれらと同等の非違行為とされるのでしょうか。

4、「戒告を超える重い処分の選択については慎重な考慮が必要」との判断基準を以って、最高裁は私を除く複数回の不起立者についての減給以上の処分を取り消しました。しかるに、私については2005年3月に受けた1回目の不起立処分である減給6ヶ月に始まり、累積加重処分がされていき、停職1ヶ月、停職3ヶ月とされた本件以前のすべての処分を是認しました。同じ不起立行為であるのに、累積加重により桁違いに重い処分を是認するなどということが許されるでしょうか。不公平極まりないと思います。「慎重な考慮」がされたとは到底思えません。どうか、本件停職6ヶ月の処分を取り消して頂きますよう切に望みます。

12/19 都教委定例会傍聴記(根津公子さん)

 ■12月19日(木)都教委定例会がありました。「解雇させない会」の根津さんたちが傍聴しています。
 根津さんの傍聴記に写真をつけて、レイバーネットの佐々木有美さんが、レイバーネットに掲載していますのて゜、是非、それを見てください。

◆「根津公子の都教委傍聴記(12/19)~きょうも都教委への批判にはダンマリを決め込んだ委員たち
★2005,2006年に「君が代」不起立で減給以上の処分を受け、9月の最高裁判決で「重きに失する」として処分取消しとなった人のうち、現職にある7人について17日、都教委は戒告処分を発令し直しました。「退職するまでは処分の対象となる」(都教委担当者の弁 東京新聞)というのです。これについての怒りから定例会を傍聴した人も多く、きょうの傍聴者は17人。都教委を監視する目的での傍聴者がほとんどでした。きょうも私たちは、「誓約書」に従うことを求められ、背面監視をされる中での傍聴でした。(続きはレイバーネットでどうぞ)

全文  ↓ 
http://www.labornetjp.org/news/2013/1219nezu

2013年12月26日木曜日

2014年2月2日 包囲ネット「総決起集会」に結集して下さい。

 2012年2月2日、午後、下記のチラシのとおり、「総決起集会を開きます、ご参集下さい。

Image2総決起表

Image2裏

2013年12月24日火曜日

防災訓練に名を借りて、学校に入り込む自衛隊

■都立田無工業高校の生徒が自衛隊朝霞駐屯地に<体験入隊>をしたことは当ブログでも明らかにしてきました。このことについて、11月に行われた「田無工業高校学校説明会」で、包囲ネットはチラシを撒きました。

Image2田無桃

Image2裏

12/21  朝日新聞報道「教科書検定 新基準を了承」

■「政府見解」や「最高裁判例」がある事項はそれに基づく記述をするという新基準なるもの。これは国定教 科書への道を開くもの。

Image2朝日

2013年12月23日月曜日

12/20  東京新聞報道 「都教委 異様な『粘着気質』

■猪瀬がやめるのは当然です。石原・猪瀬の下で、憲法を踏みにじる強権的教育行政を行ってきた都教委は反省もなく、処分に突っ走っています。

◆東京新聞12月20日「こちら特報部」の報道です。

Image1東京

12/19 「授業してたのに処分」事件(原告福島常光さん)、勝訴判決

 12月19日(木)、福嶋さんの「「授業してたのに処分」裁判の判決がありました。勝訴しました。近藤徹さんからの報告です。

◆「勝訴」「減給処分は違法」「都教委を断罪」 
 本日12月19日、「授業してたのに処分」事件(原告福島常光さん)の東京地裁判決(同地裁民事19部古久保正人裁判長)があり、完全勝訴しました! 裁判所前で100名を超える支援者らがかたずを飲んで見守る中、「勝訴」「減給処分は違法」「都教委を断罪」の垂れ幕が掲げられ、大きな拍手が巻き起こりました。 こ の判決は「最高裁で敗訴したら処分を出し直す」という暴挙を行う都教委に痛打を与え、苦闘する「君が代」訴訟原告・支援者・現場の教員を励まし、反撃ののろしをあげるものとなりました。快挙です! これまでの皆さんの支援に心より御礼申し上げます。

②勝訴!

