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2013年3月19日火曜日

卒業式 高校門前チラシ撒き報告(4)

<YU高校>
 高校に到着したとき、大田市民の会のメンバー数人がすでにビラまき実行中。すでに副校長が来て、マニュアルの通りの通告は終わっていた。校門付近に警備の教員がいただけ。トラブルなし。スムーズにビラがはけた。在校生の受け取り状況は悪かったが、保護者はほぼ全員が受け取ってくれた。約200枚まく。

市民の会の人から聞いたことだが、6日のKM高校では、学校側か警察に通告し、蒲田署の女性1人を含む私服刑事5人がきた。刑事の対応は穏やかで「学校から連絡があれば来なければならない」「出来れば道路使用許可をとってほしいが」などといっていた。ビラまきはほぼ予定通り行われたとのことである。

<HR高校>
 いつもは朝なのだが、この日は二次募集の入試があったとかで午後2時からの式だった。 保護者受付は1時半からだというので1時すぎに到着した。しかしこの時間では卒業生や在校生は登校したあとでほとんど配れなかった。しかし2人で約150枚撒くことができた。この日配ったのは都教委包囲ネットのピンクのビラと練馬・教育問題交流会の黄色のビラの2種類である。                                ビラの受取率はほぼ100%だった。こちらがスーツを着ていたせいもあり、どこかのお父さんに「3年間大変お世話になりました」と頭を下げられ、面映ゆい思いをした。

<BN高校>
 裏門と正門と、入り口が2つある。一人だったので、裏門で撒く。 生徒は大体受け取った。9時前に、正門に移る。 その段階で約100枚余撒いた。

 正門には「卒業証書授与式」の看板。 「日の丸」のたぐいはポール上。門にはない。教員は2人立っていた、自転車の生徒が手を出したので、渡すときに「敷地内」に入る形になったら、すかさず、そのうちの1人が「敷地内に入らないでください」と言ってきた。それ以上は誰も何も言ってこなかった。
 保護者はほとんどが式に出席の様子。みな、チラシを受け取った。そのため、持っていったチラシ300枚は全部撒いた。 暖かな日で、保護者たちはスーツなど軽やかな雰囲気だった。
 9時20分頃に校舎脇の路地をパトカーが通った。

<KB高校> 
  私は今回も北門で配ることにしました。 8:10に北門着、卒業式の看板と
 掲揚塔には日の丸を中心に旗が3つ、卒業式であることは間違いない。しかし生徒はぽつりぽつり、8時半を過ぎた頃、校長と副校長と覚しき人が「生徒にわたさないでください。学習指導要領にもとづいて生徒を指導しています。式を乱さないでください。国旗国歌の尊重を・・・。」などと言いますので、その都度、
 「生徒にも知る権利があります。私にも表現の自由があります。指導要領に尊重は書かれていません。」などと応えました。
 「敷地内に入らないように」に対しては、「十分に注意して行います」「都教委への報告もあると思いますので、確かにお聞きしました。」と言いました。

   9時を過ぎ、9時半を過ぎても 生徒も保護者も来ない。卒業式は午後とのこと・・・・・
 公園で休憩して11:30から再び校門前に。

   12:30頃から保護者の姿も増えてきました。校門前で待ち合わせて、写真を撮って、父親も少なからず参加して、一時は30名を超える保護者が校門前に集まって記念写真を・・・、親の行事になっています。

  大型バス(KB高校直通の表示)が保護者・卒業生を乗せて校門内に。近くの駅からの貸し切りバスのようです。その人達にはさすがに手渡せません。そのバスは計4往復、、、。2時まで配り約170枚というところかな。朝からでさすがに疲れました。 が、めげずに反原発集会に向かいました。