 ④勝利の報告

<、事件の概要>

元都立福生高校教員の福嶋常光さんは、2005年3月の卒業式で2回目の不起立で減給1月の処分を受け、同年9月の「君が代」斉唱時に起立・斉唱せず処分された教職員に課される「服務事故再発防止研修・専門研修」(減給・停職処分者対象)を受講しなかったとして減給6月の処分を受たのでした。

福嶋さんは、研修当日5時間の授業があったので事前に都教委に研修の日程変更を申し出たが認められず、やむを得ず学校で授業をしていたところ、都教委は処分を累積加重して減給6月の処分をしたのです。

福嶋さんは、東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁判決(本年9月)で、この再発防止研修の根拠となった不起立による減給1月の処分を取り消されていましたので、私たちは、東京都の「裁量権の逸脱・濫用」で勝訴を確信していました。

⑥平松弁護士からの報告

<判決主文>
1 東京都教育委員会が平成17年12月1日付けで原告に対してした6か月間給料の10分の1を減ずる旨の懲戒処分を取り消す。
2 訴訟費用は被告(東京都)の負担とする。(括弧内は筆者注)

<判決文から>
47頁もある判決文のほんの一部を紹介します。判決文全文及び原告・弁護団声明全文は近日中に被処分者の会HPに掲載します。

●本件処分は、懲戒権者が処分の際、・・・過去の処分歴等の評価・判断を誤ってなされたものといわざるをえない。

●不受講行為は、・・・歴史観ないし世界観と無関係であるとは考え難いこと、不起立行為等による減給処分のほか、不受講行為による減給処分を受けることにより懲戒処分が累積して加重され、短期間で反復継続的に不利益が拡大していく・・・ことなどを考慮すると、不起立行為にかかる研修の不受講行為に対する懲戒において戒告を超えて減給の処分を選択することには、やはり慎重な考慮が必要・・・

●・・・同研修予定日に既に授業が予定されていたことから、具体的に参加可能な候補日を複数掲げ、・・・その期日の変更を求めていたという事情も認められる。

●・・・そうすると減給以上の処分を選択することの相当性を基礎付ける具体的な事情が看取られる場合であるとはいえず、・・・、被告の懲戒処分における裁量権を考慮したとしても、重きに過ぎる・・・

●・・・処分が重きに失し、社会観念上著しく妥当を欠き、上記減給処分は懲戒権者としての裁量権の範囲を超えるものとして、違法の評価を免れない。

共同通信ニュースヘッドライン ↓
http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013121901002063.html

⑭報告集会はハロー貸し会議室虎の門

◆都教委は控訴するな! 原告に謝罪せよ!

最高裁で減給処分を取り消され敗訴したのに、原告らに謝罪せず、8年9ヶ月前にさかのぼって戒告処分を出し直す(12月17日)という都教委の「暴力的体質」。本日午前中、福嶋さんの判決の前に行われた都教委第20回定例会で「国旗・国歌に係わる請願・陳情」等の件数・内容が報告され、「都教委請願制度改正の請願」が議案となりましたが、5名の教育委員は意見もなく沈黙。事務当局(教育庁)の報告・議案が了承されました。

 りで熱くなりましたが、午後の「授業してたのに処分」事件の完全勝訴で胸がすく思いでした。

都教委に「控訴するな!原告に謝罪せよ!」と迫る12月24日(火)の要請行動に来てください。(控訴期限は2週間です。)
(注意)要請行動の場所は都庁第1庁舎です。間違えないように。

★控訴するな!都教委要請行動
~「授業してたのに処分」事件・東京地裁判決を受けて~
日時 12月24日(火)
    10時45分 都庁第1庁舎1Fロビー集合
           →第2庁舎ではありません。
    11時~ 要請(同庁舎25F117会議室)

2013年12月18日水曜日

「君が代」不起立・再被処分者の伏見さんの怒りのインタビュー

■佐々木有美さんからのインタビューの紹介です。

s-Image3伏見 猪瀬都知事の5000万借り入れ疑惑で大揺れの東京都ですが、都教委は17日、現役の「君が代」不起立教員7人の再処分という前代未聞の暴挙を行いました。

被処分者の伏見忠さんにインタビューしました。
レイバーネットに掲載されています。ぜひご覧ください。

s-Image2ふしみさん 猪瀬は居直り、職員は再処分!~ここまでやるか暴走都教委

Image2伏見説明 一度出した処分が最高裁で取り消しになったら、もう一度処分を出す。常識では考えられないことが起こった。今年9月、最高裁は「君が代」不起立による減給処分と停職処分を都教委による裁量権の乱用として取り消した。(不当にも根津公子さんの処分は取り消されなかった)。しかし都教委は12月17日、取り消された25人のうち7人の現役教員に再度処分を発令した。8年半前の不起立についてである。取り消された減給処分の回復措置はとられたが、謝罪も反省のことばもない。その上に再処分の仕打ちである。(続く)

 記事全文
  ↓
http://www.labornetjp.org/news/2013/1218hokoku

 インタビュー動画
 

http://www.youtube.com/watch?v=kPwrd0Z0e88&feature=youtu.be

 ↓

2013年12月17日火曜日

12/17 都教委、過去の「君が代」不起立を蒸し返して「戒告」処分を発令 これって許される?―最高裁で負けたら戒告処分を出し直し。再処分を撤回せよ!

■12月17日、東京都教育委員会は、最高裁判決(9月)で減給処分を取り消された現職の都立高校教員7名(全員被処分者の会・東京「君が代」裁判原告)に対して戒告処分(再処分)の発令を強行しました(定時制の教員1名の処分発令は現時点ではまだですが発令することは確実)。人事部職員課の職員が各所属校に出向いて処分発令通知書、処分説明書を渡しました。このことについて被処分者の会・事務局長の近藤徹さんから報告が寄せられましたのでアップします。

◆処分の内容
 2005年/2006年3月卒業式・4月入学式での減給処分を取り消された教員に、違法な処分を行ったことを謝罪するどころか当時(8年/7年8ヶ月前)にさかのぼって「服務事故」として再処分(戒告処分を出し直す)を強行するという前代未聞の暴挙を断じて許すことはできません。

しかも学校現場の状況を一顧だにせず、学期末の教職員が最も忙しい時期での「所属校での発令」です。
◆被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団、直ちに本日付で抗議声明を出しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「日の丸・君が代」強制・再処分に抗議する声明
 東京都教育委員会(都教委)は、私たちの「『再処分』を行わないこと」を求める申し入れ(11月20日)にもかかわらず、最高裁判所で減給処分を取り消された現職の都立高校教員7名に新たに戒告処分を出し直すこと(再処分)を決定し、12月17日付で処分発令を強行した。これにより「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年)に基づく懲戒処分の数は延べ457名となった。

 本年9月、最高裁において2005年・2006年に都教委が行った減給・停職処分が「裁量権の逸脱・濫用」で「違法」として取り消しが確定した。しかし都教委は、違法な処分をしたことを反省もせず、該当者に謝罪するどころか処分を出し直した(再処分をした)のである。私たちは、この前代未聞の暴挙に対して、満身の怒りを込めて抗議し、その撤回を求めるものである。

 周知のように、2012年1月16日の最高裁判決は、起立斉唱・ピアノ伴奏を命ずる職務命令が「思想及び良心の自由」の「間接的制約」であることを認め、減給以上の処分については、「戒告を超えてより重い減給以上の処分を選択することについては,本件事案の性質等を踏まえた慎重な考慮が必要」で「処分が重に失し、社会観念上著しく妥当を欠き、懲戒権者の裁量権の範囲を超え、違法」として減給・停職の懲戒処分を取り消した。2013年9月の一連の最高裁判決もこれを踏襲して30件・25名の減給・停職処分を取り消した。

 今回の再処分は、減給処分を違法とした最高裁判決を重く受け止めるどころか、その趣旨を無視して、新たに戒告処分を出し直すことで教職員を萎縮させ「屈服」させようとする都教委の異常な「暴力的体質」を改めて露呈した。
 今都教委のなすべきことは、最高裁判決を謙虚に受け止め、違法な処分により筆舌に尽くしがたい精神的、経済的損害を被った被処分者への謝罪と名誉回復・権利回復を早急に行うことである。また、司法により違法とされた処分を行った組織の在り方を点検し、責任の所在を明らかにし、再発防止策を講ずるとともに、10・23通達に基づく校長の職務命令、累積加重処分システム、再発防止研修など「日の丸・君が代」強制の一連の施策を抜本的に見直し、反省することである。