<板橋高校>
 9年前、9割の卒業生が着席して、校長と土屋都議が大騒ぎした学校です。その前に保護者に着席を呼びかけた来賓の藤田元教諭が、刑事罰を科されました。                                 7時半に校門前に着くと、 「学校と地域を結ぶ板橋の会」の方がもう来てました。ちょうど出勤してきた校長が「敷地内に入らないで」など型通りの注意をしていきました。
 「板橋の会」が2人、「包囲ネット」が2人、併せて4人で、各々のチラシを配りました。

 生徒と保護者は、明るいです。「君が代の歌詞の意味も勉強しましょう」「都立高校の自由を守りましょう」
 などと声を掛けて配るようにしました。                                          教員は硬い表情で受け取らないで通り過ぎる人が多いです。そんな中近づいて小さく「ご苦労様」と囁いて行った先生がいました。みんな内心では「都教委はいい加減にして欲しい」 と思っているのではないでしょうか。

 地域の人が「ここは茶髪で来るとスプレーで黒くされるんだ」と言っていました。そう言えば、茶髪の生徒をまるで見かけません。
 今年から校門の立て看板が、「卒業式」の墨書きの3文字のものから、「卒業証書授与式」の活字の味気ないものに変わっていました。
 4人で随分配れました。

<KS高校>                                                          7時50分正門前に到着。正面玄関1カ所しか開いていないので、ここで二人でまきはじめました。
まだ、ハタも看板も出ておらず。

   最初に「ここではまかないで。生徒にはわたさないで」と相当な剣幕で言いにきたのは、何と「用務員」を名乗り聞けば堂々と名前も言う女性。挨拶しようにも、プンプン、ツンツンし、さらには「私も組合だから。組合ならわかるでしょ」ときたからビックリ。
思わず「え?わかりません。組合って、あなた、いったいどこの組合ですか。もしかして○○ですか?」
それには答えず「(ビラ回収用の)ゴミ箱出さないと」と来たから、またビックリ。
この用務員さん、この後、校門に旗(大きな日の丸と校旗)を門扉に斜めにたてかけ、狭い歩道の上に突き出すように掲げる段になって、「もっと右」とか、「ここにひっかけて」と副校長以下教員に細かく指示を飛ばし、飾り付けの段取りや時間まで取り仕切っていました。
   用務員さんの次は、3人の男性がバラバラ勢いよく門の外まで出てきて、まくな、と威嚇。結構しっかりしたストライプの背広に、短髪に「ヒゲ」。もうひとりは若頭風。                               しばらくして副校長さんが出てきて、こちらもあらためて自己紹介。「都教委包囲ネット」と知った副校長さん、「では、学校ではなく都教委に言っていただいた方が」とおだやかな物言い。
こちらもていねいに説明し、「都教委がブログを読んでいると言ってましたから、そちらがちゃんと何度も注意にこられたと書いておきますから御心配なく」と。

 生徒さんたちは、ほとんど全員ビラをうけとってくれる。笑顔で「ありがとうございます」と返してくれる人がほとんど。制服も登校時間もビシッと決まっている。教職員はほとんどがビラまき前に入ってしまったのか、数少ない。年配の方々は黙ってうけとってくれるが、若い方は、完全に無視したまま通過。             その後代わる代わる出てくる教員は、なんだかみんな「肩」いからせ妨害を試みる。ある女性教員などは、受け取ろうとする生徒との間にわりこんで手で私を押し、抗議したら、すぐに奥に引っ込めらた。

  9時近くなって、今度は男性の少しえらそうな教員が出てきて「玄関先」ではまくな、と言ってくる。
「学習指導要領が・・」「法律に則り・・」など、一人でまくしたててくる。生徒は間をつっきりながら平気で次々と受け取っていく。
 ついに興奮で顔を真っ赤にしてその教員が奥に引っ込んだ頃には、まだ9時前なのに300枚のビラがなくなってしまった。
 門前に残っていた教員に挨拶し終わったところへ、「指導要領信奉」教員が戻ってきたので、「じゃあね」と挨拶して、歩道を歩きはじめた。
そこへ追いかけるようにさっきの「若頭」風の教員が門からとび出して歩道を私の方へ向かってきて、「てめ~、このやろー」とドスの聞いた声で言うではないか。
「アラ、まあ。なんてこと。テメ~なんて失礼な!そんなこと言っていいのかね。お名前は?」には「自分で調べろ」といいながら、顔を突き出して最接近。