 私たち被処分者の会・原告団と弁護団は、これまで何度となく、都教育委員会及び教育庁関係部署との話し合いを求めてきた。にもかかわらず都教委は、最高裁判決の補足意見が求めている原告団・弁護団との「話し合い」を拒否して問題解決のための努力を放棄する不誠実な対応に終始している。それどころか、都教委に「謙抑的な対応」を求める補足意見(鬼丸かおる裁判官 2013年9月6日最高裁判決)をも一顧だにせず、処分を乱発しているのである。

 今、東京では、自衛隊朝霞駐屯地で2泊3日の防災宿泊訓練を行う都立高校まで現れ、国旗・国歌問題の記述が都教委の「考え方と異なる」として実教出版の高校日本史教科書を排除するなど、教職員の抵抗を抑え込みながら、子どもたちへの国家主義イデオロギーの注入を教育の目的にしようとする企みが進行している。
 これらは、憲法に国旗・国歌の尊重義務規定などを明記して、この国を「戦争ができる国」にしようとする憲法改悪の動きの先取りに他ならない。

 私たちは、都教委の「暴走」をやめさせ、自由で民主的な教育をよみがえらせるために、「日の丸・君が代」強制に反対し、不当処分撤回まで闘い抜く決意である。「子どもたちを再び戦場に送らない」ために!

2013年12月17日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
  共同代表  岩木 俊一  星野 直之
連絡先:事務局長 近藤 徹

◆都教委第20回定例会傍聴のお願い
 12月19日の東京都教育委員会第20回定例会で「報告事項(4)東京都公立学校教員等の懲戒処分等について」でこの再処分について報告されるものと思われます。
 なお、この委員会では、私たちが請願した件について「第100号議案 請願に対する回答について(「東京都教育委員会請願処理規則」の一部改正を求める請願)」(都民の請願を教育委員会で審議せよ)も議案(公開)となっていますとなります。

私たちの傍聴・監視行動は都教委への圧力となります。皆さんの傍聴をお願いします。

12月19日(木)東京都教育委員会第20回定例会
 傍聴受付:9時30分~9時50分(都庁第2庁舎30F)
 →傍聴希望者が20名を超えた場合は抽選となります。
 10時~委員会(30F委員会室)
    ↓都教委HP
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/
    ↓都教委第20回定例会
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/gaiyo/ko131217.htm

◆「授業してたのに処分」事件 いよいよ12月19日地裁判決 勝訴へ!
 「君が代」斉唱時に起立・斉唱せず処分された教職員に課される「服務事故再発防止研修」を受講しなかったとして減給6月の処分を受けた元都立福生高校教員の福嶋常光さんの「授業してたのに処分」事件の判決が東京地裁で来たる12月19日に言い渡されます。

 2005年3月の卒業式での2回目の不起立で減給1月の処分を受けた福嶋さんが同年9月、再発防止研修・専門研修(減給・停職処分者対象)の受講を命じられ、研修当日5時間の授業があったので都教委に研修の日程変更を申し出たが認められず、やむを得ず学校で授業をしていたところ、減給6月の重い処分を受けた事件です。

 福嶋さんは、東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁判決(本年9月)で、この再発防止研修の根拠となった不起立による減給1月の処分を取り消されていますので、私たちは、東京都の「裁量権の逸脱・濫用」で勝訴を確信していますが、東京地裁の判断が注目されます。

★「授業してたのに処分」事件・東京地裁判決
 12月19日(木)12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし、先着順)
         裁判所前集会
  13時15分 開廷・判決言い渡し
  東京地裁527号法廷 (定員42名)
   →入れなかった人も裁判所前でお待ちください。判決の旗出しがあります。
  14時15分 報告集会:ハロー貸し会議室虎ノ門3F(案内あり)
  14時30分 記者会見(裁判所2F・司法記者クラブ)
*裁判所前に早めにお出で下さい。事務局が案内いたします

◆控訴するな!都教委要請行動に参加しよう! 12月24日(火)
 12月19日の「授業してたのに処分」事件の東京地裁判決は勝訴の可能性が大で
す。都教委が控訴するかどうか注目されます(控訴期限は2週間)。そこで早速24
日(火)に「控訴するな!都教委要請行動」を行います。
 多くの参加をお願いします。(要請行動の場所は都庁第1庁舎です。間違えないよう
に。)

★控訴するな!都教委要請行動
~「授業してたのに処分」事件・東京地裁判決を受けて~
日時 12月24日(火)
    10時45分 都庁第1庁舎1Fロビー集合
           →第2庁舎ではありません。
    11時~ 要請(同庁舎25F117会議室)

2013年12月11日水曜日

12/6 東京地裁で「東京君が代裁判」第三次訴訟 証人尋問

■12月6日(金)東京地裁で「東京君が代裁判」第三次訴訟(原告50人)の第14回弁論が開かれた。527号法廷は満席であった。傍聴券を求め列ができ、約70名ほどが法廷には入れないままであった。

 
◆裁判の様子

★この日は、千葉大学の巻美矢紀教授(憲法学)が証人にたった。「日の丸・君が代」の強制については、2011年5月より一連の最高裁判決が出されており、2003年に都教委の発出した「10.23通達」とそれに基づく職務命令に対する合憲判断が出されている。このために、この日の巻証言は、一連の最高裁判決の問題点を指摘し、これを超える憲法上の論点を示すとともに、これと異なる違憲判断を導き出すたことにあった。主要な論点は次である。
★第一は、審査基準についてである。職務命令の目的は、秩序の確保と式典の円滑な進行にある。最高裁では、その目的の必要性・合理性を審査するとともに、この目的達成のための総合的衡量による判断枠組みが採用された。間接的制約による審査基準が採用されたが、直接的か間接的かの通説は定まっていない。本件は内在的制約を超えるもので憲法19条に矮小化されたのが一連の最高裁判決であり、本件職務命令は教員への直接介入であり、違憲と判断されるべきである。

★第二は、本件職務命令には隠された真の目的がある。それは、教員に起立斉唱させ、生徒に同調圧力を与え、刷り込み式愛国心教育を行う点にある。この真の目的の客観的見地から審査が行われるべきであり、厳格な審査が行われるべきであった。民主主義は理性的な判断を求めていくものであるが、刷り込みは理性的な判断を遮断するものであり、これを拒否する教員を炙り出し、排除することにその真の目的がある。

★第三は、アメリカの判例から、教員には、公教育の国家介入を拒否する教育の自由が存在する。これは、親の教育権に基づくもので、国家介入による全体主義的教育が行われていないかを点検する権利である。この権利は、人権とは異なるもので公権力が内在的限界を超えているかどうかを点検する権利である。

★最後に、刷り込み式愛国心教育は旭川学テ最高裁大法廷判決」でも示されているように違憲である。これは公教育だけでなく、民主主義の根幹に関わる重大な問題である。

2013年12月7日土曜日

12/6 23時20分すぎ、参議院本会議で「特定秘密保護法」が可決・成立(賛成130票、反対82票)

◆当日の闘い
 これにより日本社会は今後、憲法三原則(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)が実質的に骨抜きにされた「ブラック社会」に変質されようとしています。

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 しかし、この間の秘密保護法案反対闘争はこれまでの教育基本法反対闘争や反原発の闘いを踏まえ、高い質のものに発展したと言えます。それは12月6日の運動の高まりにも現れました。

 私が国会に着いたのが2時頃。すでに参院議員会館前の歩道は埋め尽くされていた。聞くと、朝の8時頃から人が集まり始めたと言います。さらに次々と人が集まってきます。

 リレートークとコールが延々と続きます。トークでは「じっとしていられなくてやってきた」という人が多いのが特徴でした。
 ある女子大生(2年)はマイクをとり次のように言いました。
 「授業?そんな場合じゃない。いても立ってもいられなくなった。この法案に対しては、危ない!絶対通してはいけない! とみんなと言っている。なぜ政治家は通すのか。 歴史を学ぶのは同じ過ちを繰り返さないためです。法案を通すことは、同じ過ちの第一歩となる。これでは希望を持てず不安だ。若者に希望を持たせてくれ!法案は通さないで下さい!」