生徒たちの礼儀正しさ、笑顔の背後には、「テメ~、コノヤロ~」に代表される教師による支配の存在があることを確信したからだ。教員間にも「弱肉強食」の序列や、差別分断、いじめ・排除の蔓延があるのではないか。 通学時間帯に「防犯」の腕章をまいた地域のオッサンたちが自転車で何組か学校周辺をパトロールしていた。例の「ヒゲ先生」が、その人たちに丁寧に挨拶し、「どんなちいさなことでも、おしらせください」なんて言ってました。

「それにしても、今や教員(学校教育)は、けんかをする気をなくさせるほどに崩壊しているのではないか。
私たち、そして何よりもこどもたちの未来に向けて、もう教育を「専門家」にまかせておくことはできない、との思いを一段と強くした一日でした。

<KS高校>                                                         8時10分前頃から撒き始める。職員と生徒がやってくる。ある女性の先生がチラシを見て受け取り、「ご苦労さまです」と声をかけてくれる。生徒たちに対しては「お早う!卒業式おめでとう!」と大きな声をかけて撒く。(卒業生は240名とのこと)、受け取りは比較的良い。

しばらくして、男性の教員が出てきて、「ご苦労様です。頑張ってください」と言う。
私からは「ナショナリズムが強まっていますが、インターナショナリズムでなければなりませんよね」と答える。保護者も次第に増えてきたが、こちらも受け取りは良い。校門付近に立てられた看板には「第22回卒業式式場」となっており、「卒業証書授与式」などとは書いていない。

 「ここは警察も、管理職も出てこない、平和な学校だな」などと思っていいると、突然、一人の職員が出てきて、「私は副校長の○○です。ここでチラシを巻かないでください。」と言ってきた。「言論の自由です。公道でまいているのです。」と言うと、「それならこちらでそれなりの対応をとります」と言って校舎に入っていった。  しばらくして出てくると、「保護者から文句が来ているのです。<本校の職員が撒いているのか>と言われた」と言うので、「その保護者にチラシ撒きは権利ですからと伝えればいいのでは。でなければ私のところに来るように言って下さい。」と言う。
さらに「お願いを聞いてもらえないのですか。」と言うので、「それは聞けません。」と答える。するとまた帰っていった。

このやり取りを見ていた警備の年配の教員は、私からチラシを受け取り、「自分は組合員だ。今の政治家はみんだダメだ。東京オリンピックなどは金の無駄遣いだ。」と話してきた。その後、式の時間が近づいたためか、副校長は出てこなかった。チラシ撒きはその後も続き、計280枚撒いた。警察はいなかった。また来なかった。

<T高校(定)>
 6時50分くらいに校門に到着。誰も他にはいない。高校チラシ撒きは初めて。最初の人は明らかに先生。チラシを見て「ご苦労さまです、頑張ってください」と。全日制の部活が終わって帰途につく生徒に、「こんにちは!良かったら読んで」と声をかけて渡すが、ほとんどは無視し、受け取らない。数人の男子達がきて2人受け取って、みんなで内容を見ている。「これヤバイじゃん!受け取っちゃったよ!」と笑って騒いでいる。
 17時15分。中から先生が来た。「学校のものですけど、学校の敷地内で撒くのは控えていただきたいのですが」と。「通路でしょう」と言ったが、説明を聞くと確かに、道路ではなく敷地内に作られた学校の校舎に沿った敷地内通路だった。「分かりました」と言う。先生は一応言ったら、さっさと引き上げた。

 定時制の生徒と保護者たちには「おめでとう」という言葉と受け取ってくれたら、「ありがとう」と言ったが、95%は受けとってくれた。