 コールをリードしていた若者は何度も呼びかけました。「この中継を見ているひとはどんどんツイッター、フェイスブックで拡散してください。みんなどんどん集まってください。国会前に喋りに来てください。」

 そしてコールでは、次のようなコールをしました。「みんなの力で国会包囲!みんな集まれ全員集合!」「国会包囲で法案廃案!国会囲め!国会包囲!」「民意の声をよく聞けよ!」「この声聞こえないなら、政治家やめろ!」「この声がテロというなら、政治家やめろ!」「国民ナメるな!主権はこっちだ!」「ファシズム国家は絶対やめろ!」「あんたたちが主ではない!我らが主権者!」
 集まった若者たちはすでに、「請願者」などではなく、「主権者」としての自覚で政治家たちを見ているのです。

 夕方からは日比谷野外音楽堂で<「秘密保護法」廃案へ!12・6大集会>が開かれました。これも開会の30分前頃には会場が満員となりました。(最終的には15000人)
 海渡雄一弁護士は、主催者挨拶の中で、「この間の市民の盛り上がりは、33年間の弁護士生活で初めての素晴らしい盛り上がりだ。・・・もし法案が通り一号目の逮捕者が出たら、1000人の弁護士を組織して闘う!!」
と述べました。(その後も素晴らしい発言が続きましたが割愛します)

 デモは銀座と国会の二手に分かれました。19時ころから始まったデモの最後の隊列は
21時15分でも公園を出発できなかったようです。最終グループが参院議員面会場前に到着したのは23時頃でした。
 また、法案採決後も怒りのコールが延々と続きました。

 確かに12月6日法案は通りました。しかし、秘密保護法は、「憲法違反」の参院選挙で選ばれた議員による「強行採決」、という二重にキズものです。また、その法案が憲法の三原則に反するものであることも多くの人々の間(若者にも)に広まりました。
 そして、多くの人々が政治、とりわけ憲法三原則に目ざめ、かつ自分たちこそが主権者だと自覚し始めたのです。また、この日は、「安倍政権打倒!」という言葉が集会やデモを通して多く聞かれました。新たなスローガンが闘いの中なら生まれたようです。

 確かに法案は通り、「ブラック社会」の到来です。しかし、私たちは闘いを通じて、
新たな出発点に立つことができたと思います。
 みんなの力で、安倍政権を打倒しましょう!

2013年12月3日火曜日

11/28 都庁前チラシ撒きと都教委定例会の傍聴報告

■「河原井・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」の都庁チラシまきがありました。参加者は9名。予定の9時前に準備した450枚を撒ききりました。「秘密保護法」や「猪瀬都知事の問題」が起きているので、受け取りが良いようでした。

◆チラシの内容
 1.「君が代」不起立減給処分取り消しでは、済まさぬ?!
   都教委、8年半前にさかのぼって戒告処分のやり直しか!
 2.文科省、沖縄・竹富町への教科書是正要求 県教委は否定的な見解
 3.11月14日教育委員会定例会を傍聴して
   特定秘密保護法(案)を先取り?/「なぜ非公開?」…「それは秘密です」のよう。
 4.徳洲会から5000万円 弁明 二転三転の猪瀬知事は辞任を!

★終了後、都教委定例会に向かいました。第二庁舎一階ロビーに入って、「5000万円、猪瀬はもらった。選挙資金だった。賄賂でもある。猪瀬はヤメロー!ヤメロー!」と大声で叫ぶと、ロビーにいた人々は注目しました。
 すぐに、警備の人が来て「大声を上げないで下さい」と言ってきた。
★その後、猪瀬のことを話題にしながらエレベーターに乗ると、警備の人が二人一緒に乗り込んできました。そのうちの一人が一生懸命何か書いているので、「何書いているの」と聞くと、「報告しなければならないので」と言います。そこで、「じゃあ、みんな猪瀬のことを悪く言っていた、やめろとも言っていた、と書いて猪瀬の所に持って行ったらいい。」と言ってやりました。

★定例会が開かれる30階に行くと、今度は、都教委職員S氏が「本日は3人に誓約書を書いてもらいます」と言う。しかし、前回の定例会の時に、「最初に退室させられた3人のうち2人に次回からは誓約書を書いてもらう」と総務部長が言っていました。
 それにもかかわらず、来てみると3人というのです。「総務部長が言ったことと違うではないか」と、対象となった3人は繰り返し強く抗議しました。

★それでも中々ラチがありません。そうこうしている内に警備関係者が増えてきました。
これまで余り見受けない顔もいましたので、近くに行って、「猪木は5000万円もらっている。借りたなどというが子ども騙しだ。本人から選挙資金として要求したのだ。猪瀬は東京の恥だ。」ということを話しました。

★多くの職員や警備員は黙って、あるいは頷き、あるいは笑って聞いていましたが、名札に「総務局S」と書いている人が、「猪瀬ではなく猪瀬さんだろう。さんをつけろよ」と言ってきました。そこで、「彼のやっていることを見れば、どうしてさんなどつけられるか」と答えました。総務局とは知事部局のこてとです。
「2人」が「3人」になった件についてはまだ紛糾していました。
 しかし、定例会開始時間に近くなったので、とりあえず3人(F・根津・Sさん)とも「誓約書」に署名し、傍聴することになりました。

★定例会会場には再び、傍聴席(20、本日は満席)の後ろに監視員が10名ほど控えていました。傍聴者はいわば定例会の自主的監視員でもあり、その監視役をさらに監視しているわけです。
 定例会が始まってすぐ、都教委職員が、「前回2名と言いましたが、2回退室させられたのは3名でしたので3名に誓約書に署名してもらいました」などと言っていました。

▼定例会の内容は、
<議案>が以下の通りで全て非公開。
 ・今年度の都公立学校長等任用審査について
 ・都公立学校教員等の懲戒処分について
  (「君が代」不起立処分のやり直し)

<報告事項>では、主に以下の報告について話されました。
 ・いじめ問題への対応
 ・学力向上のための調査

★そのうち、「いじめ問題」については、<いじめ総合対策(いじめに関する専門家会議報告)>というかなり分量の多いものが出されていました。しかし、その内容たるや「対応」だけのもので、「原因」についてはほとんど触れられていませんでした。
 内館委員が、「いじめの原因にストレスがあるようだがそのストレスの原因の調査はなされているのか」と聞きました。すると、事務局からは「それはやっていません」という返事でした。そこで内舘委員は「加害生徒の分析もしていないのでは、それを取り除くことができるのか。根本的に違うのでは」などと述べました。

★要するに、「原因」を明らかにせず「対応」を考えているのです。その中にはカウンセラーを全校において、生徒全員と面接するなどというものもありました。しかし、これを徹底すれば「生徒間の密告」のようなことも起きてくるでしょう。
 また「学校全体で取り組む」などと言うのもありました。しかし、教職員間を人事考課などでバラバラにして、どうして教職員間の協力体制が作られるでしょうか。

行き着くところ、「いじめ対策」に名を借りた「児童・生徒治安対策」となるでしょう。

★定例会終了後、退室時、多くの人が都教委を批判する声を上げました。
 「最高裁で都教委が断罪されたのに、謝罪もせずになぜまた処分するのか」という声もありました。また、「君が代不起立で処分・再発防止研修をしていじめをしているのは都教委だ。人事考課で教職員を分断してどうして学校全体でいじめに取り組めるか」
と声もありました。

◆根津さんの報告は、レイバーネット連載「根津公子の都教委傍聴日記」にあります。 今回は、根津さんの追及で、教育委員会の公開性の危うさが明白になりました。
秘密法と同じように、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」では、例外規定ですべてが非公開にできます。これを悪用しているのが都教委です。

全文→ http://www.labornetjp.org/news/2013/1128nezu
動画→ http://www.youtube.com/watch?v=kRurcm_bYnM&feature=youtu.